先月終了した2024パリオリンピック。何かと問題となったのがセーヌ川の水質。セーヌ川は、
これまで約100年にわたり遊泳が禁止されてきた。トライアスロン競技では大雨が降ると水質
の悪化が懸念され日程が変更されたり、また選手の体への影響も取り沙汰された。
Billy Swan / I Can Help (1974)
白鳥がセーヌ川ではもう泳げないと、川でもなく湖でもなくこんな場所で遊泳しています。
この問題に立ち上がり、ビリー・スワンが”アイ・キャン・ヘルプ”と歌ったのだ。
1974年クリス・クリストファーソンとリタ・クーリッジから結婚祝いにもらったオルガンを
弾きながら即興で作った曲が全米1位になった。この曲をアルバム・タイトルにした古き佳き
ロカビリー風に歌うリンゴ・スターかエルヴィス・プレスリーといった感じの作品。
ビリー・スワンについて、エルヴィス・プレスリーからみの面白いエピソードが2つある。
この曲 I Can Help をエルヴィスが気に入り、自身のアルバム用に録音した。気前のいい
エルヴィスが曲を提供したスワンに何か欲しいものないかと尋ねた。スワンは、この曲を録音
していた時スタジオでエルヴィスが履いていた靴下を所望し、プレゼントされたというもの。
当時エルヴィスの取り巻き連中(メンフィス・マフィア)には、高価な時計とかバイクや車を
贈っていたのに。エルヴィスファンだったビリー・スワンの人柄が表れますね。
もう一つは、スワンがエルヴィスの邸宅(グレイスランド)で守衛をしていたというもの。
これは、都市伝説でガセネタ。この間違った情報をWeb上などアチコチでみかけます。実際は
作曲活動のためメンフィスへやってきスワンが、たまたまグレイスランドで警備員をしていた
エルヴィスの伯父さん(エルヴィスの母親グラディスの兄弟トラヴィス)と会話し、泊まる
場所を探していると話すと、息子が結婚し部屋が空いてるから下宿してもいいという事に。
当時スワンがトラヴィスと一緒に、ゲートの周りをうろついてた事による生まれた伝説かも。
(閑話休題)
既にお分かりの事と思いますが、この曲は白鳥の湖でもセーヌ川から白鳥を救う歌でも
ありません。これはmoondreamsが勝手に拵えた都市伝説、でも全米1位はホントだよ。
本当は、おとなのラヴソングですから! では聴いて下さい。正調 Billy-🦢-"I Can Help"