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毎日が美味しい生活でありますように・・・

江戸前好き・2~でも鰻は語れないっっ~

2006-11-24 00:11:32 | グルメ
江戸前ものと言えば、鮨、天麩羅、蕎麦、鰻・・・
この男らしい食べ物が大好きな私。
マクロビアンでも、年に数回「晴れの日」と称して
いただきます。

前回はお蕎麦をテーマにしましたが、
今回は「鰻」。
「鰻」に対する想いは、人とはちょっと違うかもしれません。
だって、3年前までは『大嫌い』だったんですからっっ!!

遡る事、数年前。
あるお偉方に「Mさんは鰻が食べれないからなあ」と言われたのが
ずっと心残りで、私の中でトラウマにもなっており、
そして「鰻」ってなんだか「大人の食べ物
と言う憧れももあり、チャレンジしてみることになったんです。

友人に付き合ってもらい、その友人のおススメの鎌倉にある「つるや」。
川端康成や田中絹代が通った名店であります。

生まれてから2回くらいしか口にしたことがなく、
そして今から13年くらい前にチャレンジした以来。
再度の挑戦も成功に終わるか、無駄に終わるか、
ドキドキでした

2階に通され、雰囲気はばっちり
あとは自分との戦いだわ・・と思い、
うな重に箸を入れ、それを口に・・・

「旨い!」

旨いじゃ~ん、鰻って!!
それからは箸が止まらず、一気に食べつくしてしまいました
最初のお店として、ここはバッチリでした。
名店にもかかわらず、お値段は安い!

それからというもの・・・・
食べることに関しては、凝り出したら止まらない性格。
都心で美味しいと評判なお店を片っ端から(といっても年2回程度ですがっ)
食べ歩きました。

*尾花 (南千住:開店時から並びます。大広間での食事。予約×。
         味は甘めで身はちょうどいい按配。)
*石ばし(江戸川橋:住宅街にひっそりある一軒家。断然座敷・
          趣抜群、味は尾花といい勝負。)予約必須。)
*前川 (浅 草:池波正太郎ごひいきのお店。隅田川沿いで眺望抜群。
         鰻は坂東太郎。淡白であっさり系)
*野田岩(赤羽橋:大正浪漫ちっくな雰囲気だが、場所柄か何故かバブリーさが
           漂う。天然鰻。あっさり系)
*安斎 (荻 窪:町の鰻屋さん的でこじんまり。口に入れるとすぐ無くなって
          しまうくらい、柔らかい。)

そして、先日2年越しの思いが叶い、縁がなかった場所へ行ってきました。
 「明神下 神田川本店」



玄関はいると、まず靴の番人さんが狭い小部屋にちょこんと座っています。
そして、ご案内くださいます。

2階の個室へ通されました。
「掛け軸が痛むので・・」と、ガス暖です。(高感度UP

この日は白焼き、鰻重を注文。
ゆっくり、じっくり・・日本酒をちびちびやりながら待ちます。

待つこと約1時間。まずは白焼き。



ホクホクと、そしてふんわり。でもしっかり歯ごたえもある・・私好み。
あっという間に食べてしまいました。

いよいよ鰻重。



たれは辛め。こちらも身がしっかりしていて
硬すぎなくて、軟らか過ぎなくて・・
そして、何といっても、米が美味しい!!
今まで食べた中では、米の美味しさはダントツですっ。
「土鍋かしら・・」と思い尋ねると、昔ながらの大きなガス釜で
炊いているそうです。どうりで美味しいわけだ。米が立ってるんだもん。
伝統を守り続けているなんて、やっぱり素敵だわ・・

室料等も入るので、決して安くありません。
でも、この味、この趣を味わえたという意味ではむしろ
安く感じました。
(1万円はしませんが、白焼き、鰻重、徳利1本でこの言い回し、ご想像ください)
とっても大満足して、お店を後にしました。

そんなんで、都心で行きたいと思っていたところは
制覇できました。
でも、まだ鰻は語れません。
正直、美味しい鰻しか食べていないので、比較対象がないんです。
だってみんな美味しいんだもんっっ!!
鰻を食べれたことによって、人生において、楽しみが一つ
増えた気がします(大袈裟!?)。

これからも、年に1回くらい、新たなる美味しい鰻屋を見つけて
(もう3つある)「晴れの日」を過ごしたいと思います