日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

小春日和の房総へ 2019 - 万華鏡

2019-12-08 23:11:55 | 関東
全行程終了を宣言した後で、思わぬ見せ場が現れました。その名も幕張新都心イルミネーションです。
道の流れはよかったため、そのまま駆け抜けてしまおうとも思ったのです。その一方で、今回もおざなりな滞在に終わってしまったという一抹の物足りなさがありました。まっすぐ帰るのが惜しまれて、当てもなく国道からそれ、幕張新都心の方へ走っていったところ、駅前の一角にある電飾に目が留まるという顛末です。
遠目にはメリーゴーランドのようにも見えました。しかし、近付いてよく見ると、思わず感心させられました。半球形をした屋根の部分はガラス製の多面体で構成され、内側に仕掛けられたミラーボールと照明が変幻自在にそれらを照らすことにより、全体があたかも万華鏡のように見えるという仕組みです。屋根の下にもガラス製の様々な照明が配置され、めくるめく色合いを変えており、眺めていて退屈することがありません。それでいながら見物客が適度なのも、こちらにとっては好都合です。
樹木を電飾する程度ならともかく、これだけ手が込むと当然ながら見応えも違ってきます。最後を飾るにふさわしい、印象的な一幕でした。
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小春日和の房総へ 2019 - 全行程終了

2019-12-08 22:00:22 | 関東
全行程終了です。国道357号線経由で帰ります。まっすぐ走れば今日中に余裕で着ける状況ではありますが、時間が許せば洗車も済ませてから帰宅するつもりです。
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小春日和の房総へ 2019 - モスバーガー千葉大学前店

2019-12-08 21:40:25 | MOS
千葉小倉町店に続き、土気駅前店もとうとう改装されてしまいましたが、幸いこちらは健在でした。最後を飾るのは千葉大学前店です。
先客が全くおらず、先代店主が客席で一休みしているところへ乗り込んだこともあります。しかし今夜はそこそこの賑わいです。直前に千葉大生らしき四人組が入り、その後も三々五々お客が訪れます。商売が成り立っているのかと、老婆心を抱いたこともありましたが、全く余計なお世話だったようです。
それはよいのですが、残念な変化もありました。レジカウンターが改装され、くずかごも交換されてしまったのです。しかも気にかかるのは、店舗工事のため開店を遅らせるとの告知が出ていることです。本日は一時間遅れの開店だったようで、三日後には昼過ぎまで開店を延ばすとあります。その程度の時間で全面改装されるはずがなく、細部の変化にとどまるのだろうとは思われます。しかし、古きよき時代の面影を色濃く残す当店の造りが、また一つ失われてしまうとすれば残念な話です。そうなる前に今一度再訪できたことを幸いに思います。

モスバーガー千葉大学前店
千葉市稲毛区緑町1-26-6
043-247-5655
900AM-2300PM
第745号
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小春日和の房総へ 2019 - 石の湯

2019-12-08 20:57:03 | 温泉
既出のところばかりでは芸がありません。どうにか趣向を変えられないかと考えて、浮かんできたのは銭湯でした。しかしこれが一筋縄ではいきませんでした。
静岡を始めとして、銭湯が全くない政令指定都市もある中、千葉にはそこそこ銭湯が残っているようでした。千葉城から無駄なく行ける範囲に限っても、三つの候補がありました。そこで最も近いところを訪ねようとするも、それらしき明かりが全く見当たりません。旧市街の入り組んだ場所という条件にも鑑み探索を断念。多少は分かりやすそうなもう一軒を目指しました。ところがこれも見当たらずに通り過ぎるという結果に。そこで久々にカーナビを使うと、あろうことかその情報が誤っており、またもや到達できません。スマートフォンで正確な位置を調べ直し、慎重に車を走らせていくと、ようやく目当ての銭湯を発見するも、あいにく駐車場が埋まっていました。しかし、至近距離にもう一軒の銭湯があったため、こちらに飛び込むという顛末です。
結局20分以上も右往左往したでしょうか。これは偏に、目立つ看板がどこにも見当たらなかったという事情によります。最初に目指した銭湯も、おそらくそれで見落としてしまったのでしょう。明るいうちはともかく、暗くなってから初見でたどり着くのは厳しいものがありました。しかし、あえて人目を避けるかのような佇まいとは裏腹に、中はそこそこ賑わっています。駅前でも中心街でもない場所に、二軒の銭湯が近接していて、しかもそれなりに繁盛しているという事実から、千葉においても銭湯という文化が健在ぶりを発揮している可能性が窺われました。実態をより掘り下げるべく、他の二軒もいずれ訪ねてみるつもりです。

★石の湯
千葉市中央区寒川町2-16
043-261-4400
1400PM-2300PM
第一月曜定休
入浴料450円
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小春日和の房総へ 2019 - 千葉城

2019-12-08 19:47:47 | 関東
県都にして政令指定都市でありながら、千葉市ほど見所の乏しい街はないとかねがね申してきました。MOSと酒屋以外に是非立ち寄りたいと思う場所も見当たらない中、去年に続いて訪ねたのは千葉城です。
天守閣が一応あるにはあるものの、形を模した博物館です。照明されることもなく、それどころか周囲には街灯の明かりすらありません。その代わり、鮮やかに紅葉した楓が遊歩道の街灯の明かりに浮かび上がっていたため、その下を拝借して記念撮影を済ませました。
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小春日和の房総へ 2019 - いまでや

2019-12-08 18:57:54 | 酒屋
土気からは左回りに市街を迂回し、小倉町のMOSへ行くのを常としてきましたが、改装された今となってはその必要もありません。外房線沿いに走って千葉市街に入りました。続いて立ち寄るのは「いまでや」です。
各地の酒をこれだけ集めてくる実力は大したものだと素直に思う一方で、自分にとっては猫に小判といえなくもありません。自分にとって酒は旅の道連れだからです。旅先での思い出とともに持ち帰るからこそ、印象に残る部分というものがあります。都市部の酒販店でよその土地の酒を買っても、満たされない部分があるとでも申しましょうか。乗車券収集が鉄道趣味の一分野としてまだ盛んだった頃、現地で自ら求めた切符を「自前」と称し、譲り受けた切符よりも尊重する文化がありました。あれと似たような心情ともいえます。
とはいえ、このような志ある酒販店の存在が、業界を活性化させているのは事実です。その取り組みに敬意を評し、千葉の酒と県外の酒をそれぞれ一本持ち帰ります。

いまでや
千葉市中央区仁戸名町714-4
043-264-1200
1000AM-2000PM(日祝日 -1900PM)
毎月最終週を除く水曜定休
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小春日和の房総へ 2019 - モスバーガー土気駅前店

2019-12-08 17:22:26 | MOS
古きよきMOSの宝庫と思っていた千葉にも、時代の波が迫ってきました。土気駅前店を二年ぶりに再訪するも、全面改装されていたのです。千葉小倉町店に続き、古きよき店舗がまたもや失われてしまったことになります。しかし、気付いた瞬間こそ面食らったものの、あのときほどの落胆はありません。質を落とす形での改装ではなかったからです。
厨房と客席の位置関係こそ変わりはないものの、それ以外は何もかも改装され、自身好んで着席していたレジの前の高いテーブルも、吹き抜けの天井まで延びていた樹木も取り払われてしまいました。その跡には、各席に電源を設けた向かい合わせのカウンターがあり、テーブル席より賑わっています。味気ない光景ではありますが、現代人の求めるものを形にするとこうなるのでしょう。
ただし、無味乾燥で安っぽい今時の店舗に成り下がってしまったわけでもありません。一枚板ではないものの、テーブルの天板は白木です。壁、袖仕切、フローリングから洗面所の扉に至るまで、木目に見える部分には全て天然木が使われ、木目を印刷しただけの紛い物が横行する他の店舗とは一線を画します。当店の特徴でもある、巨大な出窓のようになったテーブル席の部分には、金属管で様々に造形された照明が下がり、その中ではフィラメントが赤く燃えているという小洒落た演出も。直近五、六年の間に開業した店舗としては、読谷、北谷の両店と並ぶ数少ない傑作の一つと言ってもよいでしょう。
MOS BURGERの屋号を入れたお約束の看板の他に、MOS BURGER & CAFEと描かれた丸い行灯がついています。このことから窺われるのは、外資系コーヒー専門店の向こうを張れる店舗として、実験的に造られた可能性です。思えば、ミスドと提携した頃から、「朱に交われば赤くなる」の諺通り、MOSの店舗もすっかり安っぽくなってしまいました。それをかねがね嘆いてきたわけですが、これを機に方向転換が図られるとすれば、歓迎すべきことではあります。昔懐かしい先代の店舗が失われてしまったのは惜しまれるものの、特徴ある建屋の構造を最大限に活かした、瀟洒な店舗に生まれ変わったのがせめてもの救いでした。

モスバーガー土気駅前店
千葉市緑区あすみが丘1-20-1
043-294-8689
700AM-2300PM
第8097号
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小春日和の房総へ 2019 - 最悪の結果

2019-12-08 16:07:43 | 関東
最善を尽くしたつもりが最悪の結果となってしまいました。あと一歩のところで列車を逃してしまったのですorz
心当たりのある撮影地とは、具体的に申しますと上総三又の手前の直線でした。過去に何度か撮っており、この時間の下り列車が順光になることは分かっています。高滝からまっすぐ向かえば、時刻も噛み合いそうでした。しかし誤算だったのは、上総牛久から流れが急に悪くなったことです、これにより、現地へ着くには着くとしても、車を置き、機材を準備して待ち構える余裕があるかは何とも微妙になってきました。しびれを切らし、手前の駅で撮れそうな場所を探して国道からそれるも、見事に外して万事休す。諦めながらも一応上総三又へ向かうと、目の前で列車が出て行く場面まで見せつけられるという、踏んだり蹴ったりの顛末でした。
何度か撮ったということは、ほぼ同じものを撮り直すだけとだったともいえ、実質的な損失としてはそれほど大きくありません。とはいえ、あのまま走れば結果的には駆け込めたかもしれません。高滝駅も飛ばしていれば、おそらく間に合っていたでしょう。そう思うと、結果以上の敗北感が漂います。
そのようなわけで、何とも後味の悪い結果となってしまいましたが、昼の部はこれで打ち止めです。あとは千葉に寄ってから帰ります。
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小春日和の房総へ 2019 - 高滝駅

2019-12-08 15:11:49 | 関東
小櫃からは再び東へ車を走らせ、小湊鐵道の沿線に出ました。しかし時既に遅く、西日は次第に傾きつつあります。明るいうちに一本でも列車を撮れれば御の字です。心当たりのある撮影地へ向け北上しますが、その前に西向きの高滝駅だけ定点観察していきます。
駅舎自体は線内にいくつもある規格型です。しかし、絵柄の秀逸さに関してはここが屈指の存在かもしれません。県道から折れ、緩い坂を上った突き当たりに鎮座する駅舎を、十分に引いた位置から眺めれば、背後にある高台の針葉樹が屋根の向こうから顔を出し、傍に建つ公衆電話ともどもよい点景になっています。
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小春日和の房総へ 2019 - 小櫃駅

2019-12-08 14:29:09 | 関東
上陸以来東へ走ってきましたが、今度は南へ下ります。続いて訪ねるのは二つ隣の小櫃駅です。
一見すると安普請の待合室ではありますが、正方形の敷地を持つ建物に角錐状の屋根を載せ、正面に長い庇を延ばした姿が独特です。その庇の下には国鉄時代の名残と思しき 琺瑯の駅名標が掲げられます。駅の裏手の公民館にはC12の保存機も。一見するとささやかながらも見所は豊富です。
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小春日和の房総へ 2019 - 馬来田駅

2019-12-08 13:59:07 | 関東
続いて訪ねるのは馬来田駅です。無塗装の羽目板と琺瑯の駅名標が残る木造駅舎もさることながら、改札からホームへ上がって行く短い階段も好ましいものがあります。逆光気味の条件ながらも、日中の姿をようやく記録することができました。
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小春日和の房総へ 2019 - 横田駅

2019-12-08 13:32:57 | 関東
上陸後も引き続き東へ向かって走ります。続いて立ち寄るのは久留里線の横田駅です。
いかにも支線の駅らしい小柄な木造駅舎は、何一つ変わることなく健在かと思いきや、窓口には乗車券類の発売終了を知らせる張り紙が。その日付からして、一昨年の今頃から無人化されていたことになります。係員が配置されていることにより、どうにか生き永らえてきた木造駅舎が、無人化を機にあえなく取り壊されるという事例を、これまでいくつも見てきただけに、この駅舎の去就も気になるところではあります。
しかし、窓口こそ閉鎖されてはいるものの、事務室には明かりがつき、柵の向こうには乗用車が一台止まっています。保線の基地が併設されていることから、係員の詰所となっているようです。ならば当面このまま残ると思ってもよいのでしょうか。その見立てが的中してくれれば幸いに思います。
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小春日和の房総へ 2019 - 巌根駅

2019-12-08 12:44:45 | 関東
アクアラインを渡りきり、木更津金田で下りました。巌根駅を定点観察していきます。
西に向いた駅舎を今訪ねても、逆光気味になるのは承知していました。しかし、自身にとってゆかりのあるこの駅に、今や貴重な木造駅舎が残っているのは奇跡的です。原宿の駅舎でさえも取り壊される世知辛いご時世、この駅舎も末永く安泰とは思われません。二年ぶりに巡ってきた再訪の機会を、むざむざ見過ごすことはできませんでした。健在ぶりを確かめられたのは幸いです。
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小春日和の房総へ 2019 - 海ほたる

2019-12-08 12:10:46 | 関東
アクアラインに入り、海ほたるで小休止をとりました。車載の温度計を見て驚いたのは、いつの間にやら17.5度にも達していることです。まさかと思いウェザーニュースで調べると、木更津の気温が11.6度とあります。陸と海とで6度も違うとは考えにくく、車載の温度計の誤差によるところもあるようですが、いずれにしても文字通りの小春日和です。
本来の駐車場が混んでいるらしく、本線のすぐ脇にある臨時の駐車場に通されました。しかしこれでもまだましな方かもしれません。上り車線では入庫待ちの車列ができているからです。混んでいるのを承知の上で立ち寄ったのは、雲一つない冬晴れの日に、ここを素通りする手はなかろうと考えたからでもあります。ただし、東京湾と関東平野を見渡せる大眺望も、見方によっては起伏が乏しいということもでき、眺めるだけならともかくとして、写真に撮っても今一つです。唯一絵になる可能性があるとすれば富士山でしたが、こちらが記憶していたよりもかなり小さく見えているに過ぎません。横浜市街と重なる姿を切り取るには、少なくとも300mm以上のレンズが必要でしょう。とはいえ、撮る目的を抜きにすれば十分よい眺めではあります。
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小春日和の房総へ 2019 - 近藤家

2019-12-08 11:17:53 | B級グルメ
ただでさえ日の入りが最も早いこの時期、出遅れも重なって早くも時間が押しています。先を急ぎたいのはやまやまでした。しかし、あと少し待てば開店という状況で、むざむざ素通りできなかったとでも申しましょうか。毒を食らわば皿までもの心境です。「近藤家」で早めのお昼をいただきます。
開店時刻よりも一足早く乗り込むと、幸い店は開いており、一番乗りを果たしました。しかしその後も次から次へとお客が入り、こちらが出る頃にはカウンターの七割方が埋まっていました。開店直後でこれなら、昼時には待ち客も出てくるのでしょうか。家系を名乗るチェーンが乱立するご時世ではありますが、本物は一枚も二枚も上手です。

近藤家 川崎店
川崎市川崎区昭和2-14-10
044-288-7440
1100AM-2200PM(日祝日 -2100PM)
月曜定休
ラーメン並750円
キャベチャー150円
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