世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

巧言令色

2013-03-02 05:47:44 | てんこの論語

巧言令色、鮮なし仁。(論語・学而)
うまいことばかり言って、かっこばかりつけるやつほど、結局は何にもやらないのよね。

     *

少々きつい意訳ですが、まあ意味はほとんど同じというか、まったく同じと思います。
だいたい、いい服を着て、ばっちりと決めて、町をカッコつけて歩いている人ほど、何にも考えていない。考えていることはたいてい、どこかにかわいい娘があるいていないかな、という程度のことだ。

わたしも女性ですから、いろいろと苦い経験をしました。それは高価そうな服を着て、髪形もばっちり決めて、長い脚と色男振りを強調した男が近寄ってくる。わたしは尻尾を巻いて逃げました。もう二度と男はいやだと思うほど、つらかったのです。

わたしに近づいてくる男性はそういう人ばっかりだった。不遜というわけではなく、ほんとにそういう経験ばかりしてきたのです。もちろん中には親切できちんとした男性もいましたが。

本当に、やるべき時にやらねばならないことをする、そういうことができる男性は、わたしのしっている限り、誰もいなかった。みな、服や髪形を流行の形に整えて、良い車に乗って、人生は女の子と楽しむためにあるのだとばかり、かわいい女の子ばかり探してた。

子曰く、やんぬるかな。われいまだ徳を好むこと色を好むがごとくする者を見ず。(論語・衛霊公)

わたしはまだ、病気になっているこの世界を立て直すために、一身をかけて活動する男をみたことがない。女の子を追いかけるほどの情熱をもって、自分の心魂を燃やして、正しいことのために学び働こうとする男を見たことがない。

最近のわたしは誰かさんの影響で少しきつくなっていますが、大体、町でわたしに、そしらぬ顔で近寄ってくる男性など、歩く性欲という感じがします。本人は気付いていないだろうけれど、男の人の考えていることは、女性にはまるわかりです。本当に、親切で教えてあげますけど、あなた方が、誰かさんとセックスをしたい、と考えている気持ち、顔と雰囲気にもろに出ていて、周りの人にばればれです。もう気持ちを隠すことはできないんですよ。人間も大きくなってきて、見えないものを、大分感じることができるようになっている。

ですから、あの人とセックスをしたい、という気持ちを持って、わたしに近寄って来ないでください。近寄ってくるだけでわたしは苦しい。きれいな服を着て、何の関心もないと言う様子をして近寄ってくるが、わたしはあなたが近寄ってくるだけでその気持ちがわかる。急いで逃げます。仁者は、他人の気持ちがわかりますから、他人が自分を不快と感じているなら、めったに近寄ってはいきません。そんな、こっちの気持ちにも気が付くことができないということは、まるで愛を勉強していないと言うことだ。

女の子に嫌われていると、気付くことくらい、できるようになってください。そして、どうして嫌われているかも、わかってほしいです。

衣服のセンスや表面上を取り繕う技が上手でも、愛がなければ、女の子はよっていきませんよ。むしろ、表面を飾れば飾るほど、いやになってきて、逃げます。

男は、真実の男じゃなきゃいやだと、女の子は言います。




この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« くすのき | トップ | 野を探り »
最新の画像もっと見る

てんこの論語」カテゴリの最新記事