「ルビをふる」とは、よく聞くことばで、
難しい漢字の横に小さな字でフリガナを
つけることですが、このルビは、ルビーが
その呼び名の原点だと、良く聞くことですが、
具体的には、よく分からず、昔はフリガナを
赤い文字で書いていたからなのか?
など、勝手に想像していました。
しかし、そうではない事が分かりました。
ジュエリー言語学(桃沢敏幸氏著)によると
(引用ここから)
かつて印刷業界で使われる活字の大きさは
初号(42ポイント)から7号(4.5ポイント)まで
あり、役所は文書規定で書類の本文は5号
(10.5ポイント)と決められ、これに対応する
フリガナの活字の大きさが7号(5.5ポイント)
とされた。このサイズの活字を英国では、
「ルビー」と呼んだ。
8号(4ポイント)=Gem 宝石
(6.5ポイント)= Emerald エメラルド
他にも、宝石名を活字につけるケースがある。
1962年に日本は「号」を止め「ポイント」に
統一している。
(引用ここまで)
とのこと。
なるほど…マイクロソフトのワードプロセッサー
ソフト「WORD」の初期設定がなぜ「10.5」
なのかも分かりました。
ジュエリー言語学(桃沢敏幸氏著)
「ジュエリー文化への言語からのアプローチ」
は、私の素朴な疑問にこたえてくれます。
赤文字で注釈をつけたから「ルビーで注釈」
という説もありますが、「ルビをふる」ひとつでも
色々な意味があって面白いですね。