むじな@金沢よろず批評ブログ

台湾、国際情勢、アニメなどについて批評

韓国出版文化ががんばっている部分 欧州・中央アジア言語の語学教材が増えている

2009-11-30 18:51:52 | 韓国・北朝鮮
そういえば、ヨンプン文庫って売り場を縮小したんだよね。以前は地下2階が社会科学や語学などが並んでいたが、それらを地下1階に集約して、地下2階は学習参考書だけになっていた。やっぱり出版不況だからか。ヨンプンのほうが人が少ないからか。でも、ヨンプンは人が少ない分、ゆっくり本を探せるメリットがあるんだけどね。
それはそうと、今回韓国に行ってみて、語学書の出版がけっこうがんばっていることに気づいた。
以前はメジャー言語以外といえば、白水社エクスプレスを勝手にぱくった本とか、けっこう貧弱だったが、最近は韓国外大が日本のパクリでなく、けっこう独自に出版するようになっているようで、欧州や中央アジアの言語については、部分的に日本を追い越しているところもある。

たとえば、スロバキア語の学習教材。これは日本ではまだないはずで、チェコ語を流用するしかないのが現状。ところが、韓国ではもう数種類くらい出ていた。
さらにチェコ語、ハンガリー語、ウズベク語、カザフ語、モンゴル語、カタルーニャ語から韓国語への対訳辞書も出ていた。
日本でもチェコ語やハンガリー語は出ているが、高いか、あまり使えないものが多いが、韓国で出ているものは語彙数も3万語程度で用例もあってけっこう使えるものだ。
ウズベク語にいたっては、日本ではつかえるものがない。しかし、韓国ではウズベク語ー韓国語だけでなく、韓国語ーウズベク語の辞書まで出ていた(しかし片方が、우즈베크어ウジュベクオで、片方が우즈벡어ウジュベゴと表記が違うのは、なぜ?)。ウズベクやカザフには高麗人がいるからか?

日本は出版不況で、マイナー言語の教材の出版には及び腰になっている。しかし国際性や視野の広さでは、日本のほうが先を行っているはずなのに、韓国に負けるとは、かなり悔しいところだ。

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