MT MANIAX

苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

なまか

2006年01月31日 | 日記
 今日は1月31日。クレジットカードの有効期限切れの日でした。カード会社からは、すでに新しいカードが送付されています。古いカードをハサミでジョギジョギと切り、廃棄しました。切っているとき、なぜが強い罪悪感が心を襲いました。苦楽をともにしてきたカードだったからなあ(大げさ)。
 新しいカードにはICチップが埋め込まれています。すごい。ICカードを使うには暗証番号が必要になります。しかし、10年前に登録した番号は、すっかり忘れていました。カード会社へ問い合わせました。ちょっと面倒ですが、仕方がありません。
 さて、会社からの帰宅途中に寄ったスーパーでの話です。小学校低学年ぐらいの男の子がお母さんに向かって「なまか! なまか!」と叫んでいました。はじめは何を叫んでいるのか理解できませんでした。2回聞いたあと、この男の子が、フジテレビのドラマ『西遊記』の影響を受けていることが分かりました。
 ドラマ中で香取慎吾が演じる主人公の孫悟空は、石に閉じ込められていたところを、三蔵法師らの助けによって石から解放され、天竺への旅の一行に加わります。悟空は、三蔵法師、猪八戒、そして沙悟浄との旅を通して、「仲間」という概念を学んでいきます。この「仲間」のことを、悟空は「なまか」と言います。新しく知った「仲間」という言葉を間違って覚えてしまったのです。第1話以降、すっと悟空は「なまか」と言っています。
 正直なところ、なぜ、しょうもない「なまか」という言葉を孫悟空にしゃべらせるのか、不思議に感じていました。普通に「仲間」と言わせればいいのに、と。
 しかし、今日、スーパーで「なまか!」と叫ぶ男の子を見て、少し分かったことがあります。それは「流行」ができる瞬間です。「流行って、こうやって始まるのか」と思い、少しだけ感動しました。
 「なまか」が流行語になるか否かは分かりません。しかし、ドラマ『西遊記』が人々に愛されるために、「なまか」というキャッチー(catchy)な言葉が機能しているのです。元来、私は流行語を馬鹿にしていましたが、今日は少しだけ勉強になりました。

<今日の一言>
catchy
覚えやすい; 魅力のある; 惑わすような; (質問・問題などが)引っ掛かりやすい.
(三省堂「EXCEED 英和辞典」)