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ビルボード・チャート日記 by 星船

1970年代から80年代にかけての特にビルボードのチャートを中心に、洋楽を愛する皆さまにお届けするブログです

ビルボード 全米 Top40 1987年5月16日付 ジョディ・ワトリー Jody Watley - Looking For A New Love

2023-05-14 20:02:04 | 1987年ビルボードTop40
1987年ビルボード Billboard All American Top40、1987年5月16日付、1位の交代がありました、3位から上がって1位はU2の"With Or Without You"。U2ですが、アイルランド出身、デビューは1980年、母国やヨーロッパではすでに大人気バンドですが、アメリカでは、84年、"(Pride) In The Name Of Love"が最高位33位、この曲が2曲目のTop40ヒットでついにNo.1獲得です。

2位は前週と変わらずこれで3週目の2位、Jody Watleyの"Looking For A New Love"。Jody Watleyですが、以前ちょっと私のブログでも触れましたが、ソウル・ボーカルグループShalamarの元メンバー、この曲はソロになってからの初めてのヒット曲で2位まで上がってきました。Shalamar時代には、3曲のTop40ヒットを持っています。

3位は2週間の1位からダウン、Cutting Crewの"(I Just) Died In Your Arms"。Cutting Crewですが、イギリスのロックグループ、この曲がデビューシングルで、No.1となる大ヒットになりました。

4位は前週と変わらず、これで3週目の4位、Madonnaの"La Isla Bonita"。Madonnaですが、もちろん皆さんご存知のスーパースター。83年に"Holiday"が初めてのTop40ヒット、それからまだ4年しか経っていませんが、この曲で13曲目のTop40ヒットで、Like a Virgin"、"Crazy for You"、"Live to Tell"、"Open Your Heart"の4曲のNo.1を含め11曲目のTop5ヒットとなりました。

5位は8位からアップ、Chris De Burghの"Lady In Red"。Chris De Burghですが、アイルランドで活躍するシンガーソングライター。アメリカでは、1982年に"Don't Pay the Ferryman"が初のTop40シングルで最高位34位を記録、この曲が2曲目のTop40ヒットで、5位まで上がってきました。

この週2位はJody Watleyの"Looking For A New Love"。最高位は5月2日から23日まで、4週間続けた第2位。年間チャートは16位。U2に抜かれ、残念ながら1位にはなれませんでしたが、初のソロヒットが大ヒットになりました。

Jody Watleyですが、アメリカシカゴ出身のシンガーソングライター。70年代中頃から音楽活動を開始、1977年、ソウル・ボーカルグループ「シャラマー」に、オリジナルメンバーとして参加します。

Shalamarですが、男女混合の3人組グループですが、1977年、"Uptown Festival (Part 1)"でデビューし、この曲がいきなりのTop40ヒット、最高位25位を記録します。この曲は、モータウンのクラシックソウル・ディスコソング10曲のメドレーです。この後、ビートルズメドレーなどが大ヒットしますが、当時、メドレーのヒットは珍しく、ビックリしました。なんと8分超の聞きごたえのある曲でした。

そのShalamar、79年には、彼らの3枚目のアルバムからのシングル"The Second Time Around"が最高位8位のヒット、この曲が彼らの最もヒットした曲になりました。

Jody Watleyですが、Shalamarを1983年に脱退、ソロ活動を開始します。Shalamarには全部で4曲のTop40ヒットがありますが、映画「Footloose 」の挿入曲で、最後のTop40ヒットとなった"Dancing in the Sheets"の録音前に脱退して、この曲にはJody Watleyは参加していませんでした。その辺のところは、こちらをご覧ください→→→
こちらの記事には、Jody Watleyは脱退した後ですが、プリンス張りのギターを披露している"Dancing in the Sheets"に加え、ファーストヒットの"Uptown Festival"も紹介されていますので、ぜひ聞いてみてくださいね。

Jody Watleyは、グループ脱退後、ボブ・ゲルドフの「バンド・エイド」に参加するなど、ソロで音楽活動を続けていましたが、1987年になって、彼女の初のソロアルバム『Jody Watley』をリリース、そのアルバムからのファーストシングルがこの曲"Looking For A New Love"です。

"Looking For A New Love"の曲の作者はAndré CymoneとJody Watleyの共作。はAndré Cymoneは、この曲のプロデューサーも務めていますが、シンガーソングライターで、ベーシスト。あのプリンスのツアーメンバー「レボリューション」にも参加していた人です。
この曲にも、プリンスの影響があるのでしょうか、この80年代中頃から後半にかけてヒットしたおしゃれなソウル・ダンスヒットです。


今週 先週 song / artist
1 3 WITH OR WITHOUT YOU / U2
2 2 LOOKING FOR A NEW LOVE / JODY WATLEY
3 1 DIED IN YOUR ARMS / CUTTING CREW
4 4 LA ISLA BONITA / MADONNA
5 8 THE LADY IN RED / CHRIS DEBURGH
6 7 HEAT OF THE NIGHT / BRYAN ADAMS
7 9 BIG LOVE / FLEETWOOD MAC
8 14 YOU KEEP ME HANGIN' ON / KIM WILDE
9 11 TALK DIRTY TO ME / POISON
10 17 ALWAYS / ATLANTIC STARR
11 15 RIGHT ON TRACK / BREAKFAST CLUB
12 18 I KNOW WHAT I LIKE / HUEY LEWIS & THE NEWS
13 16 NOTHING'S GONNA CHANGE MY LOVE FOR YOU / GLENN MEDEIROS
14 22 WANTED DEAD OR ALIVE / BON JOVI
15 5 DON'T DREAM IT'S OVER / CROWDED HOUSE
16 12 WHAT'S GOING ON / CYNDI LAUPER
17 6 SIGN 'O' THE TIMES / PRINCE
18 13 THE FINER THINGS / STEVE WINWOOD
19 29 HEAD TO TOE / LISA LISA & CULT JAM
20 23 SE LA / LIONEL RICHIE
21 24 IF SHE WOULD HAVE BEEN FAITHFUL / CHICAGO
22 10 I KNEW YOU WERE WAITING(FOR ME) / ARETHA FRANKLIN & GEORGE MICHAEL
23 33 DIAMONDS / HERB ALPERT
24 34 IN TOO DEEP / GENESIS
25 25 DAY-IN DAY-OUT / DAVID BOWIE
26 31 MEET ME HALF WAY / KENNY LOGGINS
27 28 THE RIGHT THING / SIMPLY RED
28 21 SERIOUS / DONNA ALLEN
29 36 YOU CAN CALL ME AL / PAUL SIMON
30 35 HEARTBREAK BEAT / PSYCHEDELIC FURS
31 32 GET THAT LOVE / THOMPSON TWINS
32 19 STONE LOVE / KOOL & THE GANG
33 40 JUST TO SEE HER / SMOKEY ROBINSON
34 20 NOTHING'S GONNA STOP US NOW / STARSHIP
35 41 SONGBIRD / KENNY G
36 39 FASCINATED / COMPANY B
37 42 LESSONS IN LOVE / LEVEL 42
38 - I WANNA DANCE WITH SOMEBODY / WHITNEY HOUSTON
39 46 DON'T DISTURB THIS GROOVE / SYSTEM
40 27 COME AS YOU ARE / PETER WOLF

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26 コメント

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ターミネーターのシュワちゃんと同じセリフ (音時)
2023-05-14 21:20:39
http://neverendingmusic.blog.jp/archives/24854264.html
このキリッとした顔つき、一度で印象に残りますね。   
 この曲、歌詞は…「新しい恋人探してマァ~ス!」ってことで、どこまでが彼に対する脅しで、どこまでが本気なんだろう?これも「恋のかけひき」ってやつかもしれません。
 途中、映画「ターミネーター」でシュワちゃんも言うセリフ...“Hasta la vista、Baby!”(だからサヨナラよ!ベイビー)がカッコいい!
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Unknown (太ったボンジョビ ( ´・∀・))
2023-05-14 21:26:58
87年全然知らなかったベテランの相当にクールでしかし曲調はとてもジーンシモンズなベストワンですな?
シャラマーそのものを83年のデッギバウェイ録音漏らし(イントロが森田の青春時代に似ている😃)しておりましたので、情報はほぼなし。
⭐⛴️さんらみたくセカンドタイムアラウンドも知りませんでしたし、ブログ記事の通り、ダンシングインザシーツのどこに女性ボーカルが…?となっておりました。
しかし全米はこの急上昇、ジョディを待っていたかのような歓迎ぶりであります。
とにかくイントロからして素敵、サビの前のユノーエナニディトゥーなんかとてもナーバスでイイなー。
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U2でなければ (hannah)
2023-05-14 21:40:30
星船さん、こんばんは。
元Shalamarの彼女がソロデビューにしていきなりのShalamar越えの大ヒットですね。
もし相手が87年を代表するヒット曲U2でなければ、№1になってたかもですね。
自身で曲も作る才媛でこの後の名曲♪Everything♪の大ヒットがありました。
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「恋のかけひき」 (星船)
2023-05-14 22:41:09
音時さんこんばんは。
Jody Watley、この曲では未練たらたらなんでしょうか、なかなかエグイ「恋のかけひき」ですね。このキリっとした方に厳しく言われると、女性の思い通りになりそうですが^^;シャラマー、懐かしかったです。
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切れの良いダンスとともに (星船)
2023-05-14 22:46:05
太ったボンジョビさんこんばんは。
この曲、切れの良いダンスとともに、カッコイイ曲でしたね。キリっとしたジョディさんにはぴったりの曲だったです。
シャラマーは、ファーストシングルの"Uptown Festival (Part 1)"が面白い曲で、結構なインパクトがあったので、よく覚えていました。まさかそのボーカルが、ソロでこんなに成功するとは、もちろん思いもよらなかったですが。
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大ヒットを連発 (星船)
2023-05-14 22:55:57
hannahさんこんばんは。
Jody Watleyのこの曲、もうちょっとで1位だったのですが、Cutting Crewに抜かれ、さらにU2に抜かれ、残念だったです。切れの良い、カッコイイ曲で、応援していたのですが、でも、年間では16位、U2の15位に次ぐ、大ヒットでした。その後も、"Real Love"、"Everything"と、大ヒットを連発しますね。
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Unknown (blackmore1207)
2023-05-15 11:43:41
こんにちは。 
元々Shalamarの一員だったJody Watleyは1987年にソロデビューを果たしたデビュー曲の「Looking for a New Love」はいきなりヒットに驚きました。
アルバムからも、その後「Still a Thrill」, "Don't You Want Me」,」 Some Kind of Lover」,「Most of All」も次々とヒット曲になって、このアルバムでグラミー新人賞を獲得しましたね。
最高のソロデビューだと言えます。
ちなみに「Learn to Say No」はGeorge Michaelとのデュエット曲で中々オススメです。
何となくですが見た目シャーデーに似ていると思うのは、私だけでしょうか?(笑)
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髪型変えちゃえば (星船)
2023-05-15 18:14:18
blackmore1207さんこんばんは。
そうですか、このアルバム、グラミー新人賞なのですね。Top40ヒットが4曲で、すべてTop10ヒットでした。大ヒットアルバムでしたね。
"Learn To Say No"、聞きました。バーナード・エドワーズがプロデュースの、ファンキーな、カッコイイ曲でした。なんでシングルカットしなかったのでしょうか?
そういえば雰囲気シャーデー風ですね。髪型変えちゃえば「シャーデー」になっちゃいますのでしょうか。
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Unknown (太ったボンジョビ ( ・д・))
2023-05-15 19:46:43
これはなかなか驚きましたぞ、ジョディはデビューLPから二枚続けてトップ10を3曲出しておりましたかー!
ウィッニー、マライヤを除けばマドンナもシンディもジャネも出来なかった実績でありますな?素晴らしい。
ジョディの中でも最も好きなフレンズはトップ20くらいかと思っておりましたし、サンカインドもそんなものと見なしていて、ホントごめんなさい😫
アレサとデオンヌとチナタナが暴れたあとの中堅シンガーのデビュー、これに優しかったナメリカ、でもチャリティーはU.K.、こじれていますがなかなか恵まれたジョディ、裸を見せてくれたので着いていこうと思います、みなさんもご一緒に😃
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Unknown (かんた)
2023-05-15 20:01:53
ジャンジャカジャカジャン!

このフレーズ、工藤静香の『嵐の素顔』がモロ使用していませんか?
もちろん人によっては、よーく聞かないと分からないかもしれませんが、いったんそれを認識してしまうと、もうどっからどう聞いても、パ○リにしか聞こえなくなってしまいます。
私は、このジョディ・ワトリーの曲はそれほど好きというわけではないのですが、でも、この曲を聞くたびに工藤静香を連想してしまいます。

パ○リついでで言わせていただくと、その『嵐の素顔』の間奏部分で、工藤静香が右手で直角を作る振り付けがありますが、あれも、ティファニーが、『アイ・ソー・ヒム・スタンディング・ゼア』のPVで先にやっちゃっていました。
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