日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

モンベルの呪縛 2019師走

2019-12-12 23:20:42 | 旅日記
冬タイヤへの交換と並んで、年内に済ませておきたいことの一つに防寒着の調達がありました。契機となったのは北東北を旅した二月です。mont-bell製の雨合羽が防寒用にも使えることに気付き、数年来それだけであらゆる活動を乗り切ってきたものの、あのときだけは全く歯が立ちませんでした。しかし、帰京後に装備の増強を検討するも、その時点で冬物は店頭からあらかた姿を消していました。今季生産される分が出揃うのを待ち、ようやく懸案の解決に乗り出した次第です。
雨合羽だけでは力不足の場面も出てくる一方で、分厚いダウンジャケットは持て余します。機動性、収納性を重視する観点から、候補として念頭にあったのは、着脱可能なインナーダウンを備えた雨合羽です。その条件を満たすものとして、まず目に留まったのは「ヴェイルダウンパーカ」でした。GORE-TEX製のアウターと、薄いながらも高品質なダウンのインナーを切り離せるという触れ込みです。しかし結論としては見送りました。理由は値段よりも使い勝手にあります。中と外を切り離せるとはいえども、ファスナーを開け、ボタンもいくつか外さなければならない仕組みを考えると、寒暖に応じて随時脱着するという使い方には向きません。その結果、中と外を別々に買うという選択に落ち着いたのでした。
中と外を分けたのは、五年間愛用してきた「パックラップレインコート」が、年相応にくたびれてきたという事情にもよります。薄手の雨合羽をもう一枚買い、厚手の雨合羽を含む二枚体制を維持した上で、新たに買ったインナーダウンと組み合わせることにより、臨機応変に使い分けようという寸法です。ただし、全く同じものに買い換えるのも芸がありません。後釜には一枚格上の「ランブラーレインコート」を選びました。重量が一割ほど増えるのと引き換えに、表も裏も質感の高い生地で仕立てられているのがこちらの特徴です。質感と引き換えに、放熱性がやや劣るという印象はあるものの、わずかな違いに過ぎません。ファスナーが引っかかりやすいという、パックラップレインコートが持つ唯一にして最大の欠点もこちらでは解消されており、今のところ所期の効果をあげています。
これに対して、猫に小判となっているのがインナーダウンです。これは偏に、薄手の雨合羽ですら持て余すほどの陽気が続き、さらに着込む必要性が全くなかったという事情によります。しかし今夜は再び寒くなってきました。週末の活動から実戦に投入し、実力のほどを試してみるつもりです。
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