有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

106 真実(まみ)ちゃんという、候補犬

2006-02-04 21:22:04 | 補助犬&聴導犬&介助犬
↑長野県動物愛護センター・ハローアニマルさんから、新候補犬を選ばせていただきました。写真は、お世話になっている金井獣医さんと、小林獣医さんたち。名前は、ハローアニマルの金井さんにお願いしてつけていただくことになりました。獣医の小林さん、金井さんが同じ「まさみさん」なので、まみ(真実:しんじつ)と呼ばれることになりました。
 協会では、これまでにも、日本犬&日本犬のミックスを多数選んできましたが、なかなか、和犬は成長にしたがって手ごわくなるというのが、これまでの経験です。ですが、真実ちゃんはとてもフレンドリー。トレーニングマネージャーのMAYUMIさんが再度、日本犬のミックスの経過観察をして、今後の候補犬選びにいかすべきだとの強い押しで、選ばせていただせていただくことになりました。今のままの性格なら、もうほんとうにすばらしいのに・・・。結果は、1年待ちですね。今は、2ヶ月くらいの、2.16キロのお姫様です。

 車で待っていた「クロ」ちゃん「しろ」君のご挨拶も平常心で受け入れ、道中の車の中でもよだれはたれましたが、とても良い子でした。協会で待ち受ける8頭の先輩犬たちからのちょっと荒い歓迎も、子犬らしく受け入れているので、スタートは「吉」って感じです。これから、ソーシャライザーの方々からベタベタした肌の接触をいっぱい与える(福)日本聴導犬協会なりの子犬育て方法で、育てていただきます。ソーシャライザーの方々に深く感謝しております。
 こんなにいい聴導犬、介助犬が育てられるのも、ソーシャライザーの方々の献身的な子犬育てゆえ。ほとんどが、その部分で決まるともいえるでしょう。
 幼少期の英才教育よりも、幼少期に与えられた仲間からのあたたかな記憶や体験がいかに大切かを感じます。その経験が、協会での誉める訓練も大事ですが、新しいことにチャレンジできる勇気を育てるのだと、確信しています。
 さぁ。しんじつちゃん、これから伸び伸び、愛情いっぱいで育ってね。
 将来の聴導犬候補選びのために、真実がもっと開かれるように、MAYUMIさんががんばってください。私は、脇から見てるからね。ふふふ。

105 チャリティアフターヌーンパーティは、すてきな藤野真紀子様主催

2006-02-04 20:46:45 | 捨て犬&動物保護
↑ ブログのジャンルで「光栄」というのがないので「うれしい」にしましたが、料理研究家の藤野真紀子様のフード・ステュディオ主催のチャリテー・アフターヌーン・パーティにお招きいただきました。
 場所は、スタイリッシュなホテル・ラディソン・都ホテルでした。テーブルサービスをされる方たちが、膝まである黒のジャケットを着て、隙のない動きにも感動いたしましたが、テーブルに並べられたお花、テーブルクロスも洗練されていて、いつも、いつもユニフォームしか着ない私ども3名は、なんとなく場違いな感じでしたが、あたたかなおもてなしを頂戴できました。
 多くの方々が、藤野先生のお弟子さんたちのようでしたが、食後、壇上にはクイーンアリスやキハチのシャフなど、カリスマ料理人の方々がズラーと並ばれたのには、ビックリ。藤野先生のお人柄ゆえと、感服いたしました。
 お料理は、前菜がたしか11品か12品とデザートでしたが、どれも味よし、盛り付けよしで、目、鼻、口、そして五感に刺激的なおもてなしでした。

 聴導犬のデモも、ななちゃんとしろ君でさせていただくことができました。
 捨てられた犬たちからの補助犬の育成であること、最も知名度の低い聴導犬を応援していただきたいことをお願いいたしました。こんな機会を創っていただけましたことは、ありがたいことですね。
 ほんとうに、お招きいただけましたこと、そして、たくさんの方々よりご寄附を頂戴いたしましたこと、本当に感謝申し上げます。心より、ありがとうございました。

104 サーペル博士と、あこがれの2ショット

2006-02-01 18:55:15 | とっても私的
↑いやーー。夢のようでした。
 (福)日本聴導犬協会のアドバイザーであるDrフォーグル(英国)のお友達で、元はケンブリッジ大学で教授をしていらしたサーペル博士と、IAADP(国際アシスタンスドッグ・パートナー協会)の講演で1月19日にお目にかかれました。
 現在は、サーペル博士は、ペンシルバニア大学で教鞭をとっていらっしゃいますが、今回は犬種ごとの気質の調査について講演されました。
 サーペル博士の有名な研究のひとつに、身体障害者の方が犬を伴っているときに、周囲の反応がどうかわるかの調査があります。

 車椅子や松葉杖を使って街角にいる時には、挨拶さえしなかった通行人が、犬の存在で、やさしく声をかけ、立ち止まって話しかける人もあったという調査です。
 サーペル博士は、その中で、犬や補助犬の存在が「障害」について周囲もその本人も忘れさせる効果があるというものです。
 ずーっとお会いしたかったので、嬉しさで、さっそく2ショットをお願いしました。もちろん、ブログへの掲載もご許可をいただけました。
 うれしい。
  

103:最小の介助犬に、ADI(国際アシスタンスドッグ協会)総会で出会う

2006-02-01 18:29:53 | 身体障害者福祉
↑ (福)日本聴導犬協会では、小型から中型(10キロから15キロ)までの介助犬を訓練しておりますが、このパピヨンは、ADI(国際アシスタンスドッグ協会)のサンディエゴの総会で、会場で最小の介助犬でした。
 そばにいらっしゃるシスターが訓練士。いろんな職歴、いえいえ現役のシスターなので職業の方が訓練されています。
「小さいですね。どんなことができるんですか?」
「なんでもできますよ。車椅子をひっぱらせることはできませんけどね」
 シスターは、低くかがんでパピヨンに命令をしました。
 落とした物をパッと拾って、きちんと渡すことができました。

 体重は、3-5キロくらいでしょうか? 成犬です。小型犬は寿命も長く、長く元気に現役が続きます。その上、仕事は俊敏です。すべての経費、食費、医療費などが、大型犬よりもリーズナブルなのも、利点です。
 ただし、かわいがりすぎて、ついつい暴君にしてしまわないように、ユーザーさんへの指導が大事になりますね。