月光院璋子の映画日記

気ままな映画備忘録日記です。

★2008年2月後半の映画三昧リスト

2008年02月28日 | ■2008年 2月の映画鑑賞

映画三昧の備忘録なのに一つ一つに手間取っています。というのも、画像の整理が追いつかないからでしょうか。
このままでは観終えた映画なのに、思い出すものも思い出せなくなりそうなので、 まずはタイトルだけでもアップしていきたいと思います。 ええと、
●「トラ!トラ!トラ!」は書きましたよね。

では、以下思い出すままに、
今月後半の映画鑑賞備忘録・・・・

●「ダンス ウィズ ウルブス」

この映画が、2月に観た最後の1本。 久しぶりに観たケビン・コスナー、やはり素敵でした。 ケビン・コスナーといえば、実業界に転進後トンと近況がわかりません。 どなたかご存知でしたら、教えてください。 ということで、「狼と踊る男」の体験したこと、彼が見たものを通して、わたくしたちは、異文化との出会いにおけるあらゆることを映画の中で追体験していくことになりますが、 白人とインディアンのことだけだと思ったら、 きっと大事なことを見失うことでしょう。


●「羊たちの沈黙」

飽きもせずに2月はとうとう2回も観てしまった・・・・・ 他のハンニバルシリーズはおろか、映画「ハンニバル・ライジング」も見ているだけに、 この「羊たちの沈黙」は何度観ても興味深くて面白いですね。 やはり、アンソニー・ホプキンスあってのドクター・レクターですけれど、 この映画が見飽きないのは、文学以上に文学的だからかも。


●「善き人のためのソナタ」

何度観ても、心に染入る映画です。無論、最後まで観てこそのですので、この映画をご覧になるときは、どうか最後までご覧になってください。


◎「ディパーティッド」

ラストまで緊張感と興味が続くエンターテイメント。 それにしても、面白いキャスティングです。 当初から楽しみにしてはいましたが、観損ねていた映画でした。 誰にシンパシーを感じるかで、 意外と性格判断ができるかもしれないですね~ この映画はネタバレになるといけないので、このくらいにします。

●「コールドマウンテン」

これを観るのは多分3度目。 正直、何度見てもイマイチだと感じるのは、多分主演の二コール・キッドマンのせい。
ストーリーも映画では冗漫な印象を受けます。 これは、本を読んだ方がいいのではないかしら。 二コール・キッドマンという女優は、お嬢様役よりも悪女役、主役よりも助演が似合っていると思うのですが・・・・なかなかそうした自覚が持てない女優のようです。
ライラの冒険では悪女役らしい。 娘が言うには、「白雪姫の継母役をやらせたら、きっと最高」とのこと。 女優の「わたしが、わたしが」という意識過剰なところは、得てして悪女役でこそ光ったりするので、彼女はそうした役柄で演技開眼となるかもしれません。

◎「ファイト クラブ」

この顔ぶれが何とも・・・・ユニークでしたので、その3人の画像をアップします。 ネタバレになると、面白さが半減する映画なので、 感想だけにしておきます。

美しくてセクシーと称される俳優は、なぜか 自分の顔に傷をつけるマッチョな役柄が好きですね。昔、映画「ナイン・ハーフ」でブレイクしたミッキー・ロークも、 ボクシングで顔をつぶしちゃいましたものね。 ジョニー・デップ主演の「フリート概の悪魔の理髪師」での彼女の役作り、 意外とこの映画での役作りが底にあったかもしれないなあ・・・ そう感じさせられるものがありました。
面白かったです。 こうしたクラブ、何だか本当に出来そうで 気味が悪いですけれど。

他には、ええと、 これしか観てなかったのかしら!?
う~ん・・・・思い出せない・・・

あ、そうそう、

●「恋愛小説家」

やはり、この人には唸らされますね・・・ よく、役柄を研究されたと感心させられます。 さすが、ジャック・ニコルソンは食えない俳優です。パニック症候群の子持ちの女性を演じたヘレン・ハントですが、 シリアスな顔と崩れたときの顔の落差が大きい女優さんなだけに、ストーリーそのものにある無理も無理とは感じられなくなり、 思わず、ほろりとさせられます。脇役も皆きらりと光ってなかなか魅せてくれる映画。

愛についてゆっくり考えたいとき、 わたくしたちに勇気を与えてくれる映画ですね。 先日恋人がいない出来ないという若い独身の人たちの「恋人が出来ない理由」について拙ブログでアップしましたが、 この映画に出てくる男女は、そうした彼らの視点で言うなら、間違いなく恋人などできそうにないと思われる面々です。

恋愛小説家(1997) - goo 映画

すでに中年を過ぎ人付き合いも普通に出来ない孤独な男、 強迫神経症で潔癖症、えぐるような視線と意地の悪い辛らつな言葉、けれどチック症状は見ていると痛ましいほど。口を開けば凄まじい毒舌ぶりに恐らく多くの方は閉口されるはず。相手のこころをぐさりと刺して平気な感性の人間のように思われるからですが、子供がそのまま大きくなったような不器用な男なので、恋人が出来ない理由はいくらでも挙げられそうです。

そしてウェィトレスをしている女性も化粧ッ気なしで身なりもかまわない。 病気の息子を抱え治療費を稼ぎために必死で働き、ゆとりなどまるでないからですが・・・・、ちょっとしたことで苛立ち諍いになったり口論したりで殺気立っている。何かあると自分の子供の面倒を見てくれている老いた母親に八つ当たりしパニックを起こす。すでに中年ながら未熟な子供のような女性です。こちらも恋人が出来ない理由なら、いくらでも挙げられそうです。
発作を繰り返す子供の病状も母源病と言えるようなもので、発作のときの状態は、見ているこちらも胸が締め付けられるほど・・・・

そして、同性愛者の隣人画家。 育った家庭でのトラウマから、ずっと両親とは会っておらず、 父親には勘当されて久しい。 お金に不自由はないけれど、才能に自信がない。 自堕落な生活をしているうちに絵を描きたかった初心も失って、 いまや頼みのお金もなくし住む家も失い、恃みの恋人からは、親からお金をもらえばいいと言われ、ショック! おまけに骨折で働けない・・・・ こちらもまた恋人が出来ない理由なら、山ほど挙げられそう・・・・

こうした3人が織り成す人間関係なので、そもそも予定調和的なところなど何もない。 いずれも成長の段階で親子関係に問題があったと思われる人物たちですが、親子関係に問題がない親子など世の中にはいないものです。けれど、そのことに気づくことができないのは、本人の責任。コメディタッチなところに救いがあるけれど、リアルに考えたら相当に重いシチュエーションです。

でも、どんな人間でも、人は一人では生きていけないのだということを知れば、人間関係も変わってくる。愛って、そもそも予定調和ではないんですよね・・・・


ということで、
2月下旬は他事多用で観たかった映画の半分も観られませんでしたけれど、 こうして思い出した映画を眺めると、何度観ても考えさせられ感じさせられる映画ばかりだったような、 そんな感じがします。
さて、3月は、どんな映画と出会い、また再会するのでしょう。
時間が出来たら、ゆっくりまた映画三昧したいと思います。

 

【追記】このブログは、月光院の日記http://gekkouinn.blog4.fc2.com/blog-entry-190.html
からの転載です。少しずつ、他ブログに巻いてきた映画の記事をこちらに転載してimasu。


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