日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

シ舌重力矢豆糸宿

2019-12-19 23:13:59 | 旅日記
道楽三昧の一年もいよいよ大詰めです。週末を一日休み、明日から九州へ旅立ちます。
一日とはいえ休めたからこそよかったものの、元々は昨日出発する予定でした。昨日を半日休んで広島に泊まり、翌日から鹿児島に連泊し、さらには熊本にも泊まってから「サンライズ」で帰るつもりでした。それが二泊も短縮されてしまったのは、業務が俄に切迫したという事情によります。
このように、職場の事情で日程の見直しを余儀なくされると、万一災いしたときには何ともいえないやるせなさが残るものです。実際のところ、広島に泊まる機会を今年も逃しただけでなく、連泊するつもりだった鹿児島にも一泊しかできなくなり、それだけでも相当な損失となってしまいました。しかし、たとえば明日の休みも見送らざるを得ないとすれば、ただ行って戻るだけになりかねないところでした。週明けの一日を代わりに休むことができても、日曜が中日となってしまうため、飲み歩きには明らかに不利です。明日の休みを死守できたのは大きかったことになります。
損失と敗北感は必ずしも比例しません。実質的には大したことのない損失でも、敗北感が非常に大きかったといえば、先日房総で列車を撮り損なったときのことが思い出されます。あのときとは逆に、損失が大きいにもかかわらず敗北感はそれほどでもありません。正月の四国以来、満額支給に近い形で休みを消化してきた以上、年末の繁忙期にまで欲張る理由が乏しいからです。それに加えて、去年と違い天候に多くを期待できないという事情もあります。今回はあえて最小限の日数に収め、ここぞという時のために休みを温存しておこうと思い立った次第です。
そのようなわけで、鹿児島、熊本の順に泊まり、「サンライズ」で帰京するのが今回の行程です。ただし、熊本への移動に先立つわずかな時間を活用すれば、二夜にわたって天文館で呑むことはできます。「ぶんご」を始め、長年世話になってきた名店が次々姿を消していく中、それだけあれば一応足りるといえなくもありません。貴重な夜を満喫できれば幸いに思います。
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