MT MANIAX

苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

大晦日

2005年12月31日 | 日記
 いよいよ2005年も終わりです。今日は墓参りに行きました。今年一年、無事であったことを墓前で父に報告しました。年越しそばを食べ、2005年に別れを告げました・・・。

梅田で忘年会など

2005年12月30日 | 日記
 朝から大阪の梅田へ行きました。12月30日ということもあり、毎年のように人が一杯でした。
 昼食に、ピッコロカリーというカレー屋でビーフカレーを食べました。私が訪れたのは、ホワイティ梅田店です。地下街の、よく人の通るところに店が出ているため、以前からその存在には私は気が付いていました。先日、2ちゃんねるで「ピッコロカリーは美味い」との書き込みを読んだため、訪れる気になりました。店は・・・トイレの隣でした(笑)。店内は6席しか客席がありませんでした。少し暗めの照明で、落ち着いた雰囲気でした。他の客は、黙ってもくもくとカレーを食べていました。単品ビーフカリーを食べました。ドッテリとした濃い欧風カレーのように感じました。私が作るカレーの系統に似ていたため、違和感なく食べられました。どちらかというと、いつも梅田で食べるインデアンカレーの方が、私は好きですね。
 カレーを食べたあとは、新しい商業施設のNU茶屋町へ行きました。梅田ロフトへ行く途中の道にあるため、ぶらっと寄ってしまいました。中にはおしゃれな服飾関係の店が多いので少し退屈でした。しかし、6階・7階に、かなり広めのTOWER RECORDSが入っていたため、少しテンションが上がりました。TOWER RECORDSHMVは、普通のCDショップと違い「提案型」のCDショップであると思います。各ジャンルの売れ筋や新作CDが陳列されていたり、試聴コーナーもたくさんあるため、客に対して様々な音楽が提案されます。今回、私はジャズのCDを2枚も買ってしまいました。普段はまったく興味のないジャンルなのですが、試聴コーナーで聴いてしまい、衝動買いしてしまいました(akikoのアルバム『LITTLE MISS JAZZ & JIVE GOES AROUND THE WORLD !』、『akiko presents Rockin' Doo Wop, JUMP & JIVE』)。さすが提案型CDショップ(お店の思うツボやがな)。
 その後は、梅田ロフトへ行った後に、毎日放送の中にあるTULLY'S COFFEE梅田茶屋町MBS店へ行きました。ここのアイスモカを飲みながら読書するのが好きなんです。1時間ほど読書をして休憩しました。
 アイスモカを飲んだ後はジュンク堂書店や紀伊国屋などに行き、本を8冊ほど買いました。うーん、散財しているなあ、という後ろめたさが出てきました。
 18時に梅田のコ・ビッグマン前で待ち合わせ、友人のヤゴとカモハラを一緒に、毎年恒例の忘年会。東通商店街の居酒屋で3時間ほど、バカ話に華を咲かせ、楽しい一時を過ごしました。
 毎年、12月30日には上記のような行動をとって梅田をブラブラしますが、年を重ねるにつれて疲れやすくなってきました。もうすぐ30歳になるためでしょうか。喫茶店で休憩する回数が増えてきました(泣)。

今日から正月休み

2005年12月29日 | 日記
 今日から1月4日まで正月休みです。午前中は、大慌てで年賀状を作りました。プリンターの調子が悪く、黒色を印刷できませんでした。青、赤、黄は問題ないのですが、なぜか黒だけ調子が悪いのです。色々いじっていると、灰色は印刷できることが分かりました。そこで、代替策として、黒色を使わずに、限りなく黒に近い灰色で印刷することにしました。
 年賀状を作ったあとは、すぐに帰省することにしました。今日は、愛媛県から兵庫県までの移動日です。
 毎回、帰省する際は車で移動します。今日も久しぶりの長距離運転となりました。私は車の運転が苦手であるため、長距離運転が嫌いです。しかし、新幹線で移動するよりも大量の荷物を運べるため、どうしても車を使ってしまいます(大量の荷物といっても、ほとんどが大阪で買い物した本なんですけど)。
 先週の寒波の影響が心配でした。特に高速道路が雪道になっていないか心配だったのですが、大丈夫でした。念のため、雪道用のタイヤチェーンを買っていたのですが、今回は出番はありませんでした。
 しかし、実家の近くの道路には行きが少しだけ残っており、実家近辺が寒いことを物語っておりました。愛媛に比べ、とのにかく寒いです。私の身体は、完全に四国の温暖な気候に慣らされてしまったようです。

仕事納め

2005年12月28日 | 日記
 今日は仕事収めの日でした。ほぼ一日かけて、大掃除をしました。私は軍手を使い、ブラインドを掃除しました。大掃除をしながら考えることは「営業員から、ややこしい電話や問い合わせが、掛かってきませんように」ということです。会社の中では個人用の携帯電話を持たされるため、電話が掛かってくると、いくら大掃除中といっても避けられません。今日は、何件か問い合わせがありましたが、特にややこしいものはありませんでした。本日受け付けのクレームは、全部年明けに回すことにしました。無事に正月休みを迎えられそうです。

Presents

2005年12月28日 | 
角田光代、双葉社、東京、2005

--------------------

この世に生まれて、初めてもらう「名前」
放課後の「初キス」
女友達からの「ウェディングヴェール」
子供が描いた「家族の絵」

人生には、大切なプレゼントがたくさんある。

--------------------

 上の文章は、本の帯からの引用です。本当に、きれいな文章の作品に出会いました。角田光代さんの作品は、今年『この本が、世界に存在することに』という本に出会い、すっかり好きになってしまいました。『この本が~』は「本」がテーマでしたが、今回は「プレゼント」がテーマです。
 すごく良い本でした。本屋さんでは、まだ平積みでこの本を置いてあるところがあると思います。まだ読んでいない方は、ぜひ第1話の「名前」、そして第2話の「ランドセル」だけでも立ち読みしてください。そして、気に入れば買って頂き、最初から順番に、最後まで読んで欲しいです。
 全部で12話の短編から成っています。どれも素晴らしいです。今日、第11話の「ぬいぐるみ」、12話の「涙」を、晩飯のために立ち寄ったうどん屋さんで読みました。周りに客が居るにも関わらず、涙が出そうになりました。これは、泣くのを我慢するのは、無理だと思います。今、ブログを書きながら、再度「涙」を読み返したのですが、泣いてしまいました。涙もろくなったなあ。

泥酔だらけの忘年会

2005年12月27日 | 日記
 会社の同僚らと忘年会を開きました。会が中盤に差し掛かると、アルコールのピッチが早くなる者があらわれ、会の終わりには泥酔していました。私は酒を飲めないため、泥酔したときの気分がまったく分かりません。なんで、こんなにベロベロになるまで酒を飲むのか不思議です。デロンデロンの上司をタクシーに乗せて、上司のアパートまで送りました。酒で酔える人がうらやましい・・・。

2005年のベストシネマは・・・

2005年12月27日 | 日記
 2005年も残りあとわずかです。今年は、69本の映画を映画館で観ました。映画界にも色々な話題作がありました。福井晴敏原作の3作品『ローレライ』『戦国自衛隊1549』『亡国のイージス』、『踊る大捜査線』の番外編2作品『交渉人 真下正義』『容疑者 室井慎次』、待望のバットマン新作『バットマン ビギンズ』、懐かしの漫画の実写化『タッチ』、あぶ刑事の復活『まだまだあぶない刑事』、2ちゃんねる発の美女とオタクの物語『電車男』、メディアミックスが大成功『NANA』・・・あげていけば、きりがありません。
 私が観た69本のベスト3は・・・

1位 男たちの大和/YAMATO
2位 ネバーランド (FINDING NEVERLAND)
3位 シンデレラマン (CINDERELLA MAN)

 独断と偏見です。「これは」と思える作品が少なかったのですが、その中でもこれら3本の作品は、泣かされましたねえ。いい映画でした。
 以下は、私が2005年に観た映画タイトル一覧。

スーパーサイズ・ミー (SUPER SIZE ME)
カンフーハッスル (功夫)
ターミナル (THE TERMINAL)
オーシャンズ12 (OCEAN'S TWELVE)
ネバーランド (FINDING NEVERLAND)
スパイ・バウンド (AGENTS SECRETS)
ボーン・スプレマシー (THE BOURNE SUPREMACY)
オペラ座の怪人 (THE PHANTOM OF THE OPERA)
MAKOTO
恋は五・七・五!
ローレライ
ロング・エンゲージメント (UN LONG DIMANCHE DE FIANCAILLES)
ナショナル・トレジャー (NATIONAL TREASURE)
あずみ2 Death or Love
アビエイター (THE AVIATOR)
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月
コンスタンティン (CONSTANTINE)
真夜中の弥次さん喜多さん
レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語
阿修羅城の瞳
ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ (HIDE AND SEEK)
Shall we Dance? (SHALL WE DANCE?)
交渉人 真下正義
ブレイド3 (BLADE: TRINITY)
炎のメモリアル (LADDER 49)
ザ・インタープリター (THE INTERPRETER)
ミリオンダラー・ベイビー (MILLION DOLLAR BABY)
デンジャラス・ビューティー2
フォーガットン (THE FORGOTTEN)
電車男
戦国自衛隊1549
ザ・リング2 (THE RING TWO)
バットマン ビギンズ (BATMAN BEGINS)
ホステージ (HOSTAGE)
最後の恋のはじめ方 (HITCH)
逆境ナイン
フライ,ダディ,フライ
宇宙戦争 (WAR OF THE WORLDS)
姑獲鳥の夏
亡国のイージス
アイランド (THE ISLAND)
皇帝ペンギン (LA MARCHE DE L’EMPEREUR)
リンダ リンダ リンダ
魁!!クロマティ高校 THE★MOVIE
妖怪大戦争
容疑者 室井慎次
NANA
チャーリーとチョコレート工場
タッチ
奥さまは魔女 (BEWITCHED)
SHINOBI
ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]
シンデレラマン (CINDERELLA MAN)
ルパン (ARSENE LUPIN)
シン・シティ (SIN CITY)
セブンソード (七剣)
蝉しぐれ
この胸いっぱいの愛を
ALWAYS 三丁目の夕日
ドミノ (DOMINO)
まだまだあぶない刑事
ブラザーズ・グリム (THE BROTHERS GRIMM)
ティム・バートンのコープスブライド (CORPSE BRIDE)
エリザベスタウン (ELIZABETHTOWN)
イントゥ・ザ・サン (IN TO THE SUN)
ザスーラ (ZATHURA)
キング・コング (KING KONG)
ハリー・ポッターと炎のゴブレット
男たちの大和/YAMATO

そして殺人者は野に放たれる

2005年12月26日 | 
日垣隆、新潮社、東京、2003

 大好きな作家・ジャーナリストである日垣隆さんの、渾身の力作。非常に良い本でした。2004年に第3回新潮ドキュメント賞を受賞されています。以下は、新潮社のホームページ新潮社のホームページに掲載されていた紹介文です。

--------------------

「心神喪失」の名のもと、何の罪にも問われず舞い戻ってくる凶悪犯たち。 
偽善的な“人権意識”によりタブー視され、それゆえ安易に封印され続けてきた、精神障害者による凶悪事件。身内を殺された事実を「なかったこと」にされ、その理不尽さに苦しむ被害者遺族たち。精神障害犯罪者の「責任能力」とは――。その問いに迫るべくおよそ一〇年の歳月を費やし、この国の無法ぶりを暴いた渾身の衝撃作。

--------------------

 私が刑法39条について興味を持ったきっかけは、『39 刑法第三十九条』(監督:森田芳光、原作:永井泰宇、1999)という映画でした。多重人格者の被告と、精神鑑定人の調査から、39条の持つ問題性を世に提起した作品です。多重人格者を扱った映画としては、有名な『真実の行方』(監督:グレゴリー・ホブリット、1996)を超えており、よくできていました。しかし、それだけではなく、扱っているテーマ自身も当時の私には衝撃的で興味深いものでした。この映画を観て以来、精神障害者による凶悪犯罪に関して、新聞などの報道を気にするようになりました。
 刑法39条とは、次のようなものです。

--------------------

(心神喪失及び心神耗弱)
第39条 心神喪失者の行為は、罰しない。
2 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。

--------------------

 馬鹿げた法律のために、被害者やその家族が二重、三重の苦しみを受けなければならないことは、極めて理不尽です。最も大切なポイントは「犯罪(事故)被害者の存在を無視しない」ということです。このポイントを外した議論は、意味を成さないと思います。このような現状に対して私たちは怒りを持たなければならないと思います。この問題に対して世間はもっと知らなければならないし、法に関わる人たちにも何とかして欲しいと思います。
 日垣隆さんは、この「犯罪(事故)被害者の存在を無視しない」というポイントを決して外さず、新聞記事、文献、判決文から具体的引用を多用し、問題点を論破されています。膨大な数の資料を調べ上げられたことが容易に想像されます。
 このような良書が私のような素人が1400円(税別)で読めることは、本当にありがたいことです。はっきり言って安い。大げさではなく、本当に、全ての日本人に読んで欲しい一冊です。

ドミノ

2005年12月26日 | 
恩田陸、角川書店(角川文庫)、東京、2004

 2001年に角川書店から発刊された単行本の文庫版です。

--------------------

一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく!
抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作。

--------------------

 文庫の裏表紙の紹介文を引用させて頂きました。27人+1匹の登場人物を、すべて主人公とした群像劇型の小説です。しかし、群像劇というよりも、紹介文にもありますように、パニックコメディの要素が強いように感じました。というより、これらの要素を、極めて上手くまとめている点が凄いです。
 めちゃくちゃ面白いです。ずーっと、手に汗握っているような感じでした。それぞれの登場人物たちの一喜一憂を、スピード感たっぷりで感じ取ることが出来ます。最後の30ページぐらいのバタバタ具合は、場面を想像してみると、笑いが止まりません。
 物語の構成も素晴らしいのですが、心情描写も素晴らしいと思いました。主役級の登場人物が多くなると、反比例して、一人に割り当てられるページ数は少なくなります。そのような制約の中で、非常にリアルに人物描写されていると思いました。感情の起伏に無理がないように思えました。リアルです。
 一気に読んでしまいました。この文庫本が、定価552円(税別)です! はっきりいって、安い!! 近くのラーメン屋で食べるラーメン一杯よりも安いです。面白い文庫本に出会ったときは、ものすごくお得な買物をしたと感じます。

男たちの大和/YAMATO

2005年12月25日 | 映画
監督:佐藤純彌、出演:反町隆史、中村獅童、鈴木京香、松山ケンイチ、蒼井優、日本、2005

 すごい邦画の大作が誕生しました。「宮崎アニメ」や「号泣純愛映画」など、ウンザリするような作品が最近は流行っておりますが、日本映画は捨てたものではありません。皆さん、観に行ってください。ぜひ、映画館の大スクリーンで観てください。
 この映画は、第二次世界大戦末期、浮沈戦艦大和がアメリカ軍の攻撃に遭い、沈むまでの物語です。主人公の一人である神尾(松山ケンイチが演じている)は広島県出身です。物語の冒頭は2005年4月から始まります。そこには年老いた神尾が登場します。よって、神尾は60年前の大和沈没の際に生き残ることが分かります。母と、ほのかな想いを寄せる同級生の妙子(蒼井優が演じる)を、故郷の広島に残し、神尾は大和に乗り込みます。
 映画の冒頭に、我々観客に上記の情報や設定が与えられます。これらによって、神尾は多くの大和の戦友を失いながらも生き残るが、空襲によって(少なくとも原爆によって)故郷の母や妙子が死んでしまい、全てを失うことが分かります。つまり、映画の結末は、非常に悲しいものになるはずです。
 中盤からは涙が止まりませんでした。映画館の中で涙を流しました。終盤は涙が止まらなくなり、面倒なので涙を手でぬぐわなかったため、頬を涙が流れ続けました。我慢できませんでした。無理です。
 家族との別れ、戦地へ赴く決意、戦場における地獄絵図・・・。どのシーンにも圧倒されてしまいます。現代の日本人では想像することのできない、凄まじい人の想いが、この映画では描かれています。そして、これらは60年前の日本で、実際にあった出来事なのです。作品が圧倒的なので、145分の作品の感想を上手く表現できません。
 すばらしい点は、この映画が単なる反戦・平和映画を超えてしまっていることです。この点については、観客によって受け取り方が違うと思いますが、少なくとも私には単なる反戦・平和映画には思えませんでした。表現が悪いのですが、反戦・平和映画は思考停止に陥る危険性があります(すべての映画や小説があてはまるわけでは、決してありませんが)。戦地へ赴いた末端の軍人にまで「俺が守る」という決意があったことが描かれています。「天皇陛下、万歳!」というセリフを安易に使用していない点も、この映画が第二次世界大戦を題材としているにも関わらず、思考停止していない証明のように思えました。
 少し話しがそれます。作品の中で臼淵(長嶋一茂が演じる)が「“精神”を重んじ、“進歩”を重視しなかった。それゆえ、日本は負ける」という内容のセリフを話します。胸にグサリとくるセリフです。このセリフと逆のことが、現代日本にあてはまると思います。現代日本は、あまりにも“精神”を軽んじています。イラク戦争以降、“国益”という言葉をよく目にしますが、本当の、守るべき日本の“国益”とは“精神”であると私は思います。
 戦中世代が高齢になり、このような映画を作れる時間は、本当に残り少なくなっています。今回、制作の指揮を執られた角川春樹に敬意を表します。
 俳優陣も素晴らしかったです。反町隆史は、『13階段』(監督:長澤雅彦、2003)のときにも思ったのですが、いい役者だなあ。中村獅童も良かったです。『ピンポン』(監督:曽利文彦、2002)のドラゴンが戻ってきたようです。ちょっとドスの効いた演技が似合っていました。蒼井優は可愛らしい人ですなあ。最後のセリフを聞いて、私は大泣きしてしまいました。この映画のメッセージが、そのセリフに込められていたと思います。
 ちなみに、すでに多くのメディアでも紹介されていますが、原作者の辺見じゅんさんは角川春樹の実姉です。姉弟で、すばらしい作品を世に送り出されたと思います。
 何より驚いたことは、この映画の佐藤純彌監督が『北京原人 Who are you?』(1997)の監督でもあることです。『北京原人~』は、忘れたくても忘れられない日本映画の一つです。なんか感慨深いです(笑)。

眞鍋かをりのココだけの話

2005年12月25日 | 
眞鍋かをり、インフォバーン、東京、2005

 普段、テレビを見ないため、眞鍋かをりさんのことは、あまりよく知りませんでした。『ウォーターボーイズ』(監督:矢口史靖、2001)で、ちょこっと出演されていたのを見たことがあるくらいです。本屋さんで『眞鍋かをりと松本大のいちばんやさしい株のはなし』という株関係の本の表紙に写真があったので「頭のいいタレントさんなのかなあ」という印象を持っていました。
 『眞鍋かをりのココだけの話』は、改めて書くのが恥ずかしいのですが、ブログの『眞鍋かをりのココだけの話』を書籍化したものです。私も細々とブログを書いているものですから、、このブログと本の存在は少し興味がありました。まとめて一気に読めるということもあり、このたび、この本を買ってみました。
 「文章が上手い」と思いました。「文才がある」とか、「文学タッチである」とか、「構成が上手」とか、そのような文章の上手さとはまったく違うのですが・・・表現するのが難しいです。「文章に勢いがある」「リズムがある」とも違うのです。何と表現したらいいでしょうか。
 「芸能人のブログ」というよりも「ちょっと変わった女の子のブログ」というスタンスなのでしょうか。おかしな自分や出来事を紹介しつつ、嫌味にならない程度に自分を卑下して、読者を不快にさせないような文章のように感じました。上手い。頭がいいと思いました。

年越しできそうです

2005年12月24日 | 日記
 先週の中国出張から帰ってから激務が続いておりました。5日間の出張から帰ったら、私の担当商品のクレームが山のように溜まっていたためです。おまけに出張の報告書も作らなければなりません。
 ただでさえ忙しい合間を縫って出張へ行ってきたのに、帰国してみると安息の地はありません。しかも周りの人たちの気分は、クリスマス・忘年会などなどで完全に年末モード。

 「これは逆境だ!」

 とっさにこの言葉が心に浮かびました。俺はバカだ。しかし、心の中に浮かんだ言葉を、自分自身で無視しうることはできません。

 「全力でない者は 死すべし!」(by 逆境ナイン)

と頭の中で叫びながら、絶望的な状況を乗り切りました。何とか年末までに仕事を一段落させられるメドがつきました。無事に年越しできそうです。ふう。

「ガンダム THE ORIGIN」11巻、見所満載でした

2005年12月24日 | 日記
 漫画雑誌『月刊ガンダムエース』で連載中の『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』の単行本の第11巻が本屋に並んでいましたので、早速、買いました。第11巻は、今までの単行本の中で、一番面白かったです。
 「シャアが、どのようにしてガルマ・ザビに近づいていったのか」「一年戦争開戦直前のジオン共和国の世論」「モビルスーツ誕生直前の、技術者たちの興奮」など、見所が満載でした。

兵庫県三田市は「-10.5℃」だそうです

2005年12月23日 | 日記
 実家の母から電話が掛かってきました。現在、実家のある兵庫県三田市の気温が-10.5℃になっている、とのことです。道路は完全に凍結しており、バスが全面運休しているそうです。カーショップではタイヤチェーンが売り切れてしまい、用意することができないようです。JRは動いているようですが、他の交通手段はないため、徒歩で移動しているそうです。実家の家族は大丈夫なのか、非常に心配です。-10.5℃の世界では暖房器具が必要です。ファンヒーターに使う灯油の確保は可能なのか、風呂用の給湯器は故障することなく動いているのか、心配はつきません。
 私の住んでいる愛媛県今治市は、今日の最低気温が3℃でした。一昨日、四国にも大寒波がやってくる、との報道がありましたが、大きな気候の変動はありませんでした。さすが四国は南国。私は2001年4月から今治市に住んでおりますが、今治市は愛媛県内でもとくに雪の影響を受けにくい地域であると思います。ニュースで、松山市など他の市において雪が降っている映像を見ることがあるのですが、そのようなニュースが流れていても、大抵は今治市では雪が降っていません。海が近くにあるため、冬の気候が穏やかになるためです。今日は雨が降りましたが、気温が低ければ雪が降っていたと思います。
 そんな穏やかな地域に住んでいるため、正月休みに兵庫県の実家へ帰省するのが、年を追うごとに、だんだんと辛くなってきました。今回の冬は、特に辛くなりそうです。毎年、車で帰省していますが、今回は車で移動できるのかどうか、非常に心配しています。

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

2005年12月22日 | 映画
監督:マイク・ニューウェル、出演:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、アメリカ、2005

 大人気のハリー・ポッターの第4作です。三大魔法学校対抗試合を舞台にして、ハリー・ポッターとヴォルデモート卿の確執を描いています。
 私にとって、もっとも面白いと感じたポイントは「三大魔法学校」という設定についてです。三大魔法学校の名前は、主人公ハリー・ポッターが通っている「ホグワーツ」、「ボーバトン」、そして「ダームストラング」という名前でした。まず始めに「魔法学校って一つだけじゃなかったのか。ホグワーツだけじゃないのか」と思いました。私は、ハリー・ポッターの世界には魔法学校は一つしかないと思い込んでいたので、新しい発見をした気分でした。ここからポイントを発展させます。
 これまでの第1作から第3作で「ホグワーツ」での勉強風景や生活の様子が描かれていました。設備や食事などが、やたらに豪華なのは、魔法の力というよりも、「ホグワーツ」が名門校であることが原因だったのです。金持ち向けの名門校なのでしょうか。世界で三本の指に入る名門校って凄いなあ。「ホグワーツ」「ボーバトン」「ダームストラング」が三大魔法学校ということは、中小の魔法学校が世界中にはたくさん存在するのだと思います。過疎地の魔法学校は、生徒の数が足りないので、廃校の危機にさらされているかもしれません。小規模のショボイ魔法学校では、しょうもない魔法しか教えてもらえないかもしれません。
 映画を観ていて一番不思議だったのは、「ボーバトン」の学生は女だけであること、そして「ダームストラング」の学生は男だけであることです。魔法学校の世界には、男子校・女子校という概念があるのでしょうか。「ホグワーツ」は男子学生も女子学生もいるので、共学なんでしょう。
 映像表現としては、序盤に登場した「移動キー」という名前の靴を使った移動シーンが面白かったです。
 物語には支離滅裂な箇所がやや見受けられました。
(1) ハリーの両親の幽霊が、いきなり助けにくるのは、いかがなものか。
(2) ハリーの血が欲しいだけなら、わざわざ三大魔法学校対抗試合なんか利用しなくれも、もっと簡単に入手できるのではないか。
(3) 「ホグワーツ」の校長先生の性格や口調が、前作までと違ってるんじゃないの?
 私にとっての最大の難点は、登場人物が多すぎることです。多すぎるため名前を覚えられず、物語の途中で「ロングボトムって誰や?」と思ったり、ルシウスとシリウスの名前がごちゃ混ぜになったりしました。充分に予習してから観ないといけないのかなあ。できれば半分ぐらいに減らして欲しいです。