北原保雄編著、大修館書店、東京、2005
2004年に刊行され、いまだに人気を保っている『問題な日本語-どこがおかしい?何がおかしい?』の続編です。大修館書店の『明鏡国語辞典』の、販売促進用の書籍の位置づけに近いため、800円(税抜き価格)という安価で、今回の続編も提供されています。辞書のような使い方をする本としてではなく、あくまで日本語に関する読み物として、この本を読むと楽しめると思います。
内容は読み物として充分面白く、退屈しません。「最近の日本語の乱れ方について、ひとこと言いたい」「若者言葉が気になる」と日々、考えている方には、本当にオススメします。
この本の面白いところは、「ありえない」「微妙」「故障中」等々、様々な言葉にについて、
(1) 従来の文法・用法との照合
(2) 新しい日本語の変化として認められるか否か
という手順をとりながら、極めて理論的に解説されているところです。誤りは誤りとはっきり指摘しながらも、「日本語は変化するもの」というスタンスが貫かれている点が、非常に優れた視点であると思います。だから面白いです。
「会議が煮詰まる」「コーヒーの味にこだわる」については、今まで違和感を感じたことがありませんでしたので、私にとっては新たな発見でした。
この続編が売れて、『明鏡国語辞典』も、もっともっと売れて欲しいと思います。
2004年に刊行され、いまだに人気を保っている『問題な日本語-どこがおかしい?何がおかしい?』の続編です。大修館書店の『明鏡国語辞典』の、販売促進用の書籍の位置づけに近いため、800円(税抜き価格)という安価で、今回の続編も提供されています。辞書のような使い方をする本としてではなく、あくまで日本語に関する読み物として、この本を読むと楽しめると思います。
内容は読み物として充分面白く、退屈しません。「最近の日本語の乱れ方について、ひとこと言いたい」「若者言葉が気になる」と日々、考えている方には、本当にオススメします。
この本の面白いところは、「ありえない」「微妙」「故障中」等々、様々な言葉にについて、
(1) 従来の文法・用法との照合
(2) 新しい日本語の変化として認められるか否か
という手順をとりながら、極めて理論的に解説されているところです。誤りは誤りとはっきり指摘しながらも、「日本語は変化するもの」というスタンスが貫かれている点が、非常に優れた視点であると思います。だから面白いです。
「会議が煮詰まる」「コーヒーの味にこだわる」については、今まで違和感を感じたことがありませんでしたので、私にとっては新たな発見でした。
この続編が売れて、『明鏡国語辞典』も、もっともっと売れて欲しいと思います。