五叉路のグラフィティ

田舎者からの便り...。

LA LA LAND

2017-03-24 17:55:39 | 映画

先日、名古屋駅前の映画館ミッドランドスクエア・シネマが10周年特別料金¥1,100だった
ので観てきました。久々のハリウッドミュージカル映画。楽しくて嬉しくなってしまう出来映え
でした。歌、踊り、笑えてホロリとさせて・・・。(最高のコストパフォーマンス 笑!)

ラ・ラ・ランド La La Land (2016・米)
監督 脚本 デミアン・チャゼル 撮影 リヌス・サンドグレン音楽 ジャスティン・ハーウィッツ 
出演 ライアン・ゴスリング、エマ・ストーン、ジョン・レジェンド
・・・ものがたり・・・
夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。
女優を目指してチャンスをつかもうとオーデションに臨むミア(E・ストーン)とJazzの演奏を
聴かせる店を持ちたいと願う売れないジャズ・ピアニストのセブ(R・ゴズリング)。
やがて二人は恋におち、夢を追い、二人の心はすれ違い始める…。

作品は、往年のミュージカル映画をさり気なくオマージュ(『シェルブ-ルの雨傘』や
『雨に唄えば』など)しながら現代の恋愛模様をケレン味のないものに仕上げているのは、
監督の手腕か。昔のシネマスコープ35mmフィルム比率(2.25:1)で撮られたというのも
雰囲気があってよかった。

そりゃフレッド・アステア &ジンジャー・ロジャースやジーン・ケリーのような切れのある
ダンスは望めないけどエマ・ストーン愛おしい演技に魅了されました。流行りの聖地巡礼
みたいに『理由なき反抗』にも出てきたグリフィス天文台へ行ってみたくなりましたね。

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バイ・バイ・ベリー

2017-03-19 21:03:33 | 音楽

伝説的ロックンロール・ミュージシャンのチャック・ベリーが亡くなった。享年90歳
”ロックンロール”とほぼ同義語化している”チャック・ベリー”はロックミュージック
の偉大な創始者たちの一人で、とりわけその影響力は計り知れない重鎮でした。
今日は一日中、彼の作り上げた偉大な音楽を聴きながら哀悼したい。

ザ・チェス・ボックス / チャック・ベリー
The Chess Box (1988) / Chuck Berry
C・ベリーがチェス・レーベルに残した主要な71曲を3CDへ収録した優れたセット。
年代順に整理され収録されているので、彼の足跡を追うのにピッタリなもの。

ビートルズ、ストーンズ、ビーチ・ボーイズやエルヴィス、スプリングスティーン・・・
みんな彼の書く曲、ギター・サウンドを手本に真似して焼き直し進化させていった。
このBOXセットの解説に載っていたチャック・ベリーを讃えた言葉を最後に贈り、
感謝とともにさよならを言おう。

『ロックンロールのハートと、その抑えがたいビートに最大の貢献を果たした男』へ
BYE  BYE BERRY ! (Bye Bye Johnny)

  R.I.P. Chuck Berry (October 18, 1926 – March 18, 2017)

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Blue

2017-03-17 00:03:17 | 音楽

前回ローリング・ストーンズ Blue & Lonesomeの流れで
青くぬってみました!(笑)ってな訳で・・・。

Blue (1971) Joni Mitchell
ベテラン女性ジャズ・シンガーかブルース・シンガーのような渋いポートレート写真の
青が印象的なジャケット。これはジョニ・ミッチェルが当時27歳で発表した4作目。

シンガー・ソング・ライター(SSW)がもてはやされた時期、ジョニの高音で透明感ある
歌声が心に残る。シンプルな楽器演奏に乗せ、くるくる変わる女心を赤裸々に歌い
不朽の輝きをもつ作品<名作>に仕上げていますね。

彼女をリスペクトするアーティストはリンダ・ロンシュタット、ビョーク、スザンヌ・ヴェガなど。
意外に思われるかも知れないがボブ・ディラン、プリンスレッド・ツェッペリンなど多くの
ロックミュージシャンからも尊敬をあつめている。日本の女性SSWへの波及といえば、
大貫妙子や五輪真弓など最近では宇多田ヒカルにも影響していると思います。

『Blue』-全曲(10曲)とも魅力的なアルバム。試聴するならAll I wantに、タイトル曲
Blue、クリスマス時季にRiver、聴かずに死ねるかのA case of youあたりがお薦め。
さあ貴方もJ・ミッチェルを聴いて「ブルーにこんがらがって」ね。

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青くぬれ!

2017-03-10 00:03:55 | 音楽

ブルー&ロンサム/ザ・ローリング・ストーンズ
Blue & Lonesome (2016)/The Rolling Stones
2005年のA Bigger Bang以来スタジオ・アルバムとしては11年ぶりの作品を昨年12月に
発表したローリング・ストーンズ。これが全編ブルース・カバーで実に気持ちいい秀作だ。

原点回帰し自信に満ちあふれた勢いのあるこのグルーブ感に、円熟味が増した演奏
まさに無敵だ。さらにとなりのスタジオいたブルース・オタクのエリック・クラプトンまでもが
“ミック&キースの兄い、俺いらにも1曲弾かせてけろ~!”とか言って2曲も乱入している。

制作秘話的には、実は久々に新作(新曲)を録音しようとしたが上手くいかなった御大たち。
行き詰まってしまいエンジンをかけ直そうと、大好きな古いブルースを演ったらデビュー当時
の若かりし頃を思い出し気分も上昇。勢い止まらずそのまま録音してアルバム一丁上がり。

こんなカバー・アルバムなら何枚でもつくれそうだぜ。 Painted It ,Blue(s) !
な~んて、うそぶいてそうなMickとKeithの楽しそうな笑顔が物語っている。
Painted It ,Black ! 今度はブルースをR&Bで黒く味付けしたロックをよろしく。
新曲満載の新作を(今年また再開するようだ!?)ストーンズ・ファンは待ってますよ。

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レコ・ジャケたのしみ隊

2017-03-03 06:08:31 | 音楽

レコード、テープがCDになり、今では音楽ダウロード・配信が主流のこの頃。
皆さんは、音楽メディアの購入をどうしていらっしゃいますか?

僕にとってアルバム・ジャケットは購入動機の大きな要因になっています。
だから30cmアナログLPレコードの優位性はかなり大きい。
CDでは小さすぎて細かいディテールが伝わらないのこともあるのだ。ってな訳で、
ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム/ボブ・ディラン
Bringing It All Back Home(1965)/Bob Dylan
ディランがいちばん尖っていた時期(The Cutting Edge)の最初の傑作。

このレコードジャケットを撮ったカメラマンによると、B・ディランが抱いている猫が
カメラ目線になった唯一の写真を採用したとのこと。さて、このジャケットには
レコードが数枚写っています。詳細に解明してみよう。CDでは難しいがLPなら
判別できるはず。まずはディランの後背、赤いドレスで着飾り横になっている
女性がサリー・グロスマン(ディランのマネージャーの妻)。彼女の左腕後ろに
B・ディランが前年発表したアルバムAnother side of Bob Dylanがある。


サリーとディランの間、ソファーベッドの上に無造作に重なり合っているレコ-ド群が


上から順に
ザ・インプレッションズ(Keep on Pushing)、
ロバート・ジョンソン(King of the Delta Blues Singers)
ラヴィ・シャンカール(India’s Master Musician)
ロッテ・レーニャ(Sings Berlin Theatre  Sings by Kurt Weill)
エリック・フォン・シュミット(The Fork Blues of Eric Von Schmidt)
の5枚が見られます。
おっと、びっくりぽん↓マントルピースの上にも1枚見つけましたよ!

ロード・バックリー(The Best Of Load Buckley)
その当時、B・ディランがこれらのレコードを聴いていたかもと
想像するだけでも、ファンは楽しいものだよね。
(貴方のお手持ちCDでも判別できたでしょうか?)

こうした遊べるジャケットは他にもアンドリュー・ゴールド”自画像”の
間違い探しとか、ビートルズ”サージェント・ペパーズ”の人物探しや
ザ・フー・バイ・ナンバーズ”の点つなぎ(Dot-To-Dot)遊び等・・・etc.
レコード時代はいろいろあって楽しいのもが多かったな。
30cmLPの大きさならではの愉しみだし、ジャケットはカバーアートとして
音楽以外の楽しみも与えてくれるのよ。 ↓ 遠い目 ↓ 

この楽しさを数式にすれば”答えは風に舞っている”なんて曖昧な解答ではなく

正解は、30 cm LP = LOVE - 0 / ∞ 
(Love Minus Zero / No Limit)なのだ!(笑)

コメント (2)
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