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ルビーの森

京都三条と銀座並木通りにある、ミャンマー産無処理で美しいルビー専門店。鉱山から一貫したトレーサビリティーを実現。

無処理で美しいルビーと加熱処理したルビーの価格差

2009年05月20日 13時51分37秒 | ルビー
ルビーは、旧ラテン語で「赤」をあらわす「ルビウス」

と呼ばれていました。

今は宝石学が発達したので、宝石ルビーといえば

鉱物名「コランダム」にクロムが含有されて赤くなった

モノだけをそう呼びますが、太古のツタンカーメン王や

ナポレオンはカーネリアンを、イギリスのエドワード王子

は、レッドスピネルを持ちました。

考えてみれば大昔に鉱物名を気にしたとは思えないので

赤くて硬い石であればルビーだったのでしょう。

約40年前からルビーは、商業的に加熱処理し、低価格で

販売することにより庶民の宝石になりました。

数が増えることにより親しみやすくなったのは良いの

ですが、最近は処理することにより美しく改良する技術

の著しい発達により、その数が激増し、国王の宝石から

普通の宝石になってしまいました。

モリスは、私は無処理で美しいルビーが宝物として

お持ちいただくのに相応しいと思い、創業以来仲間と

共に、宝探しをしていますが、誰も無処理のルビーを

専門にしてなかった10年ぐらい前と比べて、処理をして

美しさを改良したものとそうでないものとの価値の差を

皆さまがお分かりいただけるようになってきたと思い

ます。 

最近の傾向として、同じ美しさ、色の濃淡で同じ大きさ

のジェムクオリティーのルビーであれば、5倍~6倍の

値段差になりました。

今後はもっと広がるとは思いますが、無処理のルビーの

需要も強いので価格は上がっていくでしょう。

無処理で美しいルビーが宝の石に相応しいと、その価値を

訴え続けてもうすぐ10年です。あと10年ぐらいかかる

かも知れませんが、ルビーにはその価値があると思います。

写真は、7.8ctのミャンマー産の無処理で美しいルビー

「宝もの」です。

気の毒な話

2009年05月19日 08時57分13秒 | 今日の出来事
今日、インターネットニュースを見ていたら

「中国のアイドルがインターネット上でバッシング」

という見出しがありました。

何でも、オリンピックの大会を盛り上げるために

中国の国旗が敷かれたソファーの上に水泳の水着

姿で撮影されたポスターを見た「網民」???

(ネットの民?)に中国の国旗を尻に敷いてなんと

いう奴だ。。などと叩かれているそうです。

日本でも、最近よくみられることですが、

「だれかの視点」がネット上で膨らんでいくこと

がありますね。実際に目の前で見た人は何人いる

のでしょうか?

「百聞は一見に如かず」といいますが、見ていない

人があたかも見たように思うのは少し危険かも

知れません。

この女性をバッシングした人たちは、彼女がどんな

人物かを知っている人の方が少ないので、

先入観だけで判断しているわけです。

気の毒な話です。


精進フレンチ ラ ペイザンのチーフシェフはすごい人

2009年05月18日 05時14分29秒 | 友人、知人
ある病院の院長先生に「すごい人がいるよ」と

ご紹介して頂いたのが、香川県善通寺にある

精進フレンチレストラン「La Paysan」。

紹介いただいた先生は、尊敬差し上げる素晴らしい

方ですが、このLa Paysanのチーフシェフもすごい

方です。

ダシも含めて、素材には動物性のものを

一切使わないで、そして見た目もフレンチその

もののお料理を出していただけます。

野菜だけで作ったとは信じられません。

そして、驚いたのはシェフの厨房です。

お食事が終わったばかりなのに、朝一番のように

整理整頓されすべてがピカピカです。

一流のプロの仕事場に感動しました。

写真は、小瀧チーフシェフと厨房です。

近くに弘法大師さんのお寺善通寺や金毘羅さんが

あります。

La Paysan
香川県善通寺市金蔵寺町1114-1
0877-63-5570
定休日 月曜日

「個」が集まってできています

2009年05月17日 06時12分55秒 | 宝物
結婚指輪にこそルビーをということで、

始まったモリスブライダル。

お陰さまで、モリスブライダルリングを結婚指輪

にお使いいただくカップルも増えてきましたが、

問題は、「何個でも作れるものではない」ことです。

写真のデザインのようにルビーを複数使うと更に

数が足りなくなるのですが、希少な無処理で美しい

ルビーを複数「色合わせ」できる「希少なジュエラー」

になりたくて、頑張っております。

モリスブライダルのエタニティーリングをご覧いただく

時には、それぞれ違う色やキャラクターを感じていただけ

ると「個」が集まってできていることをお感じいただけると

思います。

まず、ひとつ「美しいルビー」を見つけたら、それに合う

「個」を選んで集めて行くのです。

広い京都、東京で、「Aさん」と相性の良い「Bさん」「Cさん」

を探していくようなものです。

天然もルビーを見ていると感じること

2009年05月16日 12時44分37秒 | ルビー
昨日のブログで、「こどもが、お母さんを作ろうと

するようなものだ。。」などと感覚的に書いてみた

のですが、その後も仕事をしながら書いたことを思

い浮かべていたら。。この自然じゃない発想は結構、

世の中に多い事に気がつきました。

電車の中で、ある記事を見た、女性のしわをなくそう

とする施術のこともその一つかも知れません。

先日は、犬にかまれて顔を失った女性が、世界初の

顔を移植して社会復帰されたとインターネットで見ま

したし、色々な事情がありますので、技術が進んでいく

ことは良いことだと思います。

でも、技術が発達していってお孫さんよりも若く見える

おばあさんが出てきたら?すこし怖いかもしれません。

人のDNAの中には、細胞自体が自殺するプログラムがあり、

自然に年をとって行くのだそうです。

母なる自然とバランスを取るために、「~しすぎない」

ためのDNAの情報らしいのです。

人だけでなく、お猿さんにも、イネにすら同じものがあるそう

です。

いつかなくなってしまうモノが私たちの身体だとしたら、

元気な時に精一杯、鮮やかに輝かせてあげるのが良いと

思います。

私のワイフは、頭に白いものが増えてきましたし、シワも

若い時よりは増えたように思いますが、

年をとるごとにキレイになっています。

何千年も変わらず輝き続ける天然ルビーを見ていると

ちょっとしわが増えながら、自然に年を取りながら

頑張ってキレイになろうとしているワイフがかわいく

思えてきます。

長く残ってきたルビーに学ぶこと

2009年05月15日 05時54分40秒 | ルビー
モリスは、「無処理のルビー」の中でもごく限られた

「無処理で美しいルビー」をいつも探しています。

文字通り「宝探し」がモリスの仕事なのですが、

希少な宝ものを探していて、色々なことを学ばせて

頂けます。そのひとつですが、長く残ってきた

ルビーのジュエリーを拝見すると、

「宝ものは私よりも長く存在していくものであり、

その存在を大切に守っていきたいと思わせるもの」

だということです。

身近にある「宝もの」といえば、「子宝」や「国宝」

など、特に子宝などは、確実に自分の存在よりも大切

なものであり、次に大切に引き継いでいくものと考え

てもいいと思います。

宝物を大切にしながら生きていくという「人」の行為に

より、その「宝もの」に持ち主の人格が刻み込まれていき

自ずと存在に厚みが増していくものだと思います。

1000年前のルビーを使ったジュエリーを拝見しいていると

何が「宝もの」なのか?ということを感じさせてくれます。

写真は、ルビーの内包物の写真です。

モリスミャンマーでは、カット研磨したルビーはすぐに

顕微鏡で内包物の撮影をするなどデータを取っています。

処理の有無を見分けるための研究を続けているからです。

なぜそんな研究が必要なのか?

それは、人が数を自在に増やせるようなものを宝ものと

感じる社会になったら。。。子供がお母さんを作ろうと

する様なもので、何か変ですね。





ていく

モリスブライダルリングの新しいモデル

2009年05月14日 10時21分07秒 | 今日の出来事
モリスブライダルの新しいモデル「With you4」が

できました。マレッジリングとエタニティーリング

が重ねてお召しになることができるデザインです。

希少な無処理で美しいルビーを結婚指輪にして、

毎日の生活をおしゃれをするというとても贅沢な

コンセプトでつくったWith you(あなたと。。)の

リングはこれで4世代目になります。

少し前までは「ダイヤモンドは永遠」のキャッチ

で結婚といえばダイヤモンドという時代が40年ぐらい

つづいてきました。

これはアメリカ流のマーティング技術の賜物だった

わけですが、次の時代はどちらかというと

ヨーロッパ流の「数が限られたものに価値を見出す」

という方向に向かうと思います。

そして、ものづくりの感性は「京都的な世代を超えて

受け継がれていくもの」が活躍すると思っています。

京都的な、希少な素材を手に入れるために長い時間

と労力を惜しまない。。という発想で頑張っていきます。

エメラルドリング 橋本コレクションから

2009年05月13日 06時50分41秒 | 宝物
橋本コレクションのヒストリックリングの中から

シルバーの色が酸化して黒くなっているところが

年代を感じさせてくれるリングです。

コロンビア産と思われるエメラルドにローズカット

のダイヤモンドが丁寧に配置されています。

いつも古いリングを拝見して感じることなのですが、

ジュエリーになっていても、宝石の原石の魅力が

しっかりと伝わってくるのです。

一つ一つの原石を大切に一番いい形にしてあげて

いるのです。

人の技術も自然の恵みの上に成り立っているという

ことを認識しながら、遠慮しながらも美しい姿にしてあげ

たいという「気持ち」が伝わってきます。

そういう「気持ち」が人類の宝石文化を作ってきたよう

な気がするのです。




お幸せに。。。カット研磨職人さんが結婚

2009年05月12日 05時41分41秒 | 今日の出来事
ミャンマーモリスのカット研磨工房で毎日モリスルビー

をカット研磨してくれている Zaw Min Kyaw くん

(ゾーミンチョーくんと呼びます)が晴れて結婚する

ことになりました。

おめでとうございます。

見かけは怖そうなお兄さんですが、根は驚くほどシャイ

です。しかし、カット研磨につけては、もの凄い執念です。

ローズカットから、プリンセスカット、ブリオレットカット

に至るまで、どんなカットもミャンマー産のルビーにあった

テーブル面の取り方、ファセットの大きさ、配分を毎日考えて

くれています。感謝です。

これで、モリスミャンマーの社員は、あと2人/(9人中)独身

です。先日も、一昨年結婚したチョーミンナイ君が奥さんと

お子さんと事務所に寄ってくれました。

結婚はやはり最高に幸せなことです。とても嬉しいことです。

末長くお幸せに!


ルビーの原石 その2

2009年05月11日 06時24分53秒 | 宝物
とてもきれいな色のルビーの原石です。

ミャンマー産のルビーの特徴ですが、光源に

よって蛍光反応し、ネオンカラーのきれいな

ピンク色になります。

残念ながらこの3ct弱の原石は、最初から

ヒビが入っており、カットする段階で破損して

しまうかも知れません。

でも、大切な宝物です。気をつけて取り扱い

たいところです。

昔から残っているジュエリーを見ていると

このヒビ割れしたルビーを上手くカットして

使っているものの方が、ひび割れしていない

ルビーよりもはるかに多いことに気付きます。

最近になって宝石は、処理して美しさを改良

するのが一般的になりましたので「欠点の少

ない優等生」が多いのですが、逆に無処理で

美しいルビーしか興味のないモリスとしては、

処理をした美しさよりも、天然そのままの

欠点の方が魅力的に感じてしまいます。

だから、欠点のない無処理で美しいルビーの

素晴らしさが際立つのだと思うのです。


本当の意味での宝石 ルビーの原石 

2009年05月10日 06時45分14秒 | 宝物
何もしていない、採掘されたままで美しいルビーの

原石は、そのままで立派な宝の石です。

表面の地肌を見ていると結晶化するときの環境を

感じます。

4ctは残りそうにありません。おそらく3ct~3.5ctの

色は最高のルビーになると思います。

上を向いている面をテーブルにしてカットすると

最も美しい色が出ると思います。

なぜ私たちは、宝石の品質を見分けるのか

2009年05月08日 10時22分33秒 | 宝物
お客さまにご質問いただきました。。。

「難しいことを考えなくても宝石は見た目がキレイだ

ったら良いのよ。。でしょ。品質なんてどうでもいいの

よ、買うのは私なんだから。。。」なるほどです。

しかし、おすすめする私たちモリスジュエラーは、

キレイだったらいい。ではプロとして許されません。

宝石とは、「美しく」「希少で」「経年変化のない」

という定義があり、それを説明する責任があるのです。

そして説明するときに道具として使うのが品質判定

の技術です。そして品質を明らかにした上で、

お客様がお求めになられる価値があるかどうかを

ジュエラーとして説明させていただくのが仕事です。

例えば自動車を販売する人が、

「これは、書類によるとトヨタです。。自動車です」

なんて説明したらお客様は激怒されると思います。

「これはトヨタの~という車で、特徴は。。」と

キレイに説明されますね。それと同じです。

ただ、分かっていればいいだけで、お客様がお聞きに

ならない場合は、黙っておいた方がいいかも知れませ

んね。

でも、そっと申し上げたいのは、知っておいた方が

30年後の大きな喜びとなって返ってきますよ。。。と

いうことです。


唐招提寺の鑑真和上

2009年05月07日 18時50分50秒 | 今日の出来事
電車の中で、奈良唐招提寺の

鑑真和上の展示会のチラシを

発見しました。

鑑真さんといえば日本へ行くために

4度も遭難し、視力を失いながらも

奈良に到着し、仏教を広めた偉人です。

建てた唐招提寺は廃材を使って建立

したそうです。

今でいうECOです。

やはり究極は、消費しない方向に向かう

のですね。

親日なミャンマーを見ているとエリを正さないとと思います

2009年05月07日 07時00分32秒 | 海外旅行記
ミャンマーに行くといつも思うことがあります。

「日本が大好きな国」だということです。

お金を使ってくれるから好きなんじゃないかな?と

おっしゃる方もおられると思いますが、私は違うと

思います。

自動車のボディーに塗装された日本語のエンブレム

や車体の看板「~工業株式会社」などを大切に残さ

れるなど、文化的な面から日本を大切にしてくれてい

ます。正直な感情として「嬉しい」ですし、日本に

「誇り」を感じます。

ただ、日本に帰ってくるとミャンマーの人たちが尊敬

する「日本」は、ちょっと前の日本の姿なのかも知れ

ない。。と少しさみしさも感じます。

彼らが、日本を尊敬してくれるのは、車の性能が高い

からでも、経済大国だからでもなく、コツコツと勤勉

なところなのです。今の日本が「偉い」と思っている

モノやことではないのです。

アウンサンマーケットでとまっている自動車のATOYOT

→(TOYOTAの逆)の手作りロゴを見ているとエリを

正さないと。。と思います。