penso che ・・・

サッカー愛する皆さまご機嫌いかがでしょうか? ・・・盛り上がりましょう!

こだわり

2007-11-09 23:11:29 | Weblog
CL、ミラン戦だけ早送りで観戦しました。
ピッポ、「凄い!」です。この試合の2ゴールであのゲルト・ミュラー
の得点記録に並んだそうですね。
時代の違いはあれど、ほんとうに凄いことです。

こんなに凄い選手なのに、日本での「評価」はイマイチ。
なんでだろう?と、いつも思ってしまいます。
彼の良さを解っていながらも評価できないのか?それとも全く解らないのか?
いずれにしても残念である。サッカーで飯を食っているのに・・・

さあ、ここから言葉尻が変わりますが、ご勘弁のほど(笑)

日本でのストライカーの定義というのは・・・
ストライカー=釜本邦茂 これが未だにまかり通っていること自体が、ピッポの
ような選手を評価できない土壌なのだろう。

プロ化され時代が変わってきたのに「釜本」の名前は変わらない、脈々と継承された
というより、これは「洗脳」だったのでは?と今になってそう感じる。

時代が変わったのに、未だに「メキシコ五輪」のことを忘れられない。
世界の檜舞台には違いないが、トッププロの参加しなかった時代と比較して、どんな
価値があるのだろう。何度も何度も、昔の映像を垂れ流す。まさに「洗脳」の極みで
あろう!

こうは言ってみたが、私も「洗脳」されかけた経験がある。
釜本氏の「引退試合」、「親善試合」での超一流選手とのプレーを観て、錯覚し続けていた。
超一流選手と対等なんだと・・・

私がサッカーをあまり知らなかった頃なので、サッカー偏差値の低い、アナウンサー
達の話を「鵜呑み」にしたことが原因だった。
確かに 過去から現在に至るまで、日本人FW選手で、釜本氏より優れている選手が
出てこないというのも事実である。

しかし、彼が世界的にみて「超一流のプレーヤー」であったかというと、そうではない
だろう。海外のチームからのオファーもあったようだが、彼は海外ではプレーしていない。
そんな状況で、たら、ればの話をしても信憑性はないに等しい。

仮に、海外でプレーしたとしても、近年の日本人プレーヤーFWと同様の結果になった
のでは?と想像する。多分、私の想像が「妥当」かと思う。

彼を基準とし、彼を目標と掲げてきたために、「ストライカー」が生まれなかったのでは
ないだろうか?全国に名を馳せた「指導者」たちほとんどが、この発想だったのだろう。
活躍の道を断ち切られたストライカーとしてのセンスを備えた選手が、どれだけ?
埋もれてしまったかもしれない・・・

少し言い過ぎたかもしれないが・・・
ゲルト・ミュラーとピッポ。
この2人は、釜本氏とは、全くタイプの異なる選手である。しかし、歴史に燦然と
輝く「最多得点者」である。

「こだわり」と言う言葉は、本来は「悪いこと」という風に国語学者がなにかの
テレビ番組で語っていたことがある。
「こだわり」という言葉を良い意味に理解している人が世の中に多いのでは?
「こだわり」を辞めること、ストライカーの発掘はそこからだろう。

必ずしも、ミュラーやピッポが全てではないことは言うまでもないが
ストライカー=釜本邦茂という考えは即刻やめるべきだ!
さもないと・・・
引退し監督になった暁には、ピッチの選手に指示をだすときに扇子を使ってしまうぞ!(笑)


雅104