Buono!な毎日♪

毎日が美味しい生活でありますように・・・

病から得たもの。

2006-12-22 10:33:00 | ひとりごと
これは、池袋にある「大桃豆腐」という、豆腐を作ることに全身全霊をかけている
お店のもの。友人にお願いして買ってきてもらった。(というか、もらった)
そう、このお豆腐屋さんに、今度その友人が弟子入りすることになった。
彼とは、もう10年の付き合いになる。

10年前、中途採用でわが社に入ってきた彼は、今どきな感じで正直、
話しかけにくく、苦手だった。どう見ても年下に見えたし(笑)
ところが、別の友人達を通じて話すようになり、今に至る訳ですが、
この10年で、彼は目に見えるように変わっていきました。

彼も私も飲むのが大好きなので、よく飲みに行ったのですが、
肝臓が元々悪いことは聞いており(勝手に明かしてごめんっ!)、
たまに、「こんなに飲んで大丈夫なの!?」と言っても、
「(肝臓がんで)死んだ祖父ちゃんたちは、もっともっと飲んでいたから大丈夫だよっ」と
逆に怒られる始末。
まあ、本人がそう言うんだし、自分の体のことは、他人がどうこう言っても・・
と思って、そのまま引き下がってました。


今から3年前の夏、とうとう潜伏していたものが爆発しました。
健康診断で呼び出され、すぐに病院に行けと言われたと、報告がありました。
胸がざわざわしました。大丈夫なのか・・・

それからの彼は、約2年間、入退院を繰り返しました。
病気が発症する前の彼は、毎週のように釣りを楽しむアウトドアな人間。
話を聞くたびに、楽しそうだなあってうらやましかったりしました。
それが、全く逆の生活。
肝臓に負担をかけていはいけない、疲れてはいけない、休息が一番。。。

お見舞いに行っても、ハキがありません。
笑顔で対応しているつもりだろうけど、その笑顔も私からみたら、
むなしくなるばかり・・
そして言うんです。「親からもらったもんだから、上手に付き合っていくよ」って。
一体、どんな気持ちでそんなことが言えるのか・・・
心情は・・・
何で自分がこんな目にあわなくちゃいけないのか?
何でオレだけがこんな思いをするのか?
本当は誰かにすがって泣きたいんじゃないか、
親を恨んだりはしないんだろうか・・・

あまりのぐったりした姿に、目をあてられない時もありました。
このまま放って帰っていいのだろうか、一人で大丈夫なのか・・
でも、私はお見舞いに来ることしかできない・・・
無力を感じました。

最後の退院から1年半。
彼はマクロビオテックに出会い、今は元気に会社に来ています。
薬は相変わらず常用のようですが、検査に行く回数も減ったようです。

病気になって、マクロビオテックに出会ってからの彼は、本当に変わりました。
きっと、沢山のものを得て、沢山の人に出会って、そして支えられ・・
穏やかになった気がします。
人生観が変わり、人生を真面目に考え、生きることに貪欲になったんでは
ないでしょうか。とっても生き生きしています。

そんな彼は、今年いっぱいで会社を辞め、第2ステージへと一歩踏み出します。
きっとこのステージこそが、彼の晴舞台の場になることでしょう。
さらなる変貌を遂げるであろう、彼を見て行くのが、とっても楽しみです。
2年間の修行をこなして、立派な豆腐屋になってもらいたいです。
でも彼ならきっと大丈夫でしょう!

いただいたお豆腐、納豆、お味噌でお昼ご飯を作りました。



沢山の思いの詰まった食材。これ以上のご馳走はありません。
これを食べれば、沢山の「気」をいただけることと思います。

それでは、いただきまっす!