MT MANIAX

苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

10月が終わり、冷え込んできました

2006年10月31日 | 日記
 私が住んでいる愛媛県今治市は、気候が穏やかな土地です。そんな今治でも、いよいよ寒くなってきました昼間は、まだ温かいのですが、朝夜が冷え込んでいます。。これまでは半袖で過ごしていたのですが(本当)、半袖では寒いので、今は長袖を着ています。毎年、この時期に風邪をひくのですが、今年こそは元気で過ごしたいので、健康管理に気を配っています。
 今日は10月31日です。今年は色々な目標を立てて過ごしてきました。仕事では商品クレームの削減、プライベートでは貯金○○万円、読書100冊、映画50本、惣菜管理士2級合格などです。残すところ、あと2ヶ月。

「笑っていはいけない高校」で大笑い

2006年10月30日 | 日記
 急に思い立って朝の1時から、昨年行なわれたガキの使いの企画「笑ってはいけない高校」を見直しました。めちゃくちゃ大笑いしてしまいました。もうすぐDVDが発売されるようです。「笑ってはいけない」シリーズのDVDは、すべて面白いです。DVDを買おうかなあ。

「ハロウィン」が、なんで日本で行なわれてるの?

2006年10月30日 | 日記
 21世紀になってから、日本でもハロウィンパーティーの名前を聞く機会が増えてきました。この時期に、例えばロフトなどに行くと、ハロウィングッズが大々的に売られており、店内の飾りつけもそれらしくなっています。
 ご存知の通り、ハロウィンとは≪万聖節(ばんせいせつ)(11月1日)の前夜祭。古代ケルト起源で、秋の収穫を祝い悪霊を追い出す祭り≫のことです(大辞林)。日本のお盆のような意味もあるようです。私の住んでいる愛媛県今治市では、まだまだ影響は小さいようですが、新聞記事やネットニュースなどを注意深く観察していると、年々、日本内で拡大しているように感じられます。Googleニュースなどで「ハロウィン」というキーワードでニュース検索してみると、日本の色々なところでパレードなどのイベントが行なわれていることが分かります。
 このようなニュースを読むと、はっきりいって強い違和感を感じます。日本にとって、ハロウィンは何の祭りやねん、と思います。「秋の収穫の祭り」という点は理解できるのですが、「悪霊払い」と「お盆」の要素を、この祭りの中に見出すことは、私にはできません。
 節分の時に関西で巻き寿司(恵方巻き)を食べる風習が、四国でも見かけるようになったことを、以前に書いたのですが、特定の地域の文化が広がってしまうことは、あまり好きではありません。文化の破壊活動だと思います。
 現在、日本で行なわれているハロウィンが一時のブームで終わる可能性は充分にあるのですが、気味が悪くなります。文化の壁って、そんなに簡単に乗り越えられるものなのでしょうか。こんなことを書いている私は、おっさんの仲間入りしたのでしょうか。

アンクレット・タワー

2006年10月29日 | 
真田コジマ、ポプラ社、東京、2006

 「第一回ポプラ社小説大賞」の優秀賞受賞作品です。鉄塔に登り自殺を試みる孤独な少女と、その少女の行動を見つめる3組の男女の恋物語が、上手い具合に進んでいく話です。1人+3組の物語には、当然それぞれに結末が用意されているのですが、どれもが良い余韻を感じることができ、秋向きの小説かなあ、と思いました。帯には次のように書かれています。

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イケメン彼氏に振り回されるショップ店員、
5年前に別れた彼女との再会に戸惑うサラリーマン、
愛する夫に浮気をさせようと仕組んでしまうイラストレーター。
それぞれのカップルがあいてとの関係を見つめなおしていく2日間を描く
アンサンブルストーリー。何の接点もない3組の男女が、孤独を抱えた
一人の少女の行動に心動かされ、自らの関係に答えを見出していく・・・・・・。
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 「しあわせはいつも自分のこころがきめる」という相田みつをの言葉がありますが、私には違和感のある言葉です。
 この『アンクレット・タワー』という小説には、幸せは人によってもたらせる、ということが書かれているのだと私は感じました。徹底的に孤独で鉄塔に登った少女が見知らぬ3組の男女に幸せをもたらしていますし、その少女自身もラストシーンで見ず知らずの人から小さな幸せをもらっています。上述した相田みつをの言葉よりも、『アンクレット・タワー』が描く幸せの方が、私にはしっくりと感じることができます。
 大げさな話ではなかったのですが、いい小説でありました。ラストシーンのメモの内容には、ちょっと涙が出そうになりました。

削除ボーイズ0326

2006年10月29日 | 
方波見大志、ポプラ社、東京、2006

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決して消せない何かがあると信じたい

主人公、直都が手に入れたのは、出来事を「削除」できる装置だった。
削除したいのは深爪の傷、息苦しい現実、それとも忘れられない過ち?
生命力に満ちた人物造形と疾走感あふれる筆致が織りなす、
まったく新しいリアル・エンターテインメント!
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 「第一回ポプラ社小説大賞」の大賞受賞作です。上記は帯の引用文です。バックトゥーザフューチャーをはじめ、時間ものの話が好きですので、ついつい買ってしまいました。タイムスリップものではありません。少し複雑ですので大雑把に説明すると、過去の出来事を「削除」することによって現在に変化が起きるという設定です。
 全体的には楽しんで読むことができました。スピーディーに、一気に読むことができました。
 終盤の「削除」の仕組みと、その後の変化について、もう少し分かりやすい説明が欲しいと思いました。また、題名が『削除ボーイズ0326』という未来っぽい名前になっているのですが、中身はそれほど未来っぽくないので違和感がありました。

愛媛の皆さん!「すべらない話6」がもうすぐ放送されますよ!

2006年10月29日 | 日記
 Yahoo!テレビのテレビ欄をチェックしていたところ、テレビ愛媛で10月31日(火)24時35分から『人志松本のすべらない話6』が放送されることが分かりました! 『~6』は、これまでの第1弾から第5弾までの放送をご覧になられた方の方が楽しめる作りになっていますが、まだ見たことがない人にも是非観て欲しいです!

HAZE

2006年10月28日 | 映画館以外で観た映画
監督・製作・脚本・編集:塚本晋也、出演:塚本晋也、藤井かほり、日本、2006

 敬愛する塚本監督の最新作です。今年の5月ごろ、愛媛県のミニシアターで公開する告知が出ていたのですが、結局上映されなかったようです。映画館のスクリーンで観たかったなあ。
 映画は、腹部から血を流し、身動きできないほど狭いコンクリートの密室で目覚めた男が体験する想像を超えた痛みと恐怖を映像化したものです(Yahoo!映画より一部引用)。
 映像は、とにかく痛々しいシーンの連続でした。詳しくは表現できないのですが、観ている私も痛さを錯覚して感じてしまうほどでした。観ている最中に頭がクラクラしてきました。
 あまりの映像力のために痛々しさがどうしても先行してしまいますが、痛いだけの映画(笑)ではありません。上手く説明できないのですが、都市や世間の「閉塞感」と、人が人に与える愛や希望や勇気などの「確かさ」が描かれていたのだと、私は感じました。1時間にも満たない、ムダのない短い作品ですが、メッセージ性と濃密な映像世界を体感できます。
 藤井かほりは、『東京フィスト』以来の塚本作品出演となります。DVD特典映像のインタビューを観たところ、『HAZE』の“女”役をすごく思い入れたっぷりに演じていらっしゃったことが分かりました。このインタビューのおかげで、『HAZE』の持つ世界観やメッセージ性が強まったと思いました。
 塚本監督の迫真の演技も見ものです。最後、地上世界に脱出するシーンでの頭突きシーンは凄すぎます。観ていて怖くなりました。
 『CUBE』のような映画にも感じられるのですが、不条理さと痛々しさとメッセージ性では、『HAZE』の方が数段勝っているように感じられました。その分、好き嫌いがこれまで以上にはっきり分かれてしまう塚本作品に仕上がったと思います。私は大好きです。

図書館内乱

2006年10月28日 | 
有川浩、メディアワークス、東京、2006

 大人気であった『図書館戦争』の続編です。前作を楽しく読めましたので、楽しみにしていました。設定などは、以前に書いたブログの記事にありますので繰り返しません。
 今回の続編を読んで、やっと気が付いたことがありました。前作では「報道の自由」がメインテーマであると感じたのですが、このシリーズはもっと大きなテーマに挑んでいると感じました。それは「正義とは何ぞや」ということであります。若者向けのエンターテイメント小説ですが、バカにはできないと思いました。
 一番印象に残った言葉は、≪もう子供に見えないから困っているよ≫というセリフでした。「正義とは何ぞや」というテーマからは離れているのですが、いいセリフだなあと思いました。
 また、この『図書館内乱』には、『レインツリーの国』という本が登場します。面白い企画なのですが、実は『レインツリーの国』が、新潮社から出版されました。「出版社の垣根を越えたコラボ実現!」というコピーが帯に書かれていました。近いうちに読んでみたいと思います。
 このシリーズは、さらに続編が続くようです。楽しみです。

貧乏クジ世代

2006年10月28日 | 
香山リカ、PHP研究所(PHP新書)、東京、2006

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その数、なんと一九〇〇万人! 「第二次ベビーブーマー」「団塊ジュニア」と称される一群を含む70年代生まれ、いま二十代後半から三十代前半の彼らは、ひそかに「貧乏クジ世代」とも揶揄される。物心ついたらバブル景気でお祭り騒ぎ。「私も頑張れば幸せになれる」と熾烈な受験戦争を勝ち抜いてきたが、世は平成不況で就職氷河期。内向き、悲観的、無気力……“自分探し”にこだわりながら、ありのままの自分を好きになれない。「下流社会」「希望格差社会」を不安に生きる彼らを待つのは、「幸運格差社会」なのか?
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 上記は、本書のカバーの袖(カバーの折り返しの部分)に書かれていた紹介文です。本屋で偶然見つけて、気づいたときにはレジへ持っていっていました。
 昨年から、引きずっているテーマが心にあります。昨年、『カーニヴァル化する社会』(鈴木謙介氏、講談社(講談社現代新書)、2005)という本を読みました。その中に、非常に印象的な文章がありました。≪若年層の就業問題とは、既得権益を有した(特に男性の)年長世代が、相対的な弱者としての若者に「たかる」という構図だったことがわかる。≫という文章です。当時は、「なるほど」と納得させらてた文章でした。私と同年代の人たちには、おそらくこのような不満が心にくすぶっているのではないか、と思います(あくまで私の推測です)。恥を隠さず正直に書いてみますと、私が抱いている「時代」に対する不満は、次の通りです。

・高校生の頃にバブルがはじけ、好景気を体験できなかった。
・同年代の人数が多いため、受験や就職の「競争率」が高かった。
・景気の悪さも、競争率の高さの原因となった。
・「年金」、「福祉」、「教育」、「国土防衛」、「家族の絆」等々、多大な社会問題が負の遺産として残された。
・「心の荒廃」が原因とされる犯罪が増加
・国や地方の「借金」が、莫大な額まで膨れ上がった。

 不満をあげ続けると切りがありませんので、この辺りで終えます。
 最近、私が同年代の人たちに対して感じることは、ここ2~3年で「自称右翼」や「自称ナショナリスト」が急激に増えたことです。10年前は、このような状態ではありませんでした。「反動で、時代の振り子が右に触れた」という文章をよく目にします。私の同年代についてもう少し詳しく考えてみますと、「貧乏クジ世代」の心理が働いていると思います。つまり、「古き良き「日本の伝統」が、自分たちの世代まで届かなかった」という焦りが心に生まれているのだと思います。サッカーの日本代表に対して「サムライブルー」という呼称が使われたり、『葉隠』に関する本がいくつも出版されたり、いろいろな形で「日本の伝統」を懐かしがったり、あこがれる姿を目にします。私たちの親の世代で失われてしまった「日本の伝統」を取り戻したいという心理が働いているのだと思います。
 前置きが非常に長くなりました。本書の著者の香山リカさんは、私のような1970年生まれの世代を「貧乏クジ世代」と称し、前半では「貧乏クジ世代」の心理的構造を明らかにしようと試みています。さすが精神科医だと思いました。あながちはずれていないと思いました。そしてこの本の後半では、「貧乏クジ世代」が「アンラッキー世代」と感じる心理構造から脱出するよう呼びかけています。私は、前半の分析も面白いと思うのですが、むしろ後半の方が大事であると思います。頑張っていこうよ、「貧乏クジ世代」の皆さん。

会社の同僚らと飲み会

2006年10月27日 | 日記
 会社の同僚らとの飲み会がありました。色々な人が集まり、初めて話す人もおり、楽しい一時を過ごせました。個人的には、団子にした髪の毛に割り箸を刺して「かんざし」と称した女性人が、一番のヒットでした。「ブー!」、「ブー!!」、「ブー!!!」と、人の発音にダメだしをする、音にコダワリを持つ上司にも笑ってしまいました。「箸を持つ」、「端を持つ」、「橋を渡る」って、はじけすぎやで、あんた(笑)。

工場の配管スペースに入った

2006年10月26日 | 日記
 私の会社の工場の天井裏にある配管スペースに入りました。食品会社ですので、水などの液体用の配管が入り乱れていました。しかし、上司の説明を聞きながら各配管を見てみると、それぞれに意味がある配置になっていることが、ぼんやりと分かってきました。詳しくは書けませんが、これまでに培われた色々な経験が生かされているように感じました。工場は、その会社のノウハウが詰め込まれた巨大な設備です。色々と勉強になります。

「すべらない話」は、すべらない!

2006年10月24日 | 日記
 『人志松本のすべらない話7』の映像を入手しました。大人気の『人志松本のすべらない話』は、リアルタイムで私の住んでいる愛媛県では放送がありません。もう、めちゃくちゃ面白かったです。夜中に、一人でビデオを見ながら、大笑いしていました。これは、芸人による話芸の芸術だと思います。私は小学校高学年の頃からラジオが好きです。音楽番組やスポール番組などではなく、トーク番組専門です。一級のトークによる笑いは、他の何よりも面白いと、10歳過ぎの私は思いました。『すべらない話』は、一級の芸人による一級の小話を披露する番組です。シンプルイズベストとは、まさしくこの番組のことであると思います。DVDの第2弾も年内に発売されるようですので要チェックです。

奈良市職員問題、補選結果、ルミナリエ

2006年10月23日 | 日記
 最近気になったいくつかのニュースについて。
 奈良市の職員が休暇・休職を繰り返し、5年9カ月の間に出勤8日で給与を満額受け取っていた問題について。もう、これは絶対におかしいです。誰が、どう考えても許されないでしょう。何か裏があるんかなあ、と疑ってしまいます。それとも、許されると思っていたのでしょうか。こういう問題こそ、新聞社などのマスコミ各社は調査をして頂きたいと思います。奈良市だけではなく全国的に調べて欲しいです。新聞社はプライドをかけて、週刊誌に負けないで欲しいです。こういう問題を耳にすると、本当にテンションが下がってしまいます。
 衆議院の神奈川16区、大阪9区の補欠選挙の結果について。圧倒的な大差がついたわけではありませんでしたが、両選挙区とも自民党候補者が勝利しました。安倍総裁就任後の初めての国政選挙であり、北朝鮮の核実験問題が大きくクローズアップされましのたので、このような結果になることは予想できていました。しかし、つまらないなあ。自民党と民主党が、せめて1勝1敗になっていれば面白いのに。自民党のホームページにある「自民党ムービーチャンネル」というコーナーでは、安倍総裁の神奈川および大阪での街頭演説の様子のビデオを見ることができます。「自民党は変わったんです」と訴えられてもなあ。一番残念であったことは、両選挙区で投票率が大幅に下がったことです。“補欠”選挙であったことが影響した数字であるとは思いますが「大人は選挙に行けよ」と思います。
 毎年、クリスマスシーズンに神戸で行なわれている豪華イルミネーションイベントの「神戸ルミナリエ」が資金難になっているそうです。「鎮魂」、「追悼」、そして「復興」がルミナリエの目的ですので、意見するのに少し勇気が必要ですが・・・・・・ルミナリエがなくなっても、別にいいんじゃないかなあ、と思います。先日、『日本以外全部沈没』という映画を観ました。ラストシーンは、世界の終わりを迎える瞬間、暗闇の中で1本のロウソクの灯りを、人々が見つめているシーンでした。このシーンを観たとき、ルミナリエの豪華なイルミネーションと、この映画の中のロウソク1本の灯りは、はたしてどちらが美しいのだろうか、と瞬間的に考えてしまいました。私は、ロウソクの灯りだけで充分に美しく、人の心を静めさせてくれて、ほのかな希望を感じさせてくれると感じました。震災で亡くなられた方々や壊れてしまった町は、「神戸ルミナリエ」の豪華なイルミネーションで「鎮魂」しているのだろうか、と考えてしまいます。ただし、私は阪神淡路大震災を実家のある兵庫県で経験しておりますが、身近な人に死者がいなかったことと、実家の家などに大きな被害もありませんでしたので、本当の意味で被災者の気持ちを理解できていません。甚大な被害にあわれた方々にとってルミナリエが必要なイベントでしたら、その存続を否定しません。

知的ストレッチ入門 すいすい読める 書ける アイデアが出る

2006年10月22日 | 
日垣隆、大和書房、東京、2006

 フリーランスのジャーナリストの日垣隆さんの、仕事術のような本です。まえがきに書かれているように、21世紀版「知的生産の技術」のような本でした。本の読む際の付箋の使い方や、本棚の選び方、手帳の選び方など、興味深い内容が満載でした。私のような職業の者でも、「知的」な生活にあこがれるものであります。もっと年を重ねても、自分専用の書斎のようなものは確保したいと思いますし、たくさんの書籍を収納できる理想的な本棚に出会いたいとも思っています。
 日本ではマニュアル本がよく売れます。毎月のように、仕事術やプレゼンテーション術、会議のノウハウなどについて書かれた新刊が、本屋に並んでいます。私はノウハウ本の類が好きでして、手帳術や情報の整理術に関する本は、けっこう買い込みました。
 この本の序章には、≪技術を容量よく学ぶためには、「自分よりも下手な人はどれくらいいるか」ではなく、「トップはどうやって上達しているか」を知るほうがずっと生産的≫ということが書かれています。まさしくその通りであると思います。
 知的生活にあこがれている人には、おすすめしたい本でした。