世界はキラキラおもちゃ箱・2

わたしはてんこ。少々自閉傾向のある詩人です。わたしの仕事は、神様が世界中に隠した、キラキラおもちゃを探すこと。

ささやき・2

2016-02-23 05:31:48 | 月夜の考古学・本館

子供じみたことを、おとなの知恵でやる馬鹿が、一番たちが悪いんだよ。

馬鹿が美人になると、なんも勉強しないで、馬鹿ばっかりやるんだよ。

なんもしねえで、えれえことはみんなやってもらって、
ほんで女と遊んでるだけって人生がつらいほどいいってさ、かっこいいってさ。
そんな時代だったんだよ。

くうねるあそぶってね。
結局は馬鹿だったってことさ。
何もしないで遊んでばかりいたら、なんにもなかったのよ。

アホはね、びじんを特権だと思ってるんだよ。
何してもいいんだ、わたしはきれいだからって。
あほか。

大事なことはね、みんなでやったってのが悪いってことだよ。
それが重い罪なの。
みんなでいじめて、ばかにしたってのが、すごくいやなことなの。
そんなこと、ずっとにんげんはやってきたんだよ。

よいもの、うつくしいもの、いっぱいあった。
みんな馬鹿にして、あほにした。
おれたちは神さまから、ちきゅうを盗んだんだ。
みんなおれたちのもんにして、いやなこといっぱいして、くずにした。
おれたちはあほだ。


(2008年ごろ、入院中のノートより)




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