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しらたまをくだきて
その苦き身の恨みを
見出さむとす
この胸に腐る傷の
たへがたきがゆゑに
こがねなるよろこびの日に
ひとしほ染むる花に
陰なる愚を描かむとす
この骨にこもる傷みの
はげしきがゆゑに
いまいましきこの身の
なきがごとき あるがごとき
たはぶれに
ほろびしものの恨みの
あまりに苦しきがゆゑに
あはれなるものの
たましひをくらひ
我のみがたふとき
くらきたかつきに棲み
ゆふぎりの衣にてよそはむ
星のたまりに去りゆく
神の目をたばからむがために
わが長き月日を織る
機小屋のみづに朽ちゆくを
知らぬ井戸に投げ
あたらしき名にて語らむとす
ことごとく我のほかなるもの
憎きがゆゑに