監督:マイケル・マン、出演:トム・クルーズ、ジェイミー・フォックス、アメリカ、2004
オープニングが、とてもよかったです。ジェイミー・フォックスが演じるタクシー運転手が、ある女性客を乗せて、会話しながら目的地へ向かうシーンです。このシーンで、タクシー運転手の人柄などがよく現せている、心温まるシーンです。タクシーで目的地へ向かう、という単純なシーンにしては、わりと長い時間が割かれていたと思います。それは、この映画のテーマが、オープニングに全て込められていたからだと思います。
オープニングのおかげで「名作の予感」を感じたのですが、トム・クルーズが演じる暗殺者ヴィンセントが、あまりかっこよくなかった。これまでに請け負った殺しの仕事で、一回もミスをしたことがないのに、妙に行動が荒っぽいように感じられました。暗殺者に対する、日本人とアメリカ人の認識の違いなのだろうか、と思いました。日本人は、「必殺!仕事人」や「ゴルゴ13」のような仕事っぷりをイメージすると思います。しかし、今回の『コラテラル』のヴィンセントといい、『ジャッカル』のブルース・ウィルス演じる暗殺者ジャッカルといい、なんか荒っぽいし、感情的だし、ちょっと違うんじゃないかなあ、と思います。
無駄な爆破シーンや炎上シーンは極力抑えられており、その点はとても共感を持てました。しかし、そのために、物語の流れにメリハリがついていなかったようにも感じられました。
この『コラテラル』のテーマのひとつに、「街で生きる虚しさ」というものがあると感じました。ヴィンセントと運転手が乗るタクシーの前を、野良犬が通り過ぎるシーンは、なんか良かったです。少しだけ、ジーンとしました。
オープニングが、とてもよかったです。ジェイミー・フォックスが演じるタクシー運転手が、ある女性客を乗せて、会話しながら目的地へ向かうシーンです。このシーンで、タクシー運転手の人柄などがよく現せている、心温まるシーンです。タクシーで目的地へ向かう、という単純なシーンにしては、わりと長い時間が割かれていたと思います。それは、この映画のテーマが、オープニングに全て込められていたからだと思います。
オープニングのおかげで「名作の予感」を感じたのですが、トム・クルーズが演じる暗殺者ヴィンセントが、あまりかっこよくなかった。これまでに請け負った殺しの仕事で、一回もミスをしたことがないのに、妙に行動が荒っぽいように感じられました。暗殺者に対する、日本人とアメリカ人の認識の違いなのだろうか、と思いました。日本人は、「必殺!仕事人」や「ゴルゴ13」のような仕事っぷりをイメージすると思います。しかし、今回の『コラテラル』のヴィンセントといい、『ジャッカル』のブルース・ウィルス演じる暗殺者ジャッカルといい、なんか荒っぽいし、感情的だし、ちょっと違うんじゃないかなあ、と思います。
無駄な爆破シーンや炎上シーンは極力抑えられており、その点はとても共感を持てました。しかし、そのために、物語の流れにメリハリがついていなかったようにも感じられました。
この『コラテラル』のテーマのひとつに、「街で生きる虚しさ」というものがあると感じました。ヴィンセントと運転手が乗るタクシーの前を、野良犬が通り過ぎるシーンは、なんか良かったです。少しだけ、ジーンとしました。