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世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

おのれに克ちて

2008-04-13 09:29:57 | てんこの論語

おのれに克ちて礼に復るを仁となす。一日おのれに克ちて礼に復れば、天下仁に帰す。仁をなすはおのれに由る、而して人に由らんや。(顔淵)

自分のおろかさに打ち勝ち、真実人がなすべき正しきことに帰っていくのが、愛というものです。いったんこの真実にめざめれば、世界が愛と同化します。すべてが愛であることがわかるからです。愛をなすのは、自分自身です。他の人ではありませんよ。



しばらく論語をやらないと、落ち着かないようになってきました。好きだということですね。もはや病気です。あ、ところで、本題と関係ないことですが、画像のシロバナタンポポは、図書館の裏の公園に咲いてたものです。前回、これをノースボールといいましたけど、あとで、もしかしたらスノーボールの間違いじゃないかという気がしてきました。愛称か英語名かもわからないのですが、知ってる方がいたら教えてください。

さてさて、今日は画像の花もからみまして、少々ファンタジックに行きます。

このシロバナタンポポ、日を浴びて、とてもきれいでしょう。でもその反面、とても苦しそうでしょう。それは、見えないところで、とても苦しい戦いをしているからなのです。

図書館は、とても木や花を大事にする、いいところです。それで人間も、とてもいいことになっています。ところが、このように、いいことがあるいいところには、それに嫉妬したいやなものがきて、いやなことをすることがあるのです。つまりね、今、図書館にはそういういやなものがきていて、そこの木や花たちは、図書館を守るために、それと戦っているのです。

そういう戦いは、常々、人間には見えないところであります。これはほんとなんですよ。今、図書館の木は、そのせいで、とても苦しそうに見えます。これに気づいたら、人間は、心から、ありがとう、あなたはすばらしい木だ、美しい花だと、言わねばいけません。

木や花は、ほかでもない、ただ愛のためだけに、それをやってくれているからです。

ですが、「いやなもの」は、その愛が、ねたましいのです。愛でやれば、すべてがよいことになっていくからです。みな、美しくなっていくのです。「いやなもの」は、それが苦しくてたまらないのです。自分が、美しくないからです。けっして、いいことはしないからなのです。

自分が美しくないのは、いやなことをするからなのですが、「いやなもの」は、それをやめようとはしません。自分がいやなものになるのがいやだからです。無理にでも、自分を正しい、いいものにしたいのです。それでないとあまりに自分がみじめだからです。「いやなもの」は、馬鹿なことをやってしまったばかりに、馬鹿になってしまった自分が、ずっとずっと、いやでたまらないのです。自分が大嫌いなのです。だから、ほかの美しいものがねたましくてならない。だから、自分以外のすべてのものを、馬鹿なもの、いやなものにしようとして、いやなことばかりするようになったのです。

そして、いやなことをすればするほど、どんどん自分がいやになって、ますますいやなことをするようになっていって、何もかもがいやになり、しまいにあらゆるひどいことを平気でするようになる。それが、繰り返しいうところの、「自分の病気」です。

これは永遠の無間地獄にも似て、自分自身でこの真実に目覚め、このおろかさに打ち勝ち、正しい道に戻ろうとしない限り、激しい苦しみがずっと続くのです。

ねたましい、ねたましい、と、嫉妬に我を見失って、馬鹿なことをしてしまうのは、この自分が、ないからなのです。見失っているというより、自分で自分を、徹底的に打ちのめしているのです。いやなことをすればするほど、ますます自分が悪くなっていくからです。

「自分はいやだ」で、すべてがだめになっていく。だから、この自分をなんとかして、おろかさに打ち勝ち、正しい道に帰りなさいと、孔子は言っているのです。そうすれば、すべてはよくなっていくからです。自分が正しいよいものになれば、自分の存在そのものが悪だという、恐ろしいくびきから解き放たれ、美しい愛の世界に帰っていくことができるからです。

よいことをする、よい自分になりなさい。それだけで、不思議に、苦しみはなくなっていきます。本当にそうなんですよ。

図書館の木や花たちは、今、一生懸命にがんばってくれています。人間も、助けてあげてください。心から、ありがとう、といってください。それだけで、とてもいいことになっていきますよ。
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