ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード All American Top40 1988年3月12日付 Patrick Swayze Featuring Wendy Fraser - She's Like The Wind

2024-03-10 21:06:05 | 1988年ビルボードTop40
1988年ビルボード Billboard All American Top40、1988年3月12日付、1位の交代がありました、2位から上がって1位はRick Astleyの"Never Gonna Give You Up"。Rick Astleyですがイギリス出身のポップスシンガー。この時まだ22歳のRick Astley、この曲"Never Gonna Give You Up"がデビューシングルで、No.1獲得です。

2位は2週間の1位からダウン、George Michaelの"Father Figure"。この88年は、早くもGeorge Michaelの年になりました。George Michaelですが元Wham!のメンバー、Wham!で6曲のTop40ヒット、ソロになってからのヒット、Aretha Franklinとのデュエットを含め、通算11曲目のTop40ヒットで、9曲目のTop5ヒット、"Wake Me Up Before You Go-Go"、ソロでの"Faith"などこの曲で6曲目のNo.1となりました。

3位は前週と変わらず、これで3週目の3位、Patrick Swayze Featuring Wendy Fraserの"She's Like The Wind"。最高位4位を記録したEric Carmenの"Hungry Eyes"と同様、映画『Dirty Dancing』挿入歌です。Patrick Swayzeですが、歌手で俳優、この映画『Dirty Dancing』の主演がこの人です。俳優としては80年代初めから活躍、歌手としては、この曲がデビューシングルとなります。女性ボーカルのWendy Fraserは、アメリカのシンガーでヒット曲はこの曲のみのようです。

4位は前週と変わらず、Belinda Carlisleの"I Get Weak"。Belinda Carlisleですが、The Go-Go'sのボーカリスト。The Go-Go'sでは、最高位2位の"We Got the Beat"を筆頭に5曲のTop40ヒット、ソロになってからは、86年にソロデビューシングル"Mad About You"が最高位3位、続く"Heaven Is A Place On Earth"がNo.1、この曲が3曲目のソロヒットで、グループ、ソロを通じて4曲目のTop5ヒットです。

5位は8位からアップ、Richard Marxの"Endless Summer Nights"。Richard Marxですがアメリカのシンガーソングライター。デビューシングルの"Don't Mean Nothing"が1987年に3位を記録、続く"Should've Known Better"も最高位3位、この曲で3曲連続のTop5ヒットとなりました。

3位は前週と変わらず、これで3週目の3位、Patrick Swayze Featuring Wendy Fraserの"She's Like The Wind"。最高位はこの3週間の3位、年間チャートは40位。No.1を記録したBill Medley and Jennifer Warnesの"(I've Had) The Time of My Life"、最高位4位を記録したEric Carmenの"Hungry Eyes"に続き、映画『Dirty Dancing』から3曲目の大ヒットとなりました。
Bill Medley & Jennifer Warnesの"(I've Had) The Time of My Life"についてはこちらをご覧ください→→→
Eric Carmenの"Hungry Eyes"についてはこちらをご覧ください→→→

Patrick Swayzeですが、その映画『Dirty Dancing』の主演俳優。アメリカテキサス州ヒューストン出身。俳優としてのデビューは1980年頃、映画とともに、テレビの人気ドラマにも出演し、俳優としての人気を確立していきます。

そしてこの映画『Dirty Dancing』では、ダンスのインストラクターを務めるジョニー・キャッスル役で主演し、見事なダンスも披露します。この映画、私は映画館に見に行きました。だいぶ昔のことであんまり覚えてはいませんが、特にダンスシーンが素晴らしい面白い映画だった記憶があります。映画は大ヒットしましたね。

Patrick Swayzeのヒット曲はこの曲のみでしたが、俳優としてはその後も大活躍します。1990年にデミ・ムーアと共演した『ゴースト/ニューヨークの幻』は特に大ヒットしました。私もこの映画は見ました、良い映画でした。

この曲"She's Like The Wind"ですが、曲の作者はPatrick SwayzeとソングライターのStacy Widelitzの共作。Stacy Widelitzですが、彼が作った曲の中ではこの曲が初めてのヒット曲ですが、主に映画の音楽の作曲を手掛けて活躍します。

Patrick Swayzeとともにこの曲を歌っているのがWendy Fraser。彼女は、ソングライターのStacy Widelitzのガールフレンドとのこと。ヒット曲はこの曲のみのようです。

映画の大ヒットとともに、この曲も大ヒット、前述のように、映画『Dirty Dancing』サウンドトラックからは、3曲の大ヒット曲が生み出され、『Dirty Dancing』サウンドトラックは、アルバム年間チャートでは2位の大ヒットアルバムとなりました。


今週 先週 song / artist
1 2 NEVER GONNA GIVE YOU UP / RICK ASTLEY
2 1 FATHER FIGURE / GEORGE MICHAEL
3 3 SHE'S LIKE THE WIND / PATRICK SWAYZE(FEATURING WENDY FRASER)
4 4 I GET WEAK / BELINDA CARLISLE
5 8 ENDLESS SUMMER NIGHTS / RICHARD MARX
6 7 JUST LIKE PARADISE / DAVID LEE ROTH
7 9 MAN IN THE MIRROR / MICHAEL JACKSON
8 12 OUT OF THE BLUE / DEBBIE GIBSON
9 16 I WANT HER / KEITH SWEAT
10 6 CAN'T STAY AWAY FROM YOU / GLORIA ESTEFAN AND MIAMI SOUND MACHINE
11 10 I FOUND SOMEONE / CHER
12 22 GET OUTTA MY DREAMS / BILLY OCEAN
13 17 LOVE OVERBOARD / GLADYS KNIGHT & THE PIPS
14 20 HYSTERIA / DEF LEPPARD
15 19 BE STILL MY BEATING HEART / STING
16 24 ROCKET 2 U / JETS
17 23 THE DOCK OF THE BAY / MICHAEL BOLTON
18 5 WHAT HAVE I DONE TO DESERVE THIS? / PET SHOP BOYS & DUSTY SPRINGFIELD
19 26 GIRLFRIEND / PEBBLES
20 11 HUNGRY EYES(FROM DIRTY DANCING) / ERIC CARMEN
21 13 PUMP UP THE VOLUME / M/A/R/R/S
22 28 DEVIL INSIDE / INXS
23 33 SOME KIND OF LOVER / JODY WATLEY
24 32 CHECK IT OUT / JOHN COUGAR MELLENCAMP
25 31 WHEN WE WAS FAB / GEORGE HARRISON
26 14 SEASONS CHANGE / EXPOSE
27 35 WISHING WELL / TERENCE TRENT D'ARBY
28 38 WHERE DO BROKEN HEARTS GO / WHITNEY HOUSTON
29 15 SAY YOU WILL / FOREIGNER
30 36 ANGEL / AEROSMITH
31 27 BECAUSE OF YOU / COVER GIRLS
32 37 ROCK OF LIFE / RICK SPRINGFIELD
33 21 COULD'VE BEEN / TIFFANY
34 25 PUSH IT / SALT-N-PEPA
35 18 DON'T SHED A TEAR / PAUL CARRACK
36 43 I SAW HIM STANDING THERE / TIFFANY
37 40 NEVER KNEW LOVE LIKE THIS / ALEXANDER O'NEAL FEATURING CHERRELLE
38 41 YOU DON'T KNOW / SCARLETT & BLACK
39 29 NEED YOU TONIGHT / INXS
40 47 PROVE YOUR LOVE / TAYLOR DAYNE

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32 コメント

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風のような女(ジャクソンブラウンではない) (音時)
2024-03-10 21:17:09
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/21641277.html
パトリック・スウェイジをどこかで観たことある俳優と思っていたら、1983年の映画「アウトサイダー」にも出ていたんですね。そこで記憶があったのかな。
 パトリックは映画「ダーティ・ダンシング」での人気をもとに、1990年の「ゴースト/ニューヨークの幻」でもデミ・ムーアの相手役をゲット。焼き物を作るために「ろくろ」をまわす、デミ・ムーアを後ろから抱きしめるゴーストが...そう彼なんですよ。
 そのあとも様々な作品で活躍してくれたパトリックですが、2008年1月に4期膵臓癌を診断されたことを告白、約20ヶ月の闘病生活の末、2009年9月14日に膵臓癌で他界してしまいました。享年57歳とまだ若かったのに...R.I.P...。
◆この曲は映画「ダーティ・ダンシング」のなかでは、ジョニー(パトリック・スウェイジ)とベイビー(ジェニファー・グレイ)の別れの場面で流されます。ジョニーはお金持ちの娘であるベイビーに恋してしまった、お金もないダンサーである自分。でも財布泥棒の嫌疑をかけられた自分を献身的に守ってくれたベイビーへの愛を感じます。
 ジョニーにとってベイビーは、今までの自分にはなかったものを気づかせてくれた「風」のようだったんでしょうね。
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主演で大ヒット (hannah)
2024-03-10 21:53:40
星船さん、こんばんは。
このサウンドトラックからは、J.WarnensとB.MedleyそしてE.Carmenと60年代、70年代からのキャリアを誇るベテランの久々のヒットがありましたが、3枚目は主演の初のヒットでした。
映画で主演しシングルもヒットとなると、Cherの時のコメントのB.StreisandとかOliviaもいました。
タイトルは「風のような女」、J.Browneの♪That Girl Could Sing♪ですね。
ところで、今週はR.Astleyだと思っていました。
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やっぱり「ゴースト/ニューヨークの幻」 (星船)
2024-03-10 22:35:25
音時さんこんばんは。
パトリック・スウェイジは、私はこの映画が初めてだったです。「アウトサイダー」は見てなかったんじゃあないかなぁ。で、彼の代表作はやっぱり「ゴースト/ニューヨークの幻」かなぁ。デミ・ムーアとの共演、素敵な映画でしたね。
57歳で亡くなっていたのですか、俳優としてはまだまだこれからだったでしょう、残念でした。
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ジョン・トラボルタも (星船)
2024-03-10 22:43:15
hannahさんこんばんは。
主演のヒットですか、やっぱりバーブラが一番多かったでしょうか。80年代だと、エディ・マーフィー"Party All the Time"の2位のヒットがありましたっけ。あとは、だいぶ前ですが、『グリース』サウンドトラックのジョン・トラボルタがありましたっけ。
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Unknown (太ったボンジョビ ( ´ 3`)~❣️)
2024-03-11 00:41:16
これは88年サイコーにジーンシモンズな1曲、私もケーシーさんので聴いたあとすぐ買いましたが、3位まで行ってくれたので年間テープ向けにもよかったです。
特に二番のAメロBメロの弱々な歌い方にキュインキュイン来てしまいます。デビュー曲とは思えないウマさがありますが「女を泣かしてしまったとき」に脳裏をよぎる曲No.1と言えましょうね。
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女性ボーカル (星船)
2024-03-11 11:52:28
太ったボンジョビさんこんにちは。
この曲は88年最高曲の1曲ですか!
曲が良かったですよね。音時さんブログの情報では、違う映画のために書かれた曲がこちらの廻ってきたようですが、無名の方ですが、女性ボーカルをフィーチャリングしたところが、私は良かったと思います。特に後半、心に響く曲でした。
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Unknown (ダーク・ディスコ)
2024-03-11 16:45:55
ここでミュージック・ビデオの話を。
この曲は映画からの引用とはいえ、モノトーンの陰影の美しさよ…ん?少し前のフォリナーのsay you willに似ているなと思った貴方は正解!このあとのジョニー・ヘイツ・ジャズのshattered dream、スティングのenglishman in NY、スティーブ・ウインウッドのroll with it、ドン・ヘンリーのend of the innocence、ポーラ・アブドゥルのstraight up…
これらは後の名監督、デイヴィッド・フィンチャーの監督作なのです。ちなみにデビュー作はリック・スプリングフィールドのbop till you drop…これを作った人が後にエイリアン3を撮るわけです。(say you willのエンドクレジットを見て調べました)
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Unknown (太ったボンジョビ (-.- ))
2024-03-11 19:54:12
うふふふ✨⛴️さん、気が違いま、いや気が合いますね😃
実は私もこの歌のキモはラストの男女2人のバトルだと思ってますよ☺️
バーモント州からのエリックさんがのぼせていた台湾ママの多国籍パブに、私はマリーさんを追って参じたのですが、エリックさんが
「練習中なんですよー、一緒に歌いましょーよー」
と言ってくれまして、しかしパトリック誠二のとこは普通にお任せし、ラストに近づいたそのときマイクを徐ろにつかみ、女性のパートをやりました。ほぼ完璧です。
ここはスゴく好きであり、♂でも♀でもできるぜ、とマリーさんにイイところを見せたつもりでしたが
「イイねー、知らないけど😃」
でありました。でも満足しましたので、誰か知ってたらまた歌い乗りしたいですねー。えへへ。
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3曲がTop5 (hannah)
2024-03-11 21:32:16
星船さん、こんばんは。
これで3枚連続のTop5入りですね。
80年代は何枚もシングルがヒットし、アルバム自体も大ヒットしたサントラが数多くありました。
Xnadu、Urban Cowboy、Flashdance、Footloose、Beverly Hills Cop1、2、Miami Vice、Top Gunなど大ヒットアルバムばかりです。
2曲が1位になったり、1位と2位があったりですが、僕の記憶が正しければ、3曲のTop5シングルはなかったのではないでしょうか。
78年のGreaseまで遡るような気がします。
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デヴィッド・フィンチャー (星船)
2024-03-12 08:48:53
ダーク・ディスコさんおはようございます。
いつもレアな情報ありがとうございます。PVの制作者については、チェックしていなかったですが、モノクロの、曲にあった美しい映像でしたね。いわれてみますと、フォリナーの"say you will"もそうでした。デヴィッド・フィンチャーという方は、この頃は音楽PV監督をされていたようですが、90年代に入り、映画監督として数多くの作品を作った方でしたね。
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