ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する私と、皆さまにお届けするブログです

ビルボード Billboard All American Top40 1987年11月28日付 Bill Medley, Jennifer Warnes - The Time Of My Life

2023-11-26 20:14:55 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年11月28日付、この週も1位の交代がありました、2位から上がっての1位はBill Medley & Jennifer Warnesの"(I've Had) The Time of My Life"。映画『Dirty Dancing』のテーマです。Bill Medleyですが、アメリカのポップスデュオThe Righteous Brothersの一員、The Righteous Brothersでは、2曲のNo.1ヒットを含め、この曲までに10曲のTop40ヒットを持っています。一方のJennifer Warnesですが、アメリカのポップス歌手。1982年にJoe Cockerとのデュエット"Up Where We Belong" がNo.1を獲得、76年に最高位6位を記録した"Right Time of the Night"を含め、この曲で4曲目のTop40ヒットで、2曲目のNo.1獲得です。

2位は3位からアップ、Belinda Carlisleの"Heaven Is A Place On Earth"。Belinda Carlisleですが、そうです、女性ロックグループThe Go-Go'sのボーカリスト。The Go-Go'sでは、最高位2位の"We Got the Beat"を筆頭に5曲のTop40ヒット、ソロになってからは、86年にソロデビューシングル"Mad About You"が最高位3位、この曲が2曲目のソロヒットで、2位まで上がってきました。

3位は1週のみの1位からダウン、Billy Idolの"Mony Mony (live)"。この曲、1968年のTommy James and the Shondellsバージョンがオリジナル。最高位3位を記録した曲です。Billy Idolですが、1982年に最高位23位を記録した"Hot in the City"が初のTop40ヒット、この曲で、8曲目のTop40ヒットで、最高位4位の"Eyes Without a Face"に続く2曲目のTop5ヒット、もちろん初のNo.1獲得です。

4位は7位からアップ、Richard Marxの"Should've Known Better"。Richard Marxですが、アメリカのシンガーソングライター。デビューアルバム『Richard Marx』からのファーストシングル"Don't mean nothing"が最高位3位を記録、セカンドシングルがこの曲で、デビュー2曲連続でTop5入り、4位まで上がってきました。

5位は10位からジャンプアップ、George Michaelの"Faith"。George Michaelですが、もちろん皆様ご存知のイギリス出身のデュオWham!のメンバー、Wham!で6曲のTop40ヒット、ソロになってからのヒット、Aretha Franklinとのデュエットを含め、この曲で通算10曲目のTop40ヒットで、"Wake Me Up Before You Go-Go"を始めとする4曲のNo.1ヒットを含め、8曲目のTop5ヒットとなりました。

この週1位はBill Medley & Jennifer Warnesの"(I've Had) The Time of My Life"。1位はこの1週間、年間チャートは27位。年度の途中になってしまったためでしょうか、年間チャートは多少低めの順位でしたが、映画『Dirty Dancing』から、大ヒット曲が生まれました。

映画『ダーティ・ダンシング』ですが、この映画は映画館で見ました。ジェニファー・グレイとパトリック・スウェイジ主演、ジェニファー・グレイが演じる高校生が、バカンスで訪れたリゾート地で、ダンスのインストラクター(パトリック・スウェイジ)と、恋に落ちる、という映画でした。映画は大ヒットしましたね。ダンスシーンも評判になりました。主演のパトリック・スウェイジは、"She's Like the Wind"という曲を歌い、サントラからシングルカットされ、Top40にもこの後登場します。

歌っているのがBill Medley と Jennifer Warnes。まずはBill Medleyですが、The Righteous Brothersのメンバー。2人組で、実際の兄弟ではありません。60年代から活躍し、ブルー・アイド・ソウルといえば Righteous Brothers、という大人気デュオです。60年代から70年代の初めにかけて、"You've Lost That Lovin' Feelin'"(Hall & Oatesのカバーでみなさんご存じしゃあないでしょうか)など2曲のNo.1ヒットを持っています。ソロでは、この曲が初めてのTop40ヒットとなりました。

そしてJennifer Warnes、アメリカ出身のポップス系ボーカリストで、デビューアルバムから"Right Time of the Night"が76年に最高位6位のヒット(邦題は「星影の散歩道」、良い邦題を付けましたね)。こちらをご覧ください→→→
さらに、82年になって、Joe Cockerとのデュエット"Up Where We Belong"でNo.1、この曲は映画『愛と青春の旅だち』主題歌です。こちらをご覧ください→→→
さらにもう1曲Top40ヒットがあり、この曲"(I've Had) The Time of My Life"で通算4曲目のTop40ヒット、そのうち2曲が映画音楽で、No.1ヒットとなりました。

"(I've Had) The Time of My Life"ですが、曲の作者はJohn DeNicola、Donald Markowitz、Franke Previteの3人の共作。作者のうちのFranke Previteですが、なんと Franke and the KnockoutsのFrankeことFranke Previteですね。81年に最高位10位の"Sweetheart"など3曲のTop40ヒットを持っています。"Sweetheart"は大好きな曲でした。

"(I've Had) The Time of My Life"ですが、映画音楽のテーマ曲でデュエット曲、といえばコテコテのバラードを想像しますが、この曲は、バラードのところもありながら、アップテンポのところもある曲。PVでは、ダンスシーンがバックに流れています。No.1に、なるべくしてなった曲でした。


今週 先週 song / artist
1 2 (I'VE HAD) THE TIME OF MY LIFE / BILL MEDLEY & JENNIFER WARNES
2 3 HEAVEN IS A PLACE ON EARTH / BELINDA CARLISLE
3 1 MONY MONY "LIVE" / BILLY IDOL
4 7 SHOULD'VE KNOW BETTER / RICHARD MARX
5 10 FAITH / GEORGE MICHAEL
6 5 BRILLIANT DISGUISE / BRUCE SPRINGSTEEN
7 4 I THINK WE'RE ALONE NOW / TIFFANY
8 11 WE'LL BE TOGETHER / STING
9 9 I'VE BEEN IN LOVE BEFORE / CUTTING CREW
10 14 SHAKE YOUR LOVE / DEBBIE GIBSON
11 16 IS THIS LOVE / WHITESNAKE
12 12 THE ONE I LOVE / R.E.M.
13 6 BREAKOUT / SWING OUT SISTER
14 17 DON'T YOU WANT ME / JODY WATLEY
15 13 I WON'T FORGET YOU / POISON
16 19 SO EMOTIONAL / WHITNEY HOUSTON
17 21 CATCH ME / PRETTY POISON
18 18 HOURGLASS / SQUEEZE
19 26 GOT MY MIND SET ON YOU / GEORGE HARRISON
20 23 VALERIE / STEVE WINWOOD
21 22 SKELETONS / STEVIE WONDER
22 27 DUDE (LOOKS LIKE A LADY) / AEROSMITH
23 8 LITTLE LIES / FLEETWOOD MAC
24 29 I DO YOU / JETS
25 30 THAT'S WHAT LOVE IS ALL ABOUT / MICHAEL BOLTON
26 33 TELL IT TO MY HEART / TAYLOR DAYNE
27 34 CHERRY BOMB / JOHN COUGAR MELLENCAMP
28 15 IT'S A SIN / PET SHOP BOYS
29 38 NEED YOU TONIGHT / INXS
30 31 LOVE WILL FIND A WAY / YES
31 36 ANIMAL / DEF LEPPARD
32 20 CAUSING A COMMOTION / MADONNA
33 42 CANDLE IN THE WIND / ELTON JOHN
34 43 THERE'S THAT GIRL / HEART
35 44 THE WAY YOU MAKE ME FEEL / MICHAEL JACKSON
36 25 COME ON, LET'S GO / LOS LOBOS
37 24 BAD / MICHAEL JACKSON
38 32 LET ME BE THE ONE / EXPOSE
39 28 WHERE THE STREETS HAVE NO NAME / U2
40 45 POWER OF LOVE / LAURA BRANIGAN

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36 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (太ったボンジョビ (人´∀`)♪)
2023-11-26 21:28:58
うふふふ⭐⛴️さん……ダーティダンシング、ちゃんと見られたんですな?
どんなんだったか教えてくださいよー、私はこの曲とエリックのがこのときはイマイチと判断したのでビデオさえ借りてなかったんですよー、ビデオデッキ買ったのも89年で遅かったし…。
何が「ダーティ」なのかとか…(*´・ω-)b
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大御所と歌姫 (hannah)
2023-11-26 21:46:18
星船さん、こんばんは。
大御所B.Medleyと歌姫のようにステキな歌声のJ.Warnesのデュオ、見事な1位でした。
The Righteous Bros.はリアルでのヒットは知らないのですが、H&Oのカヴァーで知りました。
J.Warnesは♪Right Time Of The Night♪の時からキレイな歌声だなと思っていました。
♪Up Where ~♪もウッドストックアーティストJ.Cockerとのデュオでしたが、再び大御所とのデュオです。
ヒット曲は多くないのですが、印象に残る曲ばかりですね。
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「ダーティダンシング」とは (星船)
2023-11-26 22:51:08
太ったボンジョビさんこんばんは。
ちょうどこのころは、よく映画見てましたね。でもずいぶん前、内容はというと、あんまり覚えていないんですよね。で、「ダーティダンシング」とは?、ダンスの種類のこと?
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カバーもヒット (星船)
2023-11-26 23:00:24
hannahさんこんばんは。
The Righteous Brothersは私もリアルタイムでは聞いていませんが、彼らの曲がカバーでヒットしていましたね。"You've Lost That Lovin' Feelin'"はHall & Oatesのカバーでしたが、"(You're My) Soul And Inspiration"もDonny & Marie OsmondのカバーがTop40に入っていました。
Jennifer Warnesは、優し気な良い声していますよね。そんなところがデュエット向きでしょうか。
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Unknown (太ったボンジョビ (。-ω-)zzz)
2023-11-26 23:12:06
ぬぅ、⭐⛴️さん、ヒントになってないじゃないスか!
しょーがない、久々にDVDでも借りてみますかな?CDのジャケットも好きでしたもの。
曲についてはまた明日、結構カラオケ🎤😆でリクエストされて勉強もしましたからね、今は好きなんですよ。
さて、金曜に久々に異国パブ!朗報❗
DAMだったのですが、スパンダーバレエの「2人の絆」とマドンナの「コモーション」が入っておりまして感激!当然ぶっぱなして来ましたよ😃
すんごく自己満足てきました🤭
まして歌を知らないキャストだと思っていたのにスパンダーは歌えていて感動、そしてコモーションは連れの
「あんな速い曲で踊れるんじゃけぇマドンナはすごかったよのぉ」とよく分からない褒め言葉。
でもこの年で言えば「とまどい」と「ロックステデー」とシステムのアレはなかった、こちらは残念ですがしょーがないっス♥️
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Unknown (ダークディスコ)
2023-11-26 23:30:41
映画の舞台は1963年。男女が身体をくっつけて踊る「ダーティー・ダンシング」を通じて大人の階段を登る少女のお話し、というところでしょうか。(映画評論家のポーリン・ケイルは「男女がくっくつ踊りが流行っていたのは50年代で60年代始めはツイストみたいに男女が離れて踊る時代になっていたのでは?と指摘していましたが)映画「キャバレー」で知られる俳優ジョエル・グレイの娘であるジェニファー・グレイが主人公。そして俳優になる前はダンサーとして有名だったパトリック・スウェイジとシンシア・ローズが本領発揮した瞬間でした。振り付け師はマイコーの「this is it」のケニー・オルテガ。監督は「天使にラブソングを」のエミール・アルドリーノ。この後流行った「ランバダ」は間違いなくこの映画の影響でしょう。さて、私の愛するジェニファー・ウォーンズの話は長くなるので明日にでも。
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男女で踊る激しいダンス=マンボ (音時)
2023-11-26 23:35:27
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/21570643.html
男女で踊る激しいマンボダンスのことを“Dirty Dance”と呼んでいるようですね。
この曲、フランキー&ザ・ノックアウツのバージョンもありますよ。
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身体をくっつけて激しく踊る (星船)
2023-11-27 14:01:08
太ったボンジョビさんこんにちは。
イヤー、全然ヒントにもなってないですよね。私も借りてこようかな。で、「ダーティー・ダンシング」はというと、このあとのダークディスコさん、音時さんに教えていただいた通りの、「男女が身体をくっつけて激しく踊る」ダンスっていうことだそうですよ。やっぱりこの映画は太ボンさんが好きそうな、一度見なくっちゃなりませんね。
是非カラオケでも、くっつけて踊りながらのデュエットをどうぞ。
スパンダーバレエの「2人の絆」って、"True"でも"Gold"でもないところが渋いですね。
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進化系ダンスが (星船)
2023-11-27 14:26:07
ダークディスコさんこんにちは。
「ダーティー・ダンシング」=「男女が身体をくっつけて踊る」ダンスですか。そういえば、ツイストうあや70年代のディスコは、くっつけて踊ると体がぶつかっちゃいそうですから。なるほど、進化系が「ランバダ」ですか。私がこの映画、見たのはその87年ですから、30年以上前、もう一回ちゃんと見なきゃあいけませんね。
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Franke Previte (星船)
2023-11-27 14:31:10
音時さんこんにちは。
この曲を調べていて、曲の作者にFranke and the KnockoutsのFrankeこと「Franke Previte」さんの名前があったのには驚きました。彼らの曲"Sweetheart"は、おしゃれな、魅力的な曲でしたよね。そういえば、82年の"Without You"のヒットを最後にTop40からいなくなっていました。ソングライターとして久々の登場、エリック・カルメンの"Hungry Eyes"にも、引き続きの登場になりますね。
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