MT MANIAX

苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

THE 有頂天ホテル

2006年01月28日 | 映画
監督・脚本:三谷幸喜、出演:役所広司、日本、2006

 超豪華キャストが出演する、人気脚本家三谷幸喜の作品です。
 高級ホテル「ホテルアバンティ」では、大晦日に年越しカウントダウンパーティが催されます。そんなホテルで次々とトラブルが発生します・・・。
 かなり面白かったと思います。かなりたくさんの出演者がいます。群像劇のような体裁をとっています。映画の時間は136分ですので、コメディにしては少し長いような気がしますが、中身はかなり濃いです。登場人物それぞれのキャラクターの掘り下げよりも、それぞれの登場人物たちで進行される物語が、役所広司が演じるホテルの副支配人の新堂平吉を軸にして、どのように絡んでいくのか。話の構成が面白いと思います。
 最後に、YOUが演じる桜チェリーが歌う『If My Friends Could See Me Now』という歌がいいです。ここらへんは、『のど自慢』(監督・脚本:井筒和幸、1999)に感じた気持ちよさと同じであると思います。
 もうすぐ2月になるにもかかわらず、何かもう一回新年を迎えたような気分になりました。

最終兵器彼女

2006年01月28日 | 映画
監督:須賀大観、出演:前田亜季、窪塚俊介、日本、2006

 『リンダ リンダ リンダ』に主演していた前田亜季が主演の映画です。原作は高橋しんの漫画です。題名ぐらいは知っていたのですが、漫画の中身については全く知りません。よって、ほとんど予備知識なしで観ました。
 残念ながら、あまり楽しめませんでした。制作陣が何をしたかったのか、いまいち伝わってきませんでした。
 (1)前田亜季が演じる主人公「ちせ」が、兵器に変化するビジュアルを描きたかったのか? (2)「ちせ」と窪塚俊介が演じる「シュウジ」とのラブストーリーを描きたかったのか? (3)「ちせ」を改造した日本政府の理不尽さを描きたかったのか? (4)突然、戦争が始まってしまった世界。
 私は原作を知らないので上記の(1)から(3)ぐらいしか思いつかないのですが、制作陣が描きたかったものが3つのうちどれであっても、中途半端なような気がします。
 (1)であったとすれば、もっと「ちせ」が活躍するシーンを増やして欲しかったです。「ちせ」が活躍する戦争シーンは、なぜかほとんどが夜でした。原作を読むとその理由が分かるのかもしれませんが、この映画を観る限りは分かりませんでした。戦争シーンのCGを作るには、明るい昼間よりも、夜の方がリアリティを出しやすいためであると思います。怪獣映画と同じ理由です。「ちせ」の、機械の翼や銃器がデザインが美しかったので、非常に残念です。もっと明るいシーンを増やして、「ちせ」のビジュアルを強調して欲しかったです。
 (2)であったとれば、キャスティングに問題があったと思います。「ちせ」と「シュウジ」は高校生なのですが、窪塚俊介がどうみても男子高校生に見えないのです。窪塚俊介は1981年生まれですので、当然、一般的な高校生の年齢を超えています。前田亜季(1985年生まれ)のように童顔ではありません。ちょっと無理があるように思えました。しかも、残念ながら窪塚俊介の演技に難あり。やさしく「ちせ」に話しかけるシーンが何度かあるのですが、「シュウジ」から出てくるセリフがあまり上手ではありません。肝心なセリフが、観客には(少なくとも私には)伝わってきません。
 (3)であったとすれば、これも中途半端です。日本政府が、なぜ「ちせ」を兵器として改造したのか、まったく分からないためです。数多くいる日本人の中から、なぜ「ちせ」を選んだのか? 人間を兵器に改造するプロジェクトは、何が目的なのか? 色々な疑問に対する答えを、この映画は教えてくれません。これらの疑問を、あえて分からないようにするのも脚本の技法のひとつであると思いますが、映画の根幹に関わってくる疑問であると思います。もう少し、疑問に対する答えのようなものを示して欲しかったです。
 (4)であったとすれば、ちょっと感情移入しにくいものであると思います。映画の中では、「ちせ」はウォークマンのようなものを使って音楽を聴いています。そのウォークマンが、MDでもCDでもメモリータイプのものでもなく、なんとカセットテープなのです。また、「ちせ」が「シュウジ」の誕生日プレゼントに用意したものは、音楽を録音したカセットテープなのです。高校生が音楽を聴くためにカセットテープを普通に利用しているということは、2006年よりも前の時代であると思います。原作は、2000年から2001年に連載されていました。原作の中では、カセットテープが登場したのでしょうか? カセットテープが登場した瞬間、ちょっとだけ時代のズレを感じてしまいました。今時の高校生って、カセットテープを普通に使ってるのかな? 私の感覚のスレなのでしょうか。
 以上、ずらずらと気になった点を書き綴ってきました。正直なところ、原作が好きな人ならば楽しめるかもしれませんが、私にはちょっとつらい内容でした。

フライトプラン (FLIGHTPLAN)

2006年01月28日 | 映画
監督:ロベルト・シュヴェンケ、出演:ジョディ・フォスター、アメリカ、2005

 ジョディ・フォスターが大活躍の映画でした。正義の味方がジョディ・フォスターしか存在しない作品でした。ジョディ・フォスターのためだけの作品でした。
 物語の舞台は最新のジャンボジェット機の中です。ジョディ・フォスター演じる主人公は、6歳の娘と一緒にこの飛行機に乗ります。離陸後、ふとしたことから娘の姿が消えます。主人公は娘を探しますが、乗務員や客の誰一人として、その娘を見た者はいません。主人公は大騒ぎして娘の捜索を乗務員たちに要請しますが、周囲の人は、主人公のことを気の狂った精神病患者であると判断します。娘は本当に飛行機に乗っていたのか?
 中盤までのあらすじは上記の通りです。ここまでの情報は、この映画の予告編から得られます。実は、これだけの情報で、この映画のどんでん返しを充分に予想できます。予告編を観た方にとっては、非常に残念な作品であったものと思います。
 映画のラストに用意されているのは「娘は飛行機に乗っていた=主人公が正しかった」もしくは「娘は飛行機に乗っていなかった=主人公が間違っていた」という2つのパターンしかありません。この2パターンしかないということについて、映画の客は、物語の3分の1が終わったぐらいから無意識のうちに気が付きます。そして、残りの3分の2を見ている間に、どちらのパターンに対しても心の準備が出来てしまいます。そして、どんでん返しがどちらに転んでも、あまり驚きません。『シックス・センス』(監督・脚本:M・ナイト・シャマラン、1999)が凄かったのは、ラストのパターンが客には予想できないものであったからです。『フライトプラン』は2パターンしかなく、しかも予告編に情報を盛り込みすぎていたため、2パターンのうち、どちらに転ぶかは充分に予想できました。残念。

VISAのポイントプレゼントの万歩計

2006年01月28日 | 日記
 VISAカードのポイントが貯まったので、先週、景品(ワールドプレゼントと言います)を応募しました。応募した景品は万歩計です。600ポイント貯まっていたのですが、これといって欲しいものがなかったことと、万歩計を持っていなかったこと、そして2月から順次有効期限が切れていくポイント高が大きかったことが、万歩計を選んだ理由です。楽天市場で調べてみたところ、この万歩計は1500円のものでした。こんだけカードを利用して、景品が1500円なのか。ちょっと損した気分です。世の中には、もっとバンバンとカードを利用する人がいるんでしょう。
 今日、その万歩計が家に届きました。何か、色んな機能が付いているようです。電池を使う、デジタル式の万歩計です。10万歩まで測定できます(十万歩計だ!)。歩幅をあらかじめ入力しておくことにより、歩いた歩数だけではなく、距離も測定できます。消費したカロリーも測定できます。
 私が子供の頃に目にした万歩計は、このような機能はありませんでした。カチカチとカウントしていくものでした。歩いたときの衝撃の強さによって、カウントされるときと、カウントされないときがあるような代物でした。よって、私は、子供の頃から万歩計を信用していませんでした。
 今回、届いた万歩計を見たところ、少し信用しても良さそうなものでした。明日から、ちょっとだけ試してみようかと思います。

<今日の一言>
まんぽけい【万歩計】
腰につけて、歩いた歩数を数える度数計。商標名。
(三省堂「大辞林 第二版」)