日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

明かり煌めく仙台へ 2019 - 麦とろ

2019-12-29 20:48:24 | 居酒屋
「籠太」は昨日で年内の営業を終えました。そうなると頼みの綱は「麦とろ」です。ほぼ無休で開いている店とはいえ、まさかの休みで面食らった経験も何度かありました。年末の日曜に訪ね、万一振られてしまえば立て直しが効きません。新潟を出る時点で一報入れ、開いていることを確かめたのが、会津に落ち着いた最終的な決め手でもあります。
聞けば今年は一日休んだだけだけとのことでした。それも、店の営業だけでなく、山菜採りを始めとする朝飯前の一仕事もこなした上でのことなのは恐れ入ります。今なお立ち仕事をこなす大正生まれの婆さん共々、超人的といってもよい離れ業です。そのおかげで会津にもう一泊できたことに感謝します。

麦とろ
会津若松市栄町4-9
0242-24-9886
1100AM-1400PM/1700PM-2300PM

花泉・会津娘・花春
きんぴら
馬刺し
身欠き鰊山椒漬
たくあん
とろろ飯
味噌汁
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明かり煌めく仙台へ 2019 - 会津盆地

2019-12-29 20:19:00 | 東北
弥彦山へ向かった時点で覚悟していた結果ではありますが、仙台へ行くのは時間的に厳しくなってしまいました。そうなると分かっていながら悠長に構えていたのは、厳しければ会津に泊まればよいと思っていたからでもあります。一般道を東へ走って会津若松に着きました。気温は1度、出発からの走行距離は520kmを超えたところです。
三条へ向かった段階で思い描いていたのは、新津を経て羽越本線、米坂線の沿線をたどり、赤湯、白石経由で仙台へ向かうというものでした。ところが、弥彦山へ行ったことで時間的に難しくなり、高速道路が並行している会津経由の方が現実的になってきました。しかし、そうなると会津を素通りし難くなるのが人情です。その結果、仙台まで延々高速道路を飛ばしていくより、無理なく走れる会津に泊まって、翌日向かえばよいという方向に傾いたのでした。
「だいろの湯」がある岩室から白根、五泉の順に最短経路で越後平野を東進し、馬下からは国道49号線という経路でした。思ったよりも交通量が多く、五泉まで一時間以上かかるという誤算はありながらも、津川からようやく流れがよくなって、三時間弱で若松にたどり着くという顛末です。会津坂下の手前で市街の明かりが広がり、西側から会津盆地に西から入るのは初めてだったということに気付きました。対面通行の磐越道を延々走っても面白くはなかったでしょう。これでよかったと納得している次第です。
そのようなわけで、元々は宇都宮と仙台に泊まるつもりでいたはずが、蓋を開ければ長岡と会津若松になりました。とはいえ、仙台では先月にも一杯やっているため、今回どうしても泊まりたかったというわけではありません。長らく無沙汰していただけに、ありがたみについてはむしろ会津の方が大きいともいえます。図らずも巡ってきた機会に感謝したいものです。
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明かり煌めく仙台へ 2019 - だいろの湯

2019-12-29 17:29:25 | 温泉
冬の越後にしては珍しい小春日和の一日でしたが、日が傾いて次第に寒くなってきました。一風呂浴びて温まります。立ち寄るのは「だいろの湯」です。
弥彦山と同様、「迷ったら買え」の原則に従った結果です。何に迷ったかといえば、明るいうちに少しでも距離を稼いでおくかということでした。これから行く先々にも温泉はあります。そもそも、自分自身、生粋の温泉好きというわけでもありません。極論すれば、風呂を浴びるという実益を兼ねているだけであって、温泉に寄ること自体を目的にはしていないのです。かような観点からすると、大浴場付きの宿に泊まれれば温泉に寄る必要はなく、実際昨日はそうしました。それでもなお迷ったのは、三種類の源泉が掛け流されるこの温泉に、時間が押しても寄るだけの価値があるからに他なりません。とりわけ秀逸なのが、大きな屋根に覆われた正方形の浴槽に注がれる、ほのかな硫黄臭漂う1号源泉です。佐渡からの帰り道に寄って以来、二年半ぶりのお湯は格別です。長めに浸かって上がりました。

★多宝温泉だいろの湯
新潟市西蒲区石瀬3250番地
0256-82-1126
1000AM-2200PM
入浴料880円(平日1700PM- 660円)

・1号源泉
 泉質 含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
 泉温 63.4度
 pH 7.6
 湧出量 毎分160リットル(自噴)

・2号源泉
 泉質 含硫黄-ナトリウム-塩化物温泉(アルカリ性低張性高温泉)
 泉温 25.8度
 pH 8.9
 湧出量 毎分668リットル(掘削動力揚湯)

・3号源泉
 泉質 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(アルカリ性低張性高温泉)
 泉温 44.8度
 pH 9.1
 湧出量 毎分800リットル(掘削動力揚湯)
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明かり煌めく仙台へ 2019 - 弥彦山

2019-12-29 14:42:40 | 甲信越
先を急ぎたいという心情はありながらも、「迷ったら買え」の原則に従った結果です。ロープウェイで弥彦山の山頂へやってきました。
三条へ列車を撮りに向かった時点で、弥彦山は切るつもりでした。仙台へ向かう経路を考えると、遠回りになるだけでなく、時間的にも厳しくなるのは明らかだったからです。しかし、いざ列車を撮り終えると、それほど遠くない位置に弥彦山が鎮座していて、こちらへ走ってこいとでも言っているかのように思えてきました。かなり迷いはしたものの、その時点で「迷ったら買え」の原則が当てはまります。結局二兎を追うことにした次第です。
こうして向かったまではよいものの、途中で薄雲が出始めたことにより決断が揺らぎました。とはいえ曇ったわけでもありません。そのまま車を走らせると、ロープウェイの駅が駐車場から700m離れているという事実が判明。しかも、あいにく送迎バスが出てしまった直後でした。それでも初心を貫いて、杉木立の中を山麓駅へ向かって歩きました。しかるに、ようやく登った頃には雲がますます厚くなり、薄日が差す程度になっていたという顛末です。
そのようなわけで、眺めとしては画竜点睛を欠く面もあります。しかし、遠景の鮮明さが冬ならではです。思わぬ収穫だったのは、佐渡島と守門岳だけでなく、飯豊山まで見渡せることでした。平地では手前の山に隠れてしまう飯豊山が、ここまで登ったことにより顔を出すという仕掛けです。眼下に広がる冬枯れの田圃が、田植えの季節にどう変わるのかと想像するのも一興。その頃にも再訪してみたいと思う絶景です。
三条を切ってこちらへ直行すれば、快晴のうちに訪ねることはできました。しかしそれでは東の山が逆光になってしまいます。さりとて三条からあのまま走っていったとしても、仙台までひたすら移動が続いたでしょう。これに匹敵する見ものが現れたかどうかは疑問です。冬の越後にしては珍しい好天を活用できたという点で、やはりこれが最善だったというのが実感です。
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明かり煌めく仙台へ 2019 - 糸合シ由

2019-12-29 12:44:41 | 甲信越
燃料を半分以上消費して、車にもそろそろ補給が必要です。三条燕の宇佐美で給油を済ませます。ついでにタイヤ交換後の増し締めも。慣らし運転は終わっており、あとは心置きなく走れそうです。
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明かり煌めく仙台へ 2019 - いこい食堂

2019-12-29 11:46:39 | B級グルメ
朝食をたらふくいただいたにもかかわらず、昼時を前に空腹感が戻ってきました。そこで思い出したのが三条のラーメンです。長岡、新潟だけでなく、当地でも一風変わったラーメンを出す店が多いと小耳に挟んでいました。ただし、日曜の昼時という条件からして、有名店には行列ができていてもおかしくありません。沿道に老舗があって、なおかつ待たずに入れそうな場合だけ飛び込むという、虫のよい方針を立てました。こうして少し走ったところ、狙い通りの店が出現。一旦通り過ぎながらも引き返すと、駐車場が一台分だけ空いていました。先客が立て続けに出るところへ重なるという幸運にも恵まれ、首尾よく待たずに入店するという顛末です。
背脂入りのラーメンが看板らしく、短冊の筆頭には大油、中油、油なしの三種類が掲げられます。その他にもラーメン各種、餃子、焼きそば、丼物に定食などを取り揃えた、中華なら何でもござれの品書きは、柏崎の「そばよし」を彷彿させるものです。そのように思わせるのは、店内の雰囲気があちらと共通するからでもあります。客席はあちらより一回り大きく、厨房に接するカウンターをテーブルと座敷がL字型に囲む造りです。しかし、老若男女を問わない地元客で賑わう店内と、次々入る注文を捌いていく熟練した面々による的確な仕事ぶりは共通します。引きも切らずにお客が来るにもかかわらず、待たずに入れてしまうのもそのためでしょう。
初見ということもあり、てらいなく選んだのは大油ラーメン700円也。ただし、都内で一世を風靡した「土佐っ子ラーメン」を知る者にとっては、大油でこれかという程度に過ぎません。むしろ特徴的なのは、細めのうどんにほぼ近い、ラーメンとしては珍しいほどの極太麺と、中央に盛られるみじん切りの玉葱です。おそらく背脂との相性を考えてこうなったのでしょう。序盤こそ、一目で分かる麺と脂以外の特徴を捉えづらかったものの、スープが温くなってくる終盤には、さりげない煮干しの風味が立ってきました。シャキシャキしていた玉葱がスープと脂を吸い込んで、全く違う味、食感になるところも特徴的です。そのような変化を含めて味わうのが三条のラーメンの特徴なのでしょう。繁盛ぶりも納得の一杯でした。

いこい食堂
三条市林町2-17-2
0256-32-1975
平日 1100AM-1420PM(LO)/1700PM-2040PM(LO)
日祝日 通し営業
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明かり煌めく仙台へ 2019 - 懐かしの新潟色

2019-12-29 11:12:41 | 甲信越
昨夜の時点の予報では、晴れるとしても朝だけとされていました。しかし、依然として上空には雲一つありません。そうなるに至ってまず思ったのは、弥彦山から越後平野と佐渡島を見渡せば最高だろうということでした。その一方で、長岡を出る間際に鉢合わせた、直江津から下ってきた115系の快速が片隅に残っていました。あの編成が長岡で小休止し、再び信越本線を下るのは分かっています。それを撮るのも一案という考えが、俄に頭をもたげてきました。問題は、順光で撮れそうな場所の心当たりがないことです。しいていうなら、東三条の先にある直線区間が有力ではありますが、11時前という通過時刻を考えると、ほぼ側面から日が当たると予想されました。完璧でない条件なのを承知でもう一本欲張るか、あえて見送り弥彦山に登るかという二者択一でしばらく悩み、結局もう一本撮ろうと決断。予想通り、前面は半分以上影になってしまったものの、懐かしの新潟色の編成が走行中の姿を撮ったのは初めてです。しかも、115系を撮れる機会が今後巡ってくるかどうかは分かりません。冬晴れの越後平野となれば、なおさら貴重な記録です。その条件下で三本も撮れたのは収穫でした。
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明かり煌めく仙台へ 2019 - 湘南色

2019-12-29 09:45:51 | 甲信越
先々月の経験が生かされました。八時過ぎに出発して出雲崎の撮影地へ向かうと、通過の10分前という頃合いの時刻に現地へ到着。車を止め、機材を担いで線路側の道を歩き、構図を決めて準備万端整ったのが通過の3分前です。新潟から上ってきた湘南色の3連を撮った後、大河津分水路の鉄橋に移動して、三次新潟色の編成による上り列車を撮りました。過去二回撮ったのと全く同じ場所とはいえ、柔らかい日射しも冬枯れの眺めもあのときとは違います。図らずも実現した再挑戦の機会が、日本海側では珍しい冬晴れの日に重なったのは幸いです。
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明かり煌めく仙台へ 2019 - 法華クラブ新潟長岡

2019-12-29 08:08:57 | 甲信越
会津との二者択一で最後の最後まで迷ったのは、宿泊事情にも由来します。長岡の宿が十分空いている一方で、若松の宿は混んでおり、駅前の東横イン以外にほぼ選択肢がありませんでした。しかし、いよいよ決断すべき時点で再度照会したところ、大阪屋にも空きが出ており、ますます悩ましくなってきました。駅前に泊まるよりも繁華街が近くなり、時間が切迫しつつあった状況では地獄に仏だったからです。あたかも会津に泊まっていけという思し召しのように思われ、それがなおさら決断を難しくしました。それに比べてしまえば些細な問題ではありますが、長岡に泊まるとしても二者択一がありました。しばらく無沙汰しているニューグリーンプラザか、法華クラブかという問題です。
ニューグリーンプラザを愛用してきたのは、駅周辺の宿の中でも最安値に近い料金に加えて、新幹線の開業に前後してできたと思しき、適度に古びた雰囲気が自分好みだったからです。ただし、料金を度外視すると、大浴場と充実した朝食バイキングがある法華クラブの優位性が高まってきます。昨晩は素泊まりで法華クラブが数百円高い程度に過ぎず、風呂に朝晩二度入れることを考えると、実質的な料金差はなきに等しいものがありました。その結果、朝食を含めて楽しめる法華クラブに落ち着いた次第です。
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明かり煌めく仙台へ 2019 - 二日目

2019-12-29 06:59:15 | 甲信越
おはようございます。昨晩は「魚仙」の看板とともに辞去して宿に戻り、そのまま眠りにつきました。正確には、余勢を駆ってちゃんぽんをいただくにもやぶさかではなかったものの、宿に一旦退却するや、疲れが噴き出し倒れ込むというありがちな顛末でした。しかしこれでよかったのかもしれません。115系を狙うなら、早めに出発する必要があったからです。今のところ、夜はまだ明け切っていないものの、上空は晴れているようにも見えます。いずれ朝日が射してくると期待しましょう。
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