有馬もとの補助犬訓練士ダイアリー

聴導犬・介助犬国際認定インストラクター(日本聴導犬協会)有馬もとのプライベートブログです。

25: 台風でもなんでも、新家族とのお約束

2005-09-06 14:15:27 | 捨て犬&動物保護
 ↑ 犬たちの「里親」という言葉を、親御さんのいない子どもたちを支援する団体がやめてほしいと、インターネットでおっしゃっていられたので、(福)日本聴導犬協会では「新・家族」とさせていただいています。新家族の方たちの実話集「愛されるために生まれてきた犬たち」郷土出版社から発行していただきました。

 聴導犬や介助犬にならなかった子たちの新家族への譲渡では、(福)日本聴導犬協会はものすごくうるさいことばかりを、お願いしています。申し込まれる方々はとてもやさしいお気持ちで、問い合わせをくださるのに、心苦しいばかりですが、物の言えない犬たちに変わって、協会がどうしてもしなくてはならないことがいくつかあります。捨て犬を助けるという動物福祉も使命に掲げているので、補助犬になっても、ならなくっても、幸せにしなくてはならない、ものですから。すみません。
 
 1:書類審査
 2:家族全員の方とのお見合い(犬への考え方。飼い方などをご質問します)
 3:自宅チェック(するときと、しないときがありますが・・・)
 4:1ヶ月間のお試し期間
 5:1ヶ月後に犬たちの「幸せ顔」チェックの後に
 6:譲渡契約

 このプロセスだけで、引いてしまわれるご家族もいらっしゃいます。もっともなことです。「ペットショップでご購入された」方が、好きな犬種も選べるし、楽かもしれないです。

 それでも、これまでに選んだ50頭以上のワンちゃんが「補助犬にならない子」として嫁いでいき、新家族も犬たちも幸せ顔でいてくださるので、子犬時代に面倒をみてくださった協会ソーシャライザー(ボランティア)さんたちも、安心していてくださいます。
 
 今日も、新家族のご自宅チェックで、台風警報は出ているが、今から出発。

 ふと思い出すのは、以前、明石に嫁ぐ子を乗せ、名神高速道を走りました。
 台風でひっくり返っている車の横を、暴雨風雨の横風を受けながら、震えるハンドルを握り締め明石をめざしました。雨がシャワー状態で、前が見えなく、前の車の赤いテールランプだけが頼りだったっけ。

 やっと明石につくと、そこはピーカンの晴天。
 新家族の方たちは、通常、待ちに待った我が犬しか見ていらっしゃらないので、注意点だけをそそくさと終え、ホテルに引き上げ、ベッドに倒れこんだ思い出があります。 その日は、疲労で爆酔。何を食べたかさえ、覚えてません。

 今日も、同様に、出発前の長野はピーカン。
 千葉までの道のり、どうなることやら。不安・・・。