今日の予定
・ラヌア動物園でトナカイ鑑賞
・Fazerのアウトレットで買い物
・レストランでトナカイ肉の賞味
・オーロラツアー(1日目)
【はじめに】
2日目はロヴァニエミへ向かう寝台列車の中で迎えた。居住スペースは決して広くないが、寝心地は悪くないし、ちゃんと仰向けで寝られるので、飛行機内(なんか)よりは遥かに良い環境と言える。それに、寝台列車にいるという旅行情緒のカタマリのような時間が楽しくないはずがない。
見えている範囲が個室の大体の広さ。
1Fのベッドの下が空いているのがミソで、スペースを見た目よりは広く使うことができる。
…のだが、共用のシャワーはお湯が出ず、冷たい水しか出ない。そこで体温とテンションが半減。冷たいシャワーと寒めの車内で体が冷えてしまい、鼻をグズグズさせながらの進行。車内に暖房とかは入っていないように思われたので、体を温めたいのであれば布団にガッツリくるまって寝るか、または食堂車(端の車両が食堂車になっていて、軽食が買える)で暖かい飲み物を買うなりするのがお勧め。
食堂車と店員さん。
売店+サンドイッチとか簡単なものならここで作るのかな?
列車の車内でこういうスペースがあると楽しい。
そうこうしているうちに、目的地のロヴァニエミに到着。
【ロヴァニエミ】
サンタクロースの本拠地として知られている。フィンランドの最大の面積を占めるラッピ県のほぼ南端にして県庁所在地。(このあたり、北海道に通ずるものがあると思う)
10/11での気温は2℃ということで、東京の2月くらいの気温だった…かな。まぁ経験したことがないほど寒い、と言う程ではない。ただ、雪が降っていて、体感温度は冬の東京よりも下だ。
10/11での気温は2℃ということで、東京の2月くらいの気温だった…かな。まぁ経験したことがないほど寒い、と言う程ではない。ただ、雪が降っていて、体感温度は冬の東京よりも下だ。
2°と書いてあるのが気温です。
今日は9時代のバスに乗ってラヌア動物園に行き、同動物園の構内にあるFazer(チョコレートで有名なフィンランドのお菓子メーカー)のアウトレットでお土産を買った後にロヴァニエミ市内に戻り、夜はオーロラツアーという予定。
14時以降だと動物園からロヴァニエミに戻るバスが16時20分発の1本しかないため、予定は必然的にバスの時刻に合わせて組まざるを得ない。
一方で朝は少し余裕がある。サンタクロースエクスプレスは7時台の到着でバスまでに時間に余裕があったため、近場のベーカリーでお茶して時間をつぶす。
商店街より駅側(南側)にあるAntinkaapoさん。
ロヴァニエミでも随一の美味しいパン屋さんということで、噂に違わぬ美味しいパンとコーヒーで体を温めた。時間が近くなってからはバスセンターのカウンターでバスのチケットを購入し、ここの6番から出ているバス乗組口へ。センターの南側にバスの乗り口がある。
初見ではここがバスの停留所とはわかりにくいです。単なる駐車場かと思った。
【ラヌア動物園】
北極圏に住む動物がみられる、地球最北の動物園、らしい。
これぞ北極圏という感じの風景。
感想、日本では得難いかなり良い時間を過ごせたといえる。
第一に、日本では見られない白熊のような動物が見られたこと。
第二に、今日の天気は悪く、吹雪に近い厳しい天気だったが、それが動物園の鑑賞にはいい影響を及ぼしてくれた。強い雪が動物園の箱庭感を薄め、野生の動物を見るかのような臨場感をプラスしてくれた。
割と活動的な白クマちゃん
今回用意した防寒グッズが早速威力を発揮してくれたのは嬉しかった半面、
自分が着ていたダウンコートに全く撥水機能がなく、コートに終始雪がまとわりついていた。暖かくで見た目も悪くない割に安くて好きなコートだったが、滅多に雪が降らない東京ならいざ知らず、こっちの気候には合わないのかもしれなかった。
白熊の迫力も良かったし、こっちならではの生き物ということでトナカイやヘラジカも多く見られて良かったと思う。毛並みがキレイ。
【Fazerアウトレット】
Fazerのお菓子を安値で買えます…というところ。
白とブルーの組み合わせが国旗のようである。格好良い。
実際これまで見てきたどの店舗よりも安く、Fazerでの買い物は今回全部ここで済ませてしまった。後悔はしていないし、する必要もない。物によっては、日本で買う場合の1/3、空港で買う場合の1/4の値段とかで買えてしまう。凄い。
動物園に行くなら、必ずここにも行くべき。
ブルーのスタンダードのもので400g 4.5€。
ヘルシンキのつかみ取りでも100g 1.8€だったと思うと凄い安い。
【オーロラツアー・モイモイ号】
日本語OK!の、オーロラ鑑賞ツアーで、フィンランドでオーロラを観ようと考えたことがある人ならたぶん誰でも知っている有名なツアー。
こちらのツアーの感想だが…個人的に良くなかった。
まず、天気が最悪(f***ing cloud)で晴れる気配もなく、全くオーロラが見られなかった。この段階で良くない。
よしんばそれは運として受け入れるとしても、ツアーそのものの参加人数が多すぎて(59人だったかな)、場の一体感が全くなかった。個々が好き勝手に行動しているし、詰所が狭いなど、日本の居心地が悪いところを丸々こっちに持ってこられた感じでウンザリ。ツアーってこういうものなんだろうかとも思ったのだが、次の日の英語のツアーが、一転してかなり印象の良いもの("皆でオーロラ見ようぜ!"感があった)であったため、こっちのイマイチさが目立った。
テントの中。甘いものもあって、多少頂きました。
よく日本人は心の余裕がないとも言われるが、今日のツアーに参加してわかることは、日本人に心の余裕がないのではなく、置かれている環境そのものが窮屈なのだということであった。この旅行中は概ね穏やかな心境で過ごしていたと思うが、このツアー中は心身ともにとても窮屈だったと思い返す。
日本人は心の余裕がないというよりは、自分の思うようにいかないときに、いかないなりにその場を良くしようとする発想に行かずに不平を漏らすのが先、という感じがした。この記事中の俺もそうか。
単純に習慣の問題なのではないだろうか。
ということで、英語が少しでも分かる人は英語のツアーをお勧めする。
【宿泊 Apartment】
Rovakatu26(住所)にあるSantalux apartmentなるところに宿泊。
Booking.com で抜群のレビュー(平均9.9)を誇り、価格も高くはない。
間取りこそ2LDKと現在日本で住んでいるマンションと同じだが、台所、リビング、寝室など各々の面積が感覚2倍ずつくらいあり、ひろびろ。
リビング
キッチン
サウナ
おまけにシャワールームに併設してプライベートサウナまでついている。
素晴らしいとしか言いようのない場所だった。住みたい。住みたい。
オーロラが見られずに疲弊した体をサウナで雑に温めつつ肩や腰に湿布を貼って次の日に備える。
オーロラが見られずに疲弊した体をサウナで雑に温めつつ肩や腰に湿布を貼って次の日に備える。
最近旅の途中で足腰が痛くなったり疲れが残ったりするので、
今回は湿布の用意も万全である。