MT MANIAX

苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

節分用の巻き寿司は

2006年01月23日 | 日記
 スーパーやコンビニなどで、節分の際に食べる巻き寿司の予約受付が、私が住んでいる四国の愛媛県でも大々的に行なわれています。節分用の巻き寿司は、私の出身地である関西の専売特許と思っていたので、ちょっと違和感を感じます。
 食品業界では、イベント事が重要です。クリスマス、土用のうなぎ、バレンタインデー、父の日など、さまざまなイベントを食品業界は取り込んでいっています。どうやら節分も取り込まれつつあるようです。
 この巻き寿司を「恵方巻き」と呼ぶそうです。出身地の文化なのですが、そんな名前があるなんて、今年まで知りませんでした。地域の「美味い食べ物」が全国に広がっていくのは良いのですが、地域の「文化」が全国に広がってしまうのは、あまり好きではありません。地域の特色がなくなってしまうからです。「日本全国に、いろいろな種類のお雑煮があることが面白い」のと同じで、「節分のときに巻き寿司を食べるおかしな地域がある」ということが良いのだと思います。
 昔から毎年、節分のときには巻き寿司を食べる人は構わないのですが、今年、初めて食べる家庭では、何を思いながら、無言で丸かぶりするのでしょうか。ちょっと気味が悪い。

<今日の一言>
えほう【恵方】/ えはう【▽吉方/▽兄方】
陰陽道(おんようどう)で、その年の干支(えと)に基づいてめでたいと定められた方角。その年の歳徳神(としとくじん)のいる方角。明きの方。きっぽう。
(三省堂「大辞林 第二版」)