月光院璋子の映画日記

気ままな映画備忘録日記です。

「忍 SHINOBI」

2008年11月15日 | ◆サ行&ザ行



★http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=3896

山田風太郎原作のの「忍(しのび)もの」というから忍者映画を期したのですが、すっかり裏切られてしまいました。キャスティングをちゃんと見ておくべきでした。

やっぱり、この配役では無理だなァと思います。
主演だというこの仲間由紀江、もそも殺陣がやれるとは思われない。
そんな彼女の役どころは伊賀忍者集団の後継者。

立ち回り一つできない九の一役の
彼女の必殺の武器は・・・・(秘)・・・なんです。
殺陣など、そうなると最初から必要ないんですよね。



この朧(おぼろ)のお相手役が、
こちら、オダギリジョー。

甲賀忍者の若き後継者弦之助(げんのすけ)という役です。
≪愛し合う運命。殺し合う宿命≫というキャッチコピーでもお分かりのように、つまりは、そう、忍者という立場を借りての二人のラブロマンス。つまらないわけです。

時代は、関が原の戦いの後。
映画『あずみ』ですっかり知られるようになった天海和尚。
彼の策略で平和な世に諜報活動&暗殺を旨とする忍者は戦後は不要ということで伊賀と甲賀の相撃ちが仕掛けられるというストーリー。この二人は敵同士になるのですが、忍者が相手の忍者を「弦之助さま~」と呼ぶ台詞には驚きました。
九の一が同じ忍者という身分の相手を「様」で呼ぶのかどうかは不明ですが、違和感が拭えなかったですね・・・、

そんな彼女を愛するがゆえに、『あずみ』と違って、
好きな女の子のためにわざと殺ラレルオダギリ弦之助。

こんな展開でおもしろい忍者映画になるわけがない。
鬱憤が溜まりました。

山田風太郎の「甲賀忍法帖」も形無しですね。
監督は誰だァ? ⇒下山天。
監督は北村龍平の方がまだしも忍者映画になったのではないかしらん。

忍者役で出演していたのもおそらくはこれから売り出し予定のタレントなのでしょうが、昔の誰か・・・に似ている女の子。誰だったかなあ・・・誰かに似ているこの顔、名前が出てこない。ネットで調べたら、沢尻エリカとあったので、この子かしら。
人気先行のお手軽なキャスティングは無残です。

こちらの女優(↓)も名前が分からないけれど・・・・、
黒谷友香というのでしょうか。



こちらも昔の誰かに似ているなあと。
彼女によく似たTVタレント(女優だったか)が昔いました。
誰だったか・・・

まあ、こうして伊賀仲間の忍者たちが次々に殺られていくわけですが、それは甲賀側も同じ。なぜって、相撃ちなので。

おいおい、と言いたくなったのは、
椎名桔平!

彼も出ていたのですが、
似合わないので笑えました。



つまりは、この映画、
徹頭徹尾、彼女のため(↓)の映画だったのでしょう。

そんな映画に出演してご苦労様だわね・・・
と思ってしまったのは、こちらのお三人。
   ↓


隠居した家康に仕えているので、駿府にいた武将ということになるのでしょうが、
家康の腹心の武将にしては、年齢が・・・・

二人目はこちらの石橋蓮司。
この格好は、いかにも天海和尚役・・・、
この映画では嫌われ役ですが、似合わなかったですね~。



いかに引退後の家康だからって、
北村和夫まで・・・

けれど、この北村演じる家康、どうも狸親父の老獪さがなく、
とても軽い家康でした。

もったいなかったのは、
せっかくの柳生宗矩の役ながら、
この永澤俊矢かなと。

映画『スパイ ゾルゲ』以来、気になる役者です。
こういう映画ではもったいないですね・・・・


そして、こちら「りりィ?」と思ったら、

やはりりりィでした。
こういう映画で引き立て役をやらなくてもよかったのに。

ということで、
せっかくコミックで大人気になっているというのに、
どうしてこういう駄作映画になったのか残念です。


お口直しに。。。。
  ↓
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