日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

小春日和の駿河路へ 2019 - 二日目

2019-12-01 08:15:13 | 東海
おはようございます。歴史的惨敗を喫した先日のような敗北感こそないものの、自身の体力的限界をいよいよ実感させられたとでも申しましょうか。昨晩は早々と宿へ戻って休みました。
「かね田食堂」でのひとときは上々でした。その一方で悩ましかったのは二軒目をどうするかです。具体的には「新生丸」を切るかどうかの問題ともいえます。というのも、一軒目で早くも腹が満ちてしまったのです。間髪入れずに飛び込めば「新生丸」にもまだ入れる一方で、しばしの間合いを置きたい気分でもありました。潔く見送って静岡に河岸を替えれば、趣向を変えて楽しめる上に、移動の合間に腹もこなれて一石二鳥ではあったのです。しかるに決断できなかったことが、結果としては破綻を招いてしまいました。
二軒目ならば控えめにしておけばよいものを、品が豊富で選びきれず、再び刺身の盛り合わせを注文するところまでは想定の範囲内でした。しかし、いかんせん腹具合が万全ではありません。序盤こそまだよかったものの、中盤から息切れし始め、終盤は限界が迫っているのをありありと自覚しました。最後に握りを一つまみして、味噌汁をすすりたいのはやまやまながら、もはやその余力すらありませんでした。歩くのにも難儀しつつ10時過ぎに宿へ戻り、そのまま倒れ込むという顛末です。
これほどの状態に追い込まれたのは三年ぶり二度目です。しかし当時と違うのは、あれほど無理をしたという自覚がないことです。何しろあの日は、「麦とろ」で昼から一杯やった後、腹具合が戻らないまま「鳥玄」を訪ね、盛り沢山のおまかせを一通りいただいて、それから間髪入れずに「籠太」へ飛び込んだのです。それに対して昨晩は、出がけにとった軽食以来飲まず食わずで一日通し、十分に腹を空かせた状態で始まりました。一軒目では、刺身と揚物を肴に徳利を二本開け、最後に茶漬けをすすった程度にすぎません。二軒目でも豪勢な舟盛りが出てきたわけではありません。これまでの感覚に照らし、特段無理をしたわけではないにもかかわらず、ものの見事に破綻を来してしまったのは、取りも直さず食が細ってきたということでもあります。しかし、かねがね自覚していたよりも、はるかに食が細っているという現実には愕然とさせられました。
その日の体調によるところもあるにはあったのでしょう。結果として昼抜きになってしまったのも、胃の働きを低下させ、早々と腹が満ちる遠因になった可能性があります。いずれにしても、かつてのような感覚での飲み食いはもうできません。限られた体力を効果的に使う工夫が、これからますます重要となっていきそうです。
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