球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

最近のDVD鑑賞レビュー

2005-02-19 | 初期の投稿
今日はDVDのレビューでも書いてみようと思う。
(と言っても、見ていない映画の話をされることほどつまらない展開もないと思われるので
 その作品中に感じた普遍性や作品を見ることにした過程なんかを書くことにする。)

今週観たのが
「リリィ・シュシュのすべて」「松尾スズキの頭ン中。」「TAMPEN」
の3本(これは、非常に多い方である)。

とりあえずシュールでこじんまりとした面白い映画が観たい、というのが唯一且つ最大の望みだった。
基本的に俺は自分から進んで借りる種類の映像作品にこれ以上のものは求めない。
だから、俺はそれが見たくてこれらのDVDを借りた。

上記の3本だが、「TAMPEN」以外の馴れ初めは以下のようだ。


「リリィ~」
この映画の監督である岩井監督が出演者として出ている映画「式日」というものがある。
そのときに、何だこの人はと思ったのが彼を知った最初だ。
しかし、友達に彼の作品を愛す人もいて、そういうのを目にしているうちにどことなく気になるようになっていた。
で、借りてみることにしたというわけだ。
(ちなみに、昔charaの『SWALLOWTAIL BUTTERFLY~あいのうた~』という歌があったが、
 これも岩井監督の作品「スワロウテイル」に因んだものらしい。今日Tちゃんに聞いた。)
「式日」もかなり現実感のない変わった話だったのでこれも変な話であることを期待して。
ちなみに監督は「エヴァ」でおなじみ庵野氏。俺はよく知らない。

「松尾~」
俺は24歳だがR25という無料の雑誌を講読している。
短時間で広く浅く情報を手に入れるのに便利だが、
プロの仕事のインタビューが入るときもあり(そういう時、勝手に「浅く」の呪縛から開放されたような気がする。)、
そういう時俺はわくわくしてその雑誌を読む。それで出てきたのが彼、松尾スズキだ。
劇団「大人計画」でおなじみの人らしい。勿論俺はR25を読んだ日までそんなことも知らない。

とまあ、そんな感じ。
で、各DVDの感想を述べる。


「リリィ~」
非常に鬱系の作品である。主人公の圧倒的な行動力のなさに見ていてもどかしい。
でも、そういう子は現実としているのだろうなということは朧気に感じる。
最近某女性アイドルが番組中に強盗経歴を告白し芸能活動自粛を
余儀なくされるなんて話があったが、この話にも少年の集団犯罪がもりもり出てくる。
このDVDを見た翌日に某アイドルのニュースが出てきたものだから
映画はまだ終わってないのかよ… と思ってしまったりもした。

ドビュッシーの「アラベスク」の曲と名前がこれを観て一致した。
これを観てドビュッシーに興味を持つ人もいるのかもしれない。
映像と音楽がなかなか良かった。
架空の話なので、救いがないことはまた一つの物語の作り方として考えておく。


「松尾~」
まず、DVDのくせに53分しかないちょっとなめている話。
くだらない笑いがよくよく出てくる。まあ単純に楽しい話。
各々のキャラクターがいい感じに電波を出している。
『携帯にストラップ(仮名)』で芥川賞を受賞したはずである
金原ひとみとの対談があるが、その話がなんともコアである。
しかし、インプラント(歯ではない)の話なんかばかりしていてちょっと困った。


「TAMPEN」
これは監督がいないというしょーもない感じから興味を持って借りたものである。
正直面白いかどうかは微妙。
登場人物たちのありふれている「日常」から俺は何を感じとればいいのか? 
しかしなんとなく最後まで見てしまう。
何かが起こらないかな… と思ってそれが起こったり起こらなかったりする感覚。
主演と思われる人の肌の露出度が微妙に高い。


俺はTSUTAYAとかの”数珠繋ぎ”ってのが嫌いなんだけど
(何を聞いて何を見るかは俺の勝手であるべきなので)、
こういう感じで俺のDVD鑑賞計画は展開するのだろう。
似たような作品群が好きな人がいたら、一緒にみませんか。
コメント
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