日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

小春日和の駿河路へ 2019 - 全行程終了

2019-12-01 21:49:18 | 関東
全行程終了です。引き続き一般道を走って帰ります。前回は九時過ぎに早々と出発し、途中で洗車してから帰るという余裕綽々の結末でしたが、東名の渋滞で小一時間余計に消費したのが響き、洗車をする時間はさすがにありません。しかし、先日北陸から帰ったとき、最後に寄ったキャンプ場を出たのとおおむね同じ時間でもあります。歴然とした距離の違いがあることを考えると、小一時間の遅れなどどうということはありません。おおむね破綻のない時間に帰れそうです。
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小春日和の駿河路へ 2019 - モスバーガー大井松田店

2019-12-01 21:09:53 | MOS
順調に駒を進めてきましたが、最後に一悶着がありました。駿河湾沼津から新東名に乗ろうとしたところ、渋滞の予告が出ていたのです。それも、よくある大和の渋滞ではなく、よりにもよって逃げ場のない大井松田の手前が渋滞していました。故障車渋滞とあるものの、16km80分ということは、実質的に事故渋滞のようなものと思ってよいのでしょう。料金を払ってまでその渋滞に付き合わされるのは御免です。さりとて、国道へ回ったところで五十歩百歩なのも経験上分かっています。足柄で下り、御殿場線の沿線をなぞりつつ進みました。駿河小山から山北の間だけは国道以外に選択肢がなく、渋滞に辟易しつつ走ったものの、その後は県道を迂回して、どうにか大井松田にたどり着くという顛末です。
結果としては、箱根を越えて小田原に下り、そこから西湘バイパスか、小田原厚木道路で帰った方がよかったのかもしれません。それでもこちらを経由したのは、大井松田のMOSに寄って行きたかったからに他なりません。古きよき時代の造りを色濃く残す当店で、最後に一息入れていくのも、静岡への旅には欠かせない一幕なのです。
店先にはモスチキンの懸垂幕が下がっており、そうかもう年の瀬かと実感させられました。その一方で、ドライブスルーの出口にあった赤いMマークの看板が取り払われていました。前からそうだったかどうか、二階席の照明もLEDに取り替えられて、安っぽい明かりになってしまいました。テーブルが張りぼての安物に交換されてからというもの、往年の雰囲気が少しずつ失われつつあるのは残念です。しかし、全面的に改装され、全く違う代物に変わり果ててしまった店舗も散見される中、ここが貴重な存在なのは間違いありません。渋滞をくぐりぬけ、今回も立ち寄れたのは幸いです。

モスバーガー大井松田店
足柄上郡大井町金子95-9
0465-83-5300
900AM-2200PM
第364号
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小春日和の駿河路へ 2019 - しばしの別れ

2019-12-01 18:17:24 | 東海
小旅行にも仕舞いの時が近付いてきました。別れの挨拶がてら三保ふれあい広場を再訪します。
一冬に何度か訪ねるようになって、十年近くが経つでしょうか。しかし、今日ほど見事な富士山を、毎回眺められるものではありません。眺望については完勝と言い切れる旅でした。二月にやり残したことを、おおむね取り返せたのも収穫です。夜の部の二軒目が半端に終わってしまったのは、唯一にして最大の心残りですが、惜しまれて仕方ないというほどでもありません。今年は一度限りと覚悟していただけに、もう一度戻ってこられただけでも十分だからです。
それほど惜しいと思わないのは、暖かくなるまでの間に再訪するつもりだからでもあります。今回の借りはそのときに取り返すことにしましょう。しばしの別れです。また来年…
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小春日和の駿河路へ 2019 - 山下天丼店

2019-12-01 17:43:20 | B級グルメ
しばし名残を惜しんだ後、残照が色褪せてきたところで切り上げました。移動の前に腹ごしらえです。前回世話になった山下天丼店を再訪します。
昨日行き損なった鐘庵との二者択一で迷いました。あちらのカレーそばには中毒性があります。味だけで選ぶなら、結果は変わっていたでしょう。それでもこちらを選んだのは、昔ながらの大衆食堂然とした雰囲気が、何より秀逸だったからに他なりません。昼から通しで営業している鐘庵なら、いつでも行くことはできます。今しか行けない方という基準に照らした選択です。
今回はあえて並を注文。海老二本に鱚、茄子、大葉というのがその内容です。海老二本と野菜三品だった上天丼に比べると、値段の違いは海老の大きさによるということになります。あの海老が丼からはみ出すほどの大きさだったことを考えると、値段に見合った違いはあるということです。とはいえ、並でも特に不足は感じません。ご飯がぎっしり詰め込まれた、物量感のある一杯です。増税を機にどこもかしこも値上げに踏み切る世知辛いご時世、お値段据え置きなのも心憎いものがありました。

山下天丼 三保支店
静岡市清水区三保912-1
054-334-0210
1100AM-1400PM/1700PM-2000PM
金曜定休
天丼850円
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小春日和の駿河路へ 2019 - 笠雲

2019-12-01 17:12:33 | 東海
日本平の山頂から少し下った橋の上で眺めると、清水市街の半分ほどが、早くも日陰になっていました。あの影が駿河湾を伝って富士山の方まで延び、山頂の方へ向かって次第に暗くなっていく様子を、そのまま見届けられればとも思いました。しかし、いかんせん歩道もない橋の上では落ち着きません。やはり三保の松原だろうと思い立ち、再び東へ走ってきました。山頂が陰るのを見届けた後、西の空と清水市街を一望する浜辺に回ってきたところです。
日本平に着いた頃から、雲一つなかった山頂の上に、笠のような雲が出ているのに気付きました。茸のようだと形容した昼頃の雲とは違う、山頂だけを覆うような小さい雲です。地元の御方が立ち話をしていたところによると、その名も笠雲というらしく、翌日雨が降る前兆でもあるそうです。しかし、明日が雨とは俄に信じがたいほど、今日の天気も見事でした。昨日だけでも晴れてくれれば十分と割り切っていただけに、二日とも快晴となってくれたのはありがたい誤算です。いくつかある選択肢の中から清水を選んだのは、好天を活かすという観点からも正解だったことになります。
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小春日和の駿河路へ 2019 - 日本平

2019-12-01 16:05:34 | 東海
西日が次第に傾く中、清水市街へ引き返してきました。続いて訪ねるのは日本平です。
前回ここを訪ねたときは、何かにつけて面食らいました。山頂に立派な展望台ができており、それを目当てに見物客が殺到して、駐車場にも入れないほどの混みようだったのです。しかも、展望台から見えるはずの富士山は、晴天にもかかわらず雲に覆われ、影も形も分かりませんでした。
あの狂騒が少しは収まっていてくれることを期待しつつ乗り込むと、幸い元の平穏を取り戻していました。人出は適度、富士山の眺望も申し分ありません。あのとき想像するしかなかった光景に、今回ようやく出会うことができました。
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小春日和の駿河路へ 2019 - 浜のかきあげや

2019-12-01 14:52:31 | B級グルメ
二月に行き損なった場所の一つに、いちご海岸通りこと国道150号線沿いの直売所があります。しかし、あのときの借りを返すべく車を走らせるも、空いている直売所がほとんどないという誤算が。どうやら出荷が始まるにはまだ早いようです。こちらについては残念ながら返り討ちに終わりました。徒手空拳のまま来た道を引き返すと、いつの間にやら一点の曇りもなくなった富士山が。そちらを目指してひた走り、清水の市街も走り抜け、国道1号線を上ってきました。目当ては昨日行きそこなったかき揚げ屋です。前回は不漁のため長期休業していた店が、土日に限って営業を再開したと風の便りに聞きました。あのときの埋め合わせをするのが、本活動における重要課題の一つでもあります。しかるに昨日は出遅れが響いて逃したことから、お昼に再挑戦するつもりでいたのでした。
昼から魚介をいただく機会はかつてに比べ激減しました。割高になりがちな上に、夜の部との価格差がほとんどないため、昼にいただく理由がないことに気付いてきたのです。それにもかかわらず、ここに限っていまだに通い続けるのは、うららかな日差しを浴びつつ岩壁でいただくひとときが、何物にも代え難いからに他なりません。つまり、味よりも雰囲気、旅情を買っているといってもよいでしょう。かような観点からすると、Tシャツ一枚でも過ごせる小春日和は申し分ありません。前回の借りを返して余りある結果です。

一つだけ拍子抜けしたことがあります。かき揚げの単品はあるにもかかわらず、目当てにしていたかき揚げ丼が何故かないのです。品書きをよく見ると、かき揚げ丼の提供を中止しているとの断り書きがあります。一時の窮状こそ脱したものの、十分な量をいまだに確保できないことから、かき揚げを二枚使う丼を封印して、どうしてもというお客にだけ単品で売るようにしたということでしょうか。
しかし、度々申してきた通り、自身桜海老というものにそこまでの執着はありません。味よりも雰囲気、旅情を買っているのが実情であり、いただくものがかき揚げてあろうがなかろうが、決定的な問題ではないともいえます。この時期にしか出回らない生桜海老をいただけたのは、むしろ幸運だったのかもしれません。

浜のかきあげや
静岡市清水区由比今宿字浜1068-2
0543-76-0001
1000AM-1500PM
土日営業
生桜えび丼1000円
桜えびのみそ汁100円
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小春日和の駿河路へ 2019 - 茸雲

2019-12-01 13:38:56 | 東海
三保へ走っていく途中、中腹に雲をまとった富士山が見えてきたとき、してやられたと思いました。それが早計だったと気付いたのはしばらく経ってからです。山頂よりやや高い位置に、茸の笠のような雲がいくつも漂っていました。富士山だけ切り取っても画竜点睛を欠く一方、空を大きく入れればそこそこ様になる眺めは、昨日訪ねた大観山を彷彿させるものでした。中腹の雲も次第に晴れていき、その一部始終を眺めるうちに、一時間以上も費やして現在に至ります。雲一つない姿は昨日眺めました。それに対して、茸雲がいくつも漂う絵に描いたような景色は初めてです。趣向を変えて楽しめたのは幸運だったことになります。
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小春日和の駿河路へ 2019 - 三保ふれあい広場

2019-12-01 12:01:35 | 東海
買い物をする間に、富士山のある方角が晴れてきたように見えました。しかしそれはぬか喜びだったのかもしれません。再び三保へ向かって走ると、正面に見えてきたのは山頂だけ顔を出す元通りの眺めでした。さりとて今更引き返すだけの潔さが自分にはありません。旧三保駅こと三保ふれあい広場を訪ねます。
林立する桜にまだ結構な数の葉が残っています。しかし、あと二月も経たないうちに土肥桜が咲き始め、その一月後には河津桜も咲くわけです。こちらの冬がいかに短いかということでもあります。冬来りなば春遠からじと実感する光景です。
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小春日和の駿河路へ 2019 - 河岸の市

2019-12-01 10:40:44 | B級グルメ
ありがたいことに、一夜が明けると予報が再び好転していました。その予報はおおむね的中し、九時を過ぎると晴れてきました。ただし、富士山は山頂だけ顔を出した中途半端な佇まいです。さらに晴れてくれることを期待しつつ、まずは市場で土産を買います。
二月に清水を訪ねたとき、いくつかやり残していたことがあります。往路はターンパイクを回避しました。由比の漁港のかき揚げ屋も、不漁で長期休業していました。翌日は苺の直売所を訪ねるも、軒並み早仕舞いか品切れという結果に。あまつさえ、駅前の市場に寄る時間もとれませんでした。いくばくかの心残りがあったのも、今週末の旅先に清水を選んだ理由の一つです。昨日走ったターンパイクに続き、これで市場についても埋め合わせることができました。釜揚げしらす、ちりめん干し、黒ムツの干物と太刀魚の煮こごりが今回の収穫です。

河岸の市
静岡市清水区島崎町149
054-355-3575
1000AM-1800PM
水曜定休
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小春日和の駿河路へ 2019 - 二日目

2019-12-01 08:15:13 | 東海
おはようございます。歴史的惨敗を喫した先日のような敗北感こそないものの、自身の体力的限界をいよいよ実感させられたとでも申しましょうか。昨晩は早々と宿へ戻って休みました。
「かね田食堂」でのひとときは上々でした。その一方で悩ましかったのは二軒目をどうするかです。具体的には「新生丸」を切るかどうかの問題ともいえます。というのも、一軒目で早くも腹が満ちてしまったのです。間髪入れずに飛び込めば「新生丸」にもまだ入れる一方で、しばしの間合いを置きたい気分でもありました。潔く見送って静岡に河岸を替えれば、趣向を変えて楽しめる上に、移動の合間に腹もこなれて一石二鳥ではあったのです。しかるに決断できなかったことが、結果としては破綻を招いてしまいました。
二軒目ならば控えめにしておけばよいものを、品が豊富で選びきれず、再び刺身の盛り合わせを注文するところまでは想定の範囲内でした。しかし、いかんせん腹具合が万全ではありません。序盤こそまだよかったものの、中盤から息切れし始め、終盤は限界が迫っているのをありありと自覚しました。最後に握りを一つまみして、味噌汁をすすりたいのはやまやまながら、もはやその余力すらありませんでした。歩くのにも難儀しつつ10時過ぎに宿へ戻り、そのまま倒れ込むという顛末です。
これほどの状態に追い込まれたのは三年ぶり二度目です。しかし当時と違うのは、あれほど無理をしたという自覚がないことです。何しろあの日は、「麦とろ」で昼から一杯やった後、腹具合が戻らないまま「鳥玄」を訪ね、盛り沢山のおまかせを一通りいただいて、それから間髪入れずに「籠太」へ飛び込んだのです。それに対して昨晩は、出がけにとった軽食以来飲まず食わずで一日通し、十分に腹を空かせた状態で始まりました。一軒目では、刺身と揚物を肴に徳利を二本開け、最後に茶漬けをすすった程度にすぎません。二軒目でも豪勢な舟盛りが出てきたわけではありません。これまでの感覚に照らし、特段無理をしたわけではないにもかかわらず、ものの見事に破綻を来してしまったのは、取りも直さず食が細ってきたということでもあります。しかし、かねがね自覚していたよりも、はるかに食が細っているという現実には愕然とさせられました。
その日の体調によるところもあるにはあったのでしょう。結果として昼抜きになってしまったのも、胃の働きを低下させ、早々と腹が満ちる遠因になった可能性があります。いずれにしても、かつてのような感覚での飲み食いはもうできません。限られた体力を効果的に使う工夫が、これからますます重要となっていきそうです。
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