月光院璋子の映画日記

気ままな映画備忘録日記です。

「ブラディ サンデー」

2009年03月08日 | ◆ハ行&バ・パ・ヴ行

実在の事件をここまで徹底したドキュメンタリー・タッチで映画として撮り上げた手法には、脱帽する。この事件はこうした手法でなければ、おそらく伝えたい思い、伝えたいメッセージを伝えきれなかったかもしれない。ボーンシリーズの監督として一般にはしられるようになった監督だが、ポール・グリーングラス監督の生来のジャーナリスト魂が静かに炸裂している映画だ。

娯楽映画をよしとする私としては、落ち込んでいるときにはお勧めできない映画だけれども、そして、何度見ても深い悲しみと絶望感に見舞われる映画だけれども、この映画はせめてご覧になる前に、イギリス史とそのイギリスとアイルランド両国の歴史を大枠でもいいので勉強してから見るべき映画だろうと思います。U2のファンも、それが、少なくとも本作とポール・グリーングラス監督へのマナーだと思ってもらいたいものです。


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