五叉路のグラフィティ

田舎者からの便り...。

月に吼える

2008-02-28 07:23:39 | 音楽
♪ソソラ ソラ ソラ 兎(うさぎ)のダンス
  タラッタ ラッタ ラッタ
   ラッタ ラッタ ラッタ ラ~
     
(野口雨情・作詞、中山晋平・作曲)
僕は月が大きく見える時、僕はなぜかこの歌を口ずさみます。
という訳で moondance / van morrison (1970) 

前作『Astral Weeks』(1968)は、どのジャンルにもカテゴライズされるのを
嫌うような魅力的な作品でした。一方この作品はジャズとソウルに近づいた
熱い仕上がりの傑作。ヴァン・モリソンの情感たっぷりの歌声は、実に素晴らしい。
これがカレドニア・ソウルの真髄というものなのか。

ジャジーでアコースティックな響きのバックバンドにのって
ソウルフルに唸る・叫ぶ・声をはりあげるヴァン・モリソン
月にかかかった雲なんか蹴散らしてくれるぜ

狂おしいほど良い曲が詰まっている。
”A面で恋をして”(大瀧詠一)はこのアルバムにも当てはまる?(笑)
ボクハ コノアルバム デ ムーンダンス
 ♪ラッタ ラッタ ラッタ CRAZY LOVE ~
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”ア・カペラ”最後の大物グループ

2008-02-26 07:38:03 | 音楽
これが1977年に発表されたことは素晴らしい奇跡。
4人組のアカペラR&Bグループ、パースエーションズの傑作。
Chirpin'(チャーピン)/ The Persuasions (1977)
まったく駄作のない宝石のようなアルバムなのだ!

”Lookin' For An Echo”このハーモニー 信じられない美しさはどうだ。
”Willie and Laura Mae Jones”はトニー・ジョー・ホワイト
(ポーク・サラダ・アニーの作者として有名)の力強いカバーだし
”Win Your Love (For Me)”では、サム・クックもきっと天国で微笑むでしょう。
”Sixty Minute Man”この雰囲気、この楽しさetc,etc...の全10曲。

ロック・ファン、R&Bファンなら、入手困難になる前に手に入れるべき
アルバムの1つであろう。ウケ狙いやまがい物の a cappella グループが
五萬といる中、本物の輝き・感動を得られる歌声がここにあります。

(ジャケットの絵柄のような)反響のいい街頭に立ち、声・だ・け・で・
いろんな楽器のように奏でるハーモニーの素晴らしさを味わえば、
窓の外は極寒でも心の中はもう春がいっぱい!
こんなんで、あなたをPERSUASION(説得)できたかな?(笑)
Oh,what a Feeling !”TO BE LOVED”
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腕相撲は永く続けられない

2008-02-23 17:53:02 | 音楽
70年代後半から80年代に大活躍したダリル・ホール&ジョン・オーツ
彼らの奏でる(黄金期の)ロックン・ソウルが大好きでした。
『フロム・A・トゥ・One (ROCK 'N SOUL PART 1)』Daryl Hall & John Oates(1983)

ヒットチャートを賑わした初期Sara Smile(1976)からManeater(1982)までの
ポップな曲満載のベスト盤。新曲2曲("Say It Isn't So"と"Adult Education")も収録し
どちらも見事にスマッシュ・ヒット。当時は無敵のホール&オーツでした。
ドライブ・ミュージックには実に快適な僕の相棒となったアルバム。

邦盤タイトルを『フロム・A・トゥ・One』と付けたくらい力も入ってます。図柄も腕相撲しているし!
当時アナログ盤のレーベル面はSide A、ひっくり返してもSide 1てな具合、やるね~。
各面の1曲目に新曲を配して時系列にヒット曲を並べていて気持ちいい。ラストは僕の大好きな
”Wait For Me”(Live Version)で締めているのも当時の気分をよみがえらせてくれます。

Hall &Oates90年代以降ヒットが途絶えたのは寂しいです。良質なヒット曲を作りすぎた
燃え尽き症候群か。やはり腕相撲は永く続けられないのかな。
疲れたら今度は左手で挑戦(ロックン・ソウルPart2)してもらいたいね(笑)
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デイドリーム・ビリーヴァー

2008-02-20 06:46:44 | 音楽
喉頭がんの診断・療養から完全復活し『忌野清志郎 完全復活祭 日本武道館』(2/10)
も大成功に無事終えたキヨシロー。彼のカバー・ソングが好き&快気祝いということで。
ザ・モンキーズ The Monkees Greatest Hits(1995)

アメリカ版ビートルズを創り出そうとオーディションによりメンバーを募り1966年に
米NBCテレビが売り出した人気者。というのがモンキーズの成り立ちだが、
キャッチーなメロディのヒット曲の数々には、不変の輝きがある。

モンキーズのテーマ(Theme From The Monkees)♪Hey, hey, we're the monkees~
恋の終列車(Last Train to Clarksville) ♪実にうまくビートルズをパクってるのが感心!
自由になりたい(I Wanna Be Free)♪可愛いバラード。女性が虜になるのも無理はない。
I'm a Believer ♪曲のブレイクがカッコイイし、終盤のシャウトが素敵。
Daydream Believer ♪珠玉のPOPS名曲!キヨシロー版も味があっていいよね。

作詞・作曲のクレジットを見ればいかに曲に魅力があったのかが分かるというもの。
ニール・ダイアモンド、ジョン・スチュワート、G・ゴフィン&C・キングらが曲をつくって
いたんだ。唯一まともに曲作りの才能があったメンバー=マイク・ネスミス
”どこかで知った娘(The Girl I Knew Somewhere)”や後のソロ活動を彷彿させる
”すてきなミュージック(Listen To The Band)”ような良い曲を書いてましたね。

♪ずっと夢見させてくれてありがとう
  僕は Daydream Believer
   そんで 彼女がクイーン  (清志郎 賛江)
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Smile ,You Son of a Bitch !

2008-02-17 06:45:53 | 映画
「ジョーズ」のR・シャイダー氏が死去(時事通信) - goo ニュース
ブロディ警察署長が亡くなった。JAWSには喰われなかったが
Cancerに体を蝕まれ長期の闘いを挑んでいた。ご冥福をお祈りします。
”イッツ・ショウタイ~ム!” 『オール・ザット・ジャズ(1979)』や
クルーゾー古典的名作のリメイク『恐怖の報酬(1977)』への出演も
いいけど、やっぱりブロディ警察署長役がR・シャイダーらしいので・・・。

JAWS(1975・米)
監督スティーブン・スピルバーグ 音楽ジョン・ウィリアムス
出演ロイ・シャイダー、ロバート・ショー、リチャード・ドレイファス
ものがたり:平和なニューイングランドの海水浴場を恐怖におとし入れる
人喰いザメ(ホオジロザメ)と死闘を演ずる3人の男達の話。

S・スピルバーグは『激突!(1971)』で使った手法(観客に不意打ちをかまして
楽しませる方法)を更に強化し大ヒットさせた作品。ハラハラ・どきどきさせて
劇場を出るときはぐったり、すっきり大満足で帰途させてくれたよね。

!注意!以下ネタバレです。!注意!
・・・1度もJAWSを観てない人は(いないと思うけど)ご遠慮ください。>
クライマックス・シーン。R・ショーは喰われR・ドレイファスは海中に押し止められた
まま、JAWSとブロディ警察署長との対決。ブロディの銃が酸素ボンベを咥えた
JAWSめがけ火を噴く!”Smile ,You Son of a Bitch !”の叫びとともに。
ああ、なんて楽しいんでしょう。これぞ娯楽映画の王道。

僕は、疑似体験できるユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは
いつもJAWSのアトラクションに必ず寄ります。あそこ好きなんだな~。
Roy Scheider (November 10, 1932 – February 10, 2008)
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Valentine's Day

2008-02-14 07:05:50 | 音楽
今日2月14日は、聖バレンタインデー。
恋人同士がカードや贈り物を交換したり、食事をしたりする愛の日だそうだ。
そんな日に聴く音楽は、これ。Tunnel Of Love / Bruce Springsteen (1987)
ブルース・スプリングスティーンの大ヒットアルバム”ボーン・イン・ザ・USA”(1984)と
総決算ライブ・アルバム”LIVE/1975-85”(1986)の後に発表したアルバムです。

発売当時は(前作までのイメージ=)ワーキング・クラスのロックンロール・ヒーローの新作
ということでエネルギッシュなR&Rを期待していたファン(僕)には肩透かしの感があった。
また、このアルバムがbossの初CD購入でもあった。音源媒体の変化にも違和感があった。
前作の”LIVE”だって5枚組LP購入でした。どうもCDの音がシックリこなかったですね。後に
アナログLPで買い直したくらい。まだCDプレイヤーが黎明期物だったのでダメだったのか?

そんな疎遠だったアルバムも20年後の今(もちろんアナログLPで!笑 )聴くと
染み入るようにシックリくる。Eストリートバンドのメンバーも控えめに個々参加し”Boss”の
愛の歌を暖かく見守っているようだし、当時bossの私生活(スーパーモデルと束の間の
結婚、離婚)の経験がこの大人・ポップスの傑作に深みを与えていると感じることができる。

僕も結婚し子供もいる今、改めて聴きなおすといいアルバムだなと感ずる1枚になった。
B・スプリングスティーンからのヴァレンタインの贈り物を御一緒にいかが!
(P.S.”Valentine's Day”はアルバム最後を飾るワルツ調の素敵な曲です。)
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いとしのヴァレンタイン

2008-02-11 07:18:01 | 音楽
先回フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドについて書きました。
”Frankie”といや、やはり Frank Sinatra です。

あのバンド名FGTHの由来でもあるフランク・シナトラが出演したハリウッド映画
『錨を上げて(1945)』『踊る大紐育(1949)』は楽しい傑作ミュージカルでした。
演技派俳優を目指した50年代以降には『地上より永遠に(1953)』
『黄金の腕(1955)』『影な狙撃者(1962)』といった名作も残しましたね。

では、バレンタインデーも近いことなので今回はF・シナトラCapitol時代
(1953-1962)の傑作 "Songs for Young Lovers "(1954)を御一緒に。
”マイ・ファニー・ヴァレンタイン My Funny Valentine”をはじめとする
ソフトにスイングするシナトラの唱法が粋だね。

40~50年代米国のbobby sockser達は、シナトラの素敵なスロー・バラードを聴きながら
バレンタインデーに恋人へ贈るプレゼントをあれこれ考えていたのでしょうか。
我が家のボビー・ソクサー(高校生の娘)は、手作りチョコレートを作るぞッ!と
朝から気合を入れています。

”私にもひとつ作ってくれないか。”by 父
”『私のおかしなお父さん』へは作ってあげな~い!”by 娘
(”制作途中のものをきっと試食してやるぞ!”by 父)
ネルソン・リドルによるモダンなヴォーカルアレンジも素敵なシナトラの歌と
土曜日に降った残雪を眺めながらの休日にて・・・。
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リラックス!

2008-02-08 00:02:35 | 音楽
(ブル・ブル)こう寒い日が続くと身体もアタマも硬直しがち
そんなんじゃ ダメ、 リラックスして活きましょう!
Welcome To The Pleasuredome(プレジャードーム) 』Frankie Goes To Hollywood(1984)
ビートルズの出現から20年後同じリバプール出身のフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドだ。

”Relax (リラックス)”は日本でも大ヒットした傑作シングル。
元バグルス(”ラジオ・スターの悲劇”のヒット曲あり)のトレーヴァー・ホーンがプロデュースした
インパクトのあるゴキゲンな曲。馬鹿げたハードゲイっぽいプロモビデオなんかほっといて(笑)
朝起きて元気がない時、憂鬱な気分な時にコイツを大音量でかければ元気モリモリ!
「行ってきまーす」なんて声も明るくなるというものさ。

Relaxだけでいいと思って手に入れたが、意外なカバー曲が楽しめたこのアルバム(2LP!)。
”War 黒い戦争”(エドウィン・スター)
”Born to Run 明日なき暴走”(ブルース・スプリングスティーン)
”(Do You Know The Way To ) SAN JOSE サンホセへの道 ”(ディオンヌ・ワーウィック)
わりといいんだな、これが。

強い金属音っぽくサンプリングされた音と生の演奏音を絶妙に混ぜ合わせた
T・ホーンの奏でる演奏は、四半世紀たった今日でも意外に色褪せてないと思うけどどうかな?
FGTH版”Born to Run 明日なき暴走”を目覚まし代わりにしてたこともありましたよ。

さあ リラックスしていきましょう 春、遠からじ!
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Super Bowl XLII Halftime Show

2008-02-05 22:23:48 | Weblog
NFLスーパーボウル歴史的番狂わせ!ジャイアンツ、残り35秒逆転V(サンケイスポーツ) - goo ニュース
皆さんご覧になりましたか、凄い試合でしたね!
第4Q残り1分15秒ジャイアンンツのQBイーライ・マニングがサックをくぐりぬけ
32ヤードのパスを投げ、WRデービッド・タイリーがジャンプし腕を伸ばしてエビ反り好捕、
敵陣24ヤードへ攻め込んだ。このシーンが圧巻。並の人間なら頚椎挫傷しとんでもない
ことになってるだろう!これがラスト残り35秒の逆転TDパスにつながったのである。

スーパーボウルの歴史に残る試合についてはここまで。
もう一つのお楽しみハーフタイム・ショウが良かった、実は試合より期待していました。(笑)
Tom Petty & the Heartbreakersだ。ショウ・アップされたステージの演出がカッコイイ。

フライングVのギターを形どったものがハート型のステージ台に衝突し花火・スモークが爆発
1曲目"American Girl"の演奏が始まる。凄いな~!このエインターテイメント!拍手!

畳み掛けるように"I Won't Back Down", "Free Fallin'"そして"Runnin' Down a Dream."
(この3曲はすべて名盤『Full Moon Fever』からの選曲でしたね。)
ベテランらしい白熱したギター・プレイは、もっと聴きたいと思いました。あっというまの全4曲、
15分間のパフォーマンス。ああ、生でステージがみたい!と、あらためて強く願うのでした。
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That'll Be The Day

2008-02-03 07:32:03 | 音楽
今日2月3日はバディ・ホリー(Buddy Holly 1936.9.7 – 1959.2.3)の命日。
3枚目のLP(存命中ラスト・アルバム)で彼を哀悼しよう。
That'll Be The Day / Buddy Holly(1958)

ザットル・ビー・ザ・デイ(That'll Be The Day) やペギー・スー(Peggy Sue)の大ヒットで
火の付いた人気に便乗したアルバムというのが実態。実は、B・ホリーは最初に
Decca レコードと契約したが、さっぱり売れなくて首になっていた。人気爆発に便乗し
Decca は2年前にナッシュビル録音された曲を急遽集めアルバムにして発売したのだ。

だからこの”ザットル・ビー・ザ・デイ”は、ラジオでかかるヒット曲バージョンじゃない
1stバージョン。しかし熱烈なファンにとっては有り難く聞き逃せないものなのだ。
デッカ・レコードのお偉いさん方には無視されたロックンロール及びモダンPOPの
傑作に陽の目があたったのがうれしい。次の3曲はロック・ファンなら必聴だね!
”Rock Around With Ollie Vee” ”Ting - a - Ling” ”Midnight Shift”。

特に”ロック・アラウンド・ウィズ・オリー・ヴィー”は燃えるように熱いロックンロール。
このLP(1stテイクを収録)に入っていない2ndテイク・バージョンもいいぞ。
2ndバージョンには、ブーツ・ランドルフのサックスとグラディ・マーティンのギターが
暴れてます。人気が出た後この2ndバージョンが便乗シングルに。探して聴いてね。
・・・・・あらら、この話に誰もついてきてないゾListen To Me”!(笑)
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