goo blog サービス終了のお知らせ 

有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

31: 毎年、感謝! 日本臨床獣医学フォーラム年次大会

2005-09-19 12:49:29 | 身体障害者福祉
 ↑ 9月17-18日まで東京のニューオータニホテルで行われた日本臨床獣医学フォーラム年次大会に、参加させていただきました。

 日本臨床獣医学フォーラム年次大会に、今年も参加させていただきました。
 5回目になります。聴導犬だけでなく、盲導犬、介助犬の補助犬育成団体も、同じ一区画で、紹介をさせていただいております。年1回ですが、ひさびさに、顔見知りの方たちと出会えるのは、とても懐かしく、うれしいことですね。
 フォーラムのご理解で、多くの獣医療関係者のみなさまと出会えること、とても感謝しております。

 今回は、しろ君とクロネエさんが参加。スタッフの矢沢さん、ボランティアの大沢さんご夫婦で、2日間参加しました。千趣会のベル・メゾン様のご支援で、新ユニフォームで、統一できました。18日には、ユーザーさんのご夫婦&聴導犬もりが着てくださいました。

 さて、クロネエさんは9歳。14,15歳まで現役でいてほしいと思います。
 最終日は、JAHAのCAPP活動の小林さんを始め、皆様と一緒に最後のレクチャーをさせていただきました。聴導犬の講演会と聴導犬と小型介助犬デモをさせていただきました。若い子のピチピチさはありませんが、クロネエさんの経験豊かな、観客をかきこむ「間」も見極める熟練度です。
 
 しろ君はいつものように、落ち着いて、小型介助犬と聴導犬のふたつのお仕事をお見せしました。東京のユーザーさんご夫婦にもお出ましいただきました。聴導犬もりちゃんが、デモなのに、一緒になって音を教え、会場をわかせました。
 ユーザーさんに、もりが来た前と後では何が変わりましたか?とお聞きすると、
「安心できるようになりました」と、お答えくださった後に、
「生活がイキイキしてきました」
 
 その言葉で、会場にいらした方々のお顔も、パッと明るくなったような気がしました。補助犬は、「物」でも「道具」でもありません。「ユーザーと共に生きる伴侶であり」時には、「さまざまなバリアを打ち砕く戦友」でもあります。
 かけがえのない家族なのです。
 
 ユーザーさんが、デモ会場でも律儀に音を教えてくれる「もりちゃん」の後について、何回も席を立って会場を動かなくてならなくて、そのことに戸惑っていらしたので、ボランティアの大沢裕子さんに、会場の奥でもりのリードを持っていていただきました。そうしたら、赤ちゃんの声で大沢さんに、泣き声をタッチで教え、正面までつれてきてくれました。 大沢さん、とっても感激していらっしゃいました。

 それを拝見して、スタッフもとっても、うれしかったです。ずーと協会が、お世話になっている大沢さんに、音を教えるなんて、もりちゃんも、感謝しているんでしょう。

 大沢さんには、子犬の育てボランティアさんであり、東京での広報部長もしていただいております。創設から9年の(福)日本聴導犬協会ですが、大沢さんのご家族は、8年間以上、ボランティアを続けてくださっています。
 今回も、裕子さんと、ご主人のお手伝いがなければ、これほどスムーズにいかなかったと思います。本当に、ありがたいです。

 ご支援者がいてくださることで、(福)日本聴導犬協会は発展していけます。

 

30:明日から、また出張

2005-09-14 01:01:13 | とっても私的
 松尾芭蕉のように「旅を棲家」とはしていないのですが、(福)日本聴導犬協会を創立してから、(仕事)旅、また(仕事)旅です。道祖神をめでる暇もなく、車での移動が多いので、1年で4-5万キロの走行距離です。もしかしたら、芭蕉より多い・・・。
 明日も長野から東京、千葉と5日間戻ってこられません。
 長野には、長野県の障害者施策協議会の委員に選んでいただきましたので、委員会への出席です。

 長野からの車に乗っていて、いつも目の前を通り過ぎる風景に映し出されるのは、10数年前、ヨーロッパのハイアー・エデュケーション(大学やポリテクニクス、専門学校)を取材するために3ヶ月間、パリ、ブリュッセル、ローザンヌ、ミラノ、バルセロナ、マドリッド、そしてポルトガルのナザレ、コインブラ、最後にイギリスと、貧乏旅行をしました。
 教育関係を取材しているうちに、ベルギーの動物保護団体と出会い、教育と動物の取材に切り替えました。
 
 学校は、欧州で歴史のある、優秀な学校だけを訪問。
 ソルボンヌ大、パリのデザイン学校2校。ブリュッセル大学、アントワープ芸術学校。ローザンヌ大と、スイスの時計学校。ミラノのボッコーニ大。ミラノデザイン専門学校。マドリッド大学、コインブラ大。それと、リスボンの専門学校。
 学校の裏手にタクシーをつけてしまい、これでは、アポイントメントの時間に間に合わないと、大学の門をよじ登り、降りようとして、ズボンのお尻を、ビリビリとひきさき、仕方なく後ろ側を前に回し、ノートで抑えて取材したりと、とんでもない体験もしました。

 バルセロナは、ガウディが見たくて見たくて、大学はありませんでしたが、遠回りしてよりました。
 塀の多い、なんとも風情のある古い町並みで、ずーといてもよかったくらい、ステキでした。ガウディは街に刺激を与えましたが、バルセロナという街からも相互の刺激をガウディはもらったのではないかしらと、思います。
 でも、ボーとしていると、スリも多くて、結構あぶない目にあいそうになりましたっけ。日本はホント安全です。
 
 この10年、アソビで日本も海外も行ったことがなく、時々、塀を登っていた自分が懐かしくなります。
 みなさんだって、懐かしい自分の姿ってあるんじゃありませんか? 
 秋の気配が、なんともセンチメンタルにする9月13日でした。



29: 認定&育成の両方できる育成団体は、日本で、今のところ唯一

2005-09-13 12:51:35 | 政策研究&ロビーイング
↑ 身体障害者補助犬の認定試験用要綱。(福)日本聴導犬協会では認定試験に関するインフォームドコンセントとして、さまざまな方たちにご購入(定価3000円)いただけるようになっております。

 ご支援者からの多大なお力ぞえにより、身体障害者補助犬法の施行で(福)日本聴導犬協会は社会福祉法人となり、「認定業務」を行える「厚生労働大臣指定法人」になりました。
 日本には、この厚生労働大臣指定法人は5団体ありましたが、山形にある日本パートナードッグ協会さんが、解散されることになり、全国で4団体となりました。(福)日本聴導犬協会のほかは、すべて公的なリハビリテーションセンターとなるので、育成団体としては「育成と認定」のできる団体は、日本で唯一になります。

 盲導犬の場合は、施設を有する盲導犬育成団体が日本に9箇所ありまして、協会内で「育成&認定」の双方を行っています。
 世界的には、アメリカはNPO(非営利活動団体)の許可を州からもらった補助犬育成団体が、協会内で育成と認定を行っています。
 英国もチャリティ団体のレジスターを取った団体が「育成&認定」ができることになります。
 
 日本だけが、地方自治体から「育成」の許可を得るための「第2種社会福祉事業者」としての認可を得た上で、資産要件1000万円を蓄え、地方自治体から社会福祉法人を取り、その後、厚生労働省から「厚生労働大臣の指定法人」となれた団体だけが「育成&認定」ができる団体になれるということです。

 リハビリテーションセンターでの認定を強く進める方たちがいらっしゃいますが、犬というものは、子犬の時からその性格を見極めて長期的な審査を経なくては、、まったくその犬たちとかかわったことのない第3者が担当しても、短時間になかなかその性格(つまりは安全性)を見抜くことは無理なのです。

 なので、(福)日本聴導犬協会では、「育成&認定」を、盲導犬のように、育成団体側にも積極的に任せていただきたいと、いつも厚生労働省へお願いをしています。
 また、リハビリテーションセンターでの認定試験においても、(福)日本聴導犬協会のように、複数の訓練士を集め、客観的な認定試験をしていただけるように同時にお願いをおります。

 (福)日本聴導犬協会では、他の聴導犬育成団体、補助犬育成団体と一緒に、厚生労働省へ意見書を出させていただきました。

 聴導犬育成団体からの意見書は、今週末(9月16日)から(福)日本聴導犬協会のHPでも見られます。よろしかったら、ご高覧ください。
 
 




28: 年間100回以上のデモンストレーション&講演会

2005-09-10 18:20:42 | 補助犬&聴導犬&介助犬
 ↑ デモの一例。2005年のグランデュークスチャリティ食事会での壇上。介助犬ユーザー成瀬さんと、中央が有馬。スタッフの矢沢さん。250人以上のお客様が来てくださいました。お食事は、料理の達人の陳さんを中心に4人のシェフのかたたちの競演でした。すばらしい食事に、スタッフも、感動!

 ありがたいことに、年間100会場のデモンスロレーション&講演会をさせていただいております。小型の介助犬も訓練しておりますが、特に聴導犬は普及が遅れ、ユーザー対象である聴覚障害者の方への広報がしにくい補助犬なので、お一人お一人にじかに見て、さわって、質問をいただかないと、なかなか理解していただけない補助犬といえます。なので、普及啓発活動と育成は活動の両輪と考え、積極的に行っております。

 10月7日は北海道、札幌市に行かせていただきます。有馬の講演会と写真展になります。
 
 9月18日には、青山の骨董通りを商店街の方々と、Pro-Dog Scholのみなさん、ソーシャライザー((福)日本聴導犬協会の子犬の育て親さん)と、スタッフで「補助犬の普及・同伴許可」を求めて、パレードをさせていただきます。
 
 9月23日は国土交通省の「商店街の活性化実験」として、千葉県市川市の真間商店街の活性化実験に協賛。9月23日正午、市川駅の周辺から真間商店街にむかって、ドッグパレードをします。 24日、25日は、真間商店街のほおずきハウスで、一般犬のしつけカウンセリングも行います。よろしかったら、来てくださいね、
 仔細は、inf@hearingdog.or.jpへお問い合わせください。
 補助犬だけではなく、愛犬たちの市民権を得るためにも、このようなドッグパレードをあちこちでさせていただいております。

 さて、9月11日、今日は、スタッフが二手に分かれて、長野と神奈川でのデモをさせていただきました。長野県辰野は子どもたち用の「聴導犬を知ろう」のイベントです。辰野ボランティアセンターさんでのイベントなので、あったかな雰囲気と、お子さんたちの熱心さに感謝しております。
 神奈川県は、大井高校でのデモ。卒業生の方が、協会のスポンサーであるPCA生命
さんの社員でいらして、協会のことを学校側に紹介してくださったので、今回のデモになりました。おひとりの善意が、大きなイベントにつながります。

 まだ神奈川組みは帰ってこないので、デモの成果はわまりませんが、良かったに違いありません。こうやって、年間100回。日本全国へ行かせていただいております。ありがとうございます。

 


 

27: 本日、理事会。聴導犬、盲導犬、介助犬ユーザーさんが新役員

2005-09-09 10:21:10 | 身体障害者福祉
 今日は、松本市で理事会。
 役員であり、会長である私にとっては、他の理事&評議員の方たちへの活動報告でとても大変な日です。理事会は年2回あります。そのときに、どれほど(福)日本聴導犬協会が活躍したかを、発表しなくてはなりません。

 昨年は、寄付が大幅に減少し、とても危機的な状況でしたが、今回は、みなさまのおかげさまで、経済的にも良くなってきています。ただ、創立以来、とにかく節約して、水は2度使う。電気の節約など、うるさいくらいスタッフにお願いしてきました。そのケチぶりで、社会福祉法人化から1年半で、土地と施設の購入費として、2000万円を予算として組めるようになりました。事業もボランティアさんやスタッフがとってもがんばってくれているので、事業の委託金もアップしました。

 役員構成では来期から、盲導犬、聴導犬、介助犬のユーザーさん3名がはいってくださいます。これまでも、お願いして、身体障害をもたれる方に5名入っていただいき、非障害者とのバランスをとるような人数構成をしてきました。
 ただ、補助犬のユーザーさんは、数が限られるため、この3者が役員として入っていただける補助犬の協会は少ないか、初めてだと思います。

 当事者主権の補助犬育成として、サービスの受け手である「補助犬ユーザーさん」も当事者。でも、補助犬を育成する団体も当事者であるので、お互いに協調しながら、力を合わせて、(福)日本聴導犬協会だけではなく、補助犬業界全体をよりよいものにできるよう、意見を戦わせていくのも、私どもの役割です。

 正直な意見交換なしには、当事者主権はなりたたないと信じております。
 
 では、理事会、行ってきます。その前に、松本で、ユーザーさんとジンギスカンをいただきます。松本っていいところですよ。ぜひ、来てくださいね、っと、地元自慢も。
 

26:  夢、これから本格自宅訓練

2005-09-08 22:14:21 | 補助犬&聴導犬&介助犬
 ↑ 昨年から始まった夢ちゃんの訓練。1日、2日、1週間という具合に、短期ずつゆっくりユーザー宅でのお泊りを繰り返し、9月8日から本格的に、自宅での訓練に入りました。

 これから2ヶ月間、ユーザーご夫婦で自宅訓練を続け、11月末の認定試験まで社会化や、介助動作訓練に励まれることになります。

 東京の聴導犬ユーザーさんも、自宅訓練を来週から開始される予定です。途中、電車やバスの乗車試験を受け、認定試験までに、もりちゃんの能力をさびさせないようにします。がんばれ、もりちゃん、がんばれ夢。

 認定試験では、客観性を持たせるために、(福)日本聴導犬協会では、複数のトレーナー(他団体からも)で訓練成果を拝見させていただいております。
 お一人でも、補助犬との生活で幸せになっていただきたいと、願っておりますが、認定試験を受けて合格していただくことが、社会と調和する補助犬には必要なことだと、思っております。
 

25: 台風でもなんでも、新家族とのお約束

2005-09-06 14:15:27 | 捨て犬&動物保護
 ↑ 犬たちの「里親」という言葉を、親御さんのいない子どもたちを支援する団体がやめてほしいと、インターネットでおっしゃっていられたので、(福)日本聴導犬協会では「新・家族」とさせていただいています。新家族の方たちの実話集「愛されるために生まれてきた犬たち」郷土出版社から発行していただきました。

 聴導犬や介助犬にならなかった子たちの新家族への譲渡では、(福)日本聴導犬協会はものすごくうるさいことばかりを、お願いしています。申し込まれる方々はとてもやさしいお気持ちで、問い合わせをくださるのに、心苦しいばかりですが、物の言えない犬たちに変わって、協会がどうしてもしなくてはならないことがいくつかあります。捨て犬を助けるという動物福祉も使命に掲げているので、補助犬になっても、ならなくっても、幸せにしなくてはならない、ものですから。すみません。
 
 1:書類審査
 2:家族全員の方とのお見合い(犬への考え方。飼い方などをご質問します)
 3:自宅チェック(するときと、しないときがありますが・・・)
 4:1ヶ月間のお試し期間
 5:1ヶ月後に犬たちの「幸せ顔」チェックの後に
 6:譲渡契約

 このプロセスだけで、引いてしまわれるご家族もいらっしゃいます。もっともなことです。「ペットショップでご購入された」方が、好きな犬種も選べるし、楽かもしれないです。

 それでも、これまでに選んだ50頭以上のワンちゃんが「補助犬にならない子」として嫁いでいき、新家族も犬たちも幸せ顔でいてくださるので、子犬時代に面倒をみてくださった協会ソーシャライザー(ボランティア)さんたちも、安心していてくださいます。
 
 今日も、新家族のご自宅チェックで、台風警報は出ているが、今から出発。

 ふと思い出すのは、以前、明石に嫁ぐ子を乗せ、名神高速道を走りました。
 台風でひっくり返っている車の横を、暴雨風雨の横風を受けながら、震えるハンドルを握り締め明石をめざしました。雨がシャワー状態で、前が見えなく、前の車の赤いテールランプだけが頼りだったっけ。

 やっと明石につくと、そこはピーカンの晴天。
 新家族の方たちは、通常、待ちに待った我が犬しか見ていらっしゃらないので、注意点だけをそそくさと終え、ホテルに引き上げ、ベッドに倒れこんだ思い出があります。 その日は、疲労で爆酔。何を食べたかさえ、覚えてません。

 今日も、同様に、出発前の長野はピーカン。
 千葉までの道のり、どうなることやら。不安・・・。
 

 
 
 

24:たかちゃん、9歳。コンドロイチン飲んでます

2005-09-05 21:15:26 | 補助犬&聴導犬&介助犬
 まだ(福)日本聴導犬協会は9年目。協会の歴史とともに生きてきた最長老のタカちゃんとクロ姉さんでさえ、9歳。
 キミたちがいっしょだったから、協会もここまでこられたんだねぇと、コンドロイチン、マルチビタミン、ヨーグルト、アロママッサージと余念がない。

 私の相棒のタカちゃんは、昔からグタッと寝転んでいる時が多かった。
 今年7月に須坂市で、ご縁のあった方からのお招きで、デモをさせていただいた時、講演会前にゴロンと会場で伸びているタカを見て
「宮田からここまで、1時間半。疲れたんだねぇ」とやさしい言葉をかけてくださった方が何人かいらした。
「補助犬は、休息できるときに、自分でリラックスしておかないと、仕事をしなくてはならない時にエネルギーを残せないので、自己コンロールできないとダメなんですよー」と、ご説明させていただいた。

 講演会が始まり、いつものように話している私にリードをもたれているので、大きな「フー」とも「グー」ともつかない息をもらして、足元にゴロンと伸びてタカは寝転び、寝息まで立てている。
「9歳なんですよー」というと、会場から、「へぇー」と、声が出た。
 こんなに寝ているのも、9歳だからではなく、エネルギーを保つためなのですと、再度、会場にご説明をさせていただいた。

 初めに、ななちゃんともりちゃんで聴導犬のデモをさせていただいた。
 タカちゃんは、介助犬と聴導犬の両方のデモンストレーションができるので、最後。とりってことです。
 壇上の車椅子に座った私が、紙を下に投げると、車椅子の脇にいたタカが、フワーと壇を飛び降り、紙を口でくわえて、再びフワーと壇に飛び乗ってきた。
 会場からは「ワァー」と歓声が上がった。私に向かってくるタカちゃんの顔を見ると、その歓声に自信満々で笑っていた。
 会場がわくのが、わかっていたような顔だった。

 この7年間、ずーと私とペアで講演会やデモをさせていただいてきた、長年の相棒だけに、タカの表情から気持ちが良くわかる。知的な欲求が高い犬だけに、未だに新しい補助作業を覚えていく。協会一の訓練好きだ。

 特に、大勢の方に見ていただけるデモをするのが大好き。みなさんに誉めてもらえるのが、生きがいのタカちゃんなので、一緒に行ける場所には、どこでも、これからも連れて行こうと思っている。

 本当に、犬の寿命って短くて、楽しい思い出をいっぱい創ってあげるには、時が早すぎる。
 タカちゃん、長生きしてね。一緒の時間を楽しもうね。もっと。もっと。
 この時間は、コンピュータに向かう私の椅子の足に頭を乗せているタカの体をなぜてみた。




23: 台風到来。補助犬ユーザー&愛犬家へのリスクコミニュケーション

2005-09-05 15:18:37 | 犬のしつけ&愛犬家
 ↑ 愛犬のため用の緊急グッズも紹介されている「おでかけ上手になろう」学習研究社発行ムック。原案と監修をさせていただきました。書店でお求めください。協会www.hearingdog.or.jp の資料リストからもご購入いただけます。 

東京のケーブルテレビからの取材で、地震などの災害時の対策をインタビューしていただいた。

 アメリカでのテロの際に、災害救助犬の何頭かがブーツをはいていた。ガラスや瓦礫で足の甲を切らないように、ボランティアの親心だ。
 このブーツ、砂漠地帯などのアスファルトの暑い地域や、逆に、カナダなどの溶雪剤を撒くような場所では、犬の足を守るために、すばらしい効果を発揮している。砂漠地帯では、ブーツの底に水を保つようなスポンジなのかしら、入っていて、犬が歩くたびに、ジュワジュワっと水がにじみ出て、足の裏の温度を下げる効果もあるそうだ。カナダの場合は、ショップで犬のブーツがずらりと並んでいたとも聞いた。
 愛犬家には、必需品なのだろう。

 ところが、これらのブーツ、初めに履かせるのに一苦労する。
 犬が嫌がる。

 なので、万が一のために買ったとしても、日ごろから履かせる訓練を重ねていないと、万が一に役立たないんです。ご褒美と一緒に、足につける訓練をしておきましょう。
 
 あとは、クレート(犬の入るバスケットのようなもの)。いつも野放図にソファかなんかで寝ている愛犬を、いざ避難場所につれてきたら、大騒動なんてことにもならないので、ぜひ、クレートに入って休息できるような習慣をつけておきたいですね。

 クレーとの中が安心していられるようなら、避難所でも、お行儀良く、おとなしくできるので、もしかしたら、一緒にいること許可されるかもしれません。日ごろから、マナーの良いワンちゃんに育てれば、リスク(危機)が起こったときでも、愛犬のために対処できます。日ごろからの積み重ねが万が一の時に、役立つはずです。

 くわしくは「ウチの犬とおでかけ上手」学習研究社ムックの救急セットをご参照ください。

 

22: おみやげは、お煎餅。訓練は電車&バス

2005-09-04 23:09:46 | 補助犬&聴導犬&介助犬
 東京都のユーザーさんが、おみやげに煎餅を買ってくださいました。
 柴又の朝日屋さんの煎餅です。手焼きで、しょうゆの味のさっぱりした、かりっと焼いた厚焼きの煎餅です。

 お土産をいただくのは、心苦しいのですが、地元の美味は、なかなかよそ者には、見つけられないので、うれしいですね。そのお気持ちが。

 ユーザーざんは、毎日、松本で電車やバスに乗る練習をしています。もりちゃんは、電車に乗れる訓練は終わっているのですが、認定試験までの3ヶ月間に電車やバスに乗れないと能力がさびてしまうので、電車の会社にお願いして、認定前に乗せていただけるようお願いに行きました。
 仮で乗せていただくための試験が9月にあるので、シュミレーションをしたほうがいいでしょうということで、ユーザーさんが、協会に宿泊して試験対策です。

 協会での滞在では、ユーザーさん用のキッチンがあるので、朝と夜は自炊。
 お昼だけはスタッフが持参した食事をシェアして食べていただいています。そのほうが、ユーザーさんが不安に思っていることや、質問したいことをしやすい雰囲気が作れます。それに、料理上手なスタッフばかりなので、結構、お昼の持ち寄り料理のビュッフェは好評です。

 ちなみに、協会内は今、アロマで消毒しているので、宅急便屋さんも「ここは臭わないねぇ」と、関心されています。1頭犬だけ飼っているおうちでも、臭うお宅があるそうで、常時8頭いるのに、臭わないねぇって。
 スタッフが一所懸命に、掃除も徹底してますので、ユーザーさんも、泊まるのに、それほど抵抗感がないのかもしれませんね。

 ま、訓練でも遊びでも、ユーザーさんたちが良く協会に来てくださるのは、幸せです。スタッフにとっては、とても。