Buono!な毎日♪

毎日が美味しい生活でありますように・・・

シンプルに暮らそう

2006-11-14 22:54:30 | 日本の伝統

「人間だけが道具を工夫して作れる動物」
  ~モノを創ることをしなくなった人間は欠陥人間だ~
              
                       フランクリン

「住まいの照明は囲炉裏のあかりのように、
   みんなの心を集わせるモノでなくてはいけない。
 
 あたたかい点の照明であるべきだ。」

                      ノグチイサオ

    ~*~*~*~*~*~*~

これ、今私が読んでいる本の中に出てくるコメント。

  「日本人のくらし 住(すまう)」(秋岡芳夫:玉川大学出版)

日本の伝統的な暮らし方、住まい方、生き方が、
工業化、都市化とともに崩壊していくのを懸念して
どうにかしようと半ば叫びのように記されています。

昔の日本には「商工消」がありました。商は商売人、工は職人、消は客。
町にはこの3つの形態が普通でした。
職人に注文して、お互いの顔を見ながら、コミュニティをとりながら
商売をする。

今はどうでしょう。
「工」が消えて、「消商」になってしまっています。
○○屋さんたちがいないのです。
スーパーやデパートになってしまい、作り手と買い手が完全に分離し、
コミュニティが失われ、仕舞いには、「あきらめ買い」するモノや
「あきらめ使い」するモノを作るようになる。工業化です。

戦後の日本は急激な高度成長期に入り、さらなる西洋文化を取り入れ、
それを良しとする傾向がずっと続いています。
日本古来の文化の見直しは・・・

昔の日本は、人と人との心の触れ合いの中で、
伝統を大切に、誇りをもって生活していたように思います。
今の日本は、新しく作り出すことが素晴しいことと思われています。

この本にも書いてあります。
 『日本人は「新」の字が好き。「技術」という字に滅法弱い。
  「工学」にも、「超」の字にもすぐ参る。「国」という字にも弱い』

作り手の顔がわかるモノを使えば、大切に使うだろうし、
大切に使うから、捨てないで直して使う。
ゴミにならない。使い捨ては無くなる。
無駄なものは買わなくなる。。。

日本のモノのいいところ。
たたんで使える。
畳はその昔、たたんで使用していたそうです。
ちゃぶ台だってたたむ。
夜具から食卓までなんでもたたんで、狭い部屋でも
広く使えました。

お箸だって、西洋のナイフやフォークと違い、
お箸一膳で用を足してしまいます。
一器多様です。
無駄なものは一切ありません。

モノがあふれすぎているからこそ、
環境問題にも発展してきていると思います。
日本の伝統を大切にしていけば、
必然的にシンプルになっていくのではないでしょうか。

それにしても、この本、1977年第1刷発行です。。。
この頃から、こういった問題が発生しているんですよね。
戦後30年。そしてこの本が出版されて30年。。。
日本って、見直すことが苦手な国なのですね・・

谷根千は意外とマクロな街

2006-11-14 19:02:15 | ぶらり
先日、私が住んでみたいエリアの一つ、谷根千に行ってきました。
「谷根千」とはご存知、谷中・根津・千駄木の略。
下町商店街大好きな私にとって、歩いているだけで楽しく
なってしまう街です。

今回の目的は「根津の谷」。
ここは動物性のものは一切入っていない食事を出してくれます。
お米は当然、玄米。
この日オーダーしたのは、日替わり定食で、
・豆腐コロッケきのこあんかけ
・春菊の白和え
・白菜と人参の煮物
・おひたし、漬物、玄米、味噌汁
お昼時ということもあって、満席でした。
優しい味付け、とっても安心した気分になれました。

ここは入り口がお店になっていて、奥が食事処。
なんとなく店構えが、御茶ノ水の「GAIA」の雰囲気に似てます。
念願叶っての、「根津の谷」での食事。満たされました~。

続いて向かったのが、谷中方面。
言問い通りをまっすぐ進んで、デニーズを越えた初めての
交差点に「カヤバコーヒー」があります。
前回来た時に、なんとも言えないレトロな雰囲気に惹かれてしまい、
「次回は絶対来るぞ!」と思っていたのですが、「しばらくお休みさせていただきます」の張り紙が。。。残念。
ここは昭和13年からの営業で、
調べてみるとどうやらココアとコーヒーを混ぜた「ルシアン」と、
プラムジュースが有名だそうな。
店主のおばあちゃんも名物らしいです。
しかし、調べると必ず出てくる「下町風俗資料館」。
素敵な建物で、いつも学生さんたちが見学に来てるんだよな。
一度見てみたいわ。

その交差点を左折すると、前回訪れた「谷中ボッサ」。
前回の目的は蕎麦屋巡りと喫茶店巡りだったために立ち寄ったのですが、
ゆる~い雰囲気と、適度な放置プレーが、居心地の良さを出してくれます。
ちなみにコーヒーはドリップだったかな。



同じ並びに「岡埜栄泉」発見!
餡子が食べたくなってしまったので、大福を購入♪
虎ノ門の「岡埜栄泉」とは違うのかなあ・・上野にもあるよな。。
と思って気になって調べてみると、どうやら上野駅前が本家で、
虎ノ門、谷中は暖簾分けだそうです。しかも、まだまだ東京には
30軒くらいあるようです。びっくり!
それにしても、ここの大福はあっさり!
あの、独特の後味の重たさがないんですね~こしあんだからかな。

そのままずんずん、今度は谷中銀座へ。
もう、ここではテンション上がりっ放し!
この商店街には初めて来たのですが、観光化されているのが
若干・・・って感じですが、あの「よってらっしゃいよ~」ってな
雰囲気のお店がズラリっ。魚屋、豆腐屋、せんべい屋、惣菜屋・・・
ところ狭しにひしめくお店達。すっかり下町の良さに魅せられて
しまいました。

そして千駄木方面へ。
前回来た時は、この「菊見せんべい本舗」でおせんべいを購入。
一枚から購入可です。

そして同じ通りの向かい側には「谷中カフェ」。
お肉を使用しないメニューで、お願いすれば、動物性を抜くことも
可能です。そしてお米は自然農耕のもの!テンション上がりますねー。
まだ未訪なので、次回は必ず!

そして、最後に忘れてならないのは、お蕎麦屋さん。
映像はないのですが、「鷹匠」と「よし房 凛」があります。

「鷹匠」は、なんと朝7時から!しかも女将が経営してます。
一枚板のテーブルのお座敷スタイル。女性っぽい、お上品な
お蕎麦です。

一方、根津の「よし房 凛」は、お店の雰囲気は黒を基調とした内装で、
お蕎麦はこちらもお上品系。田舎は私好みの比較的細いです。
お酒も沢山あり、夜に来ると、いいかもしれないですねー。

前回は、この2軒はハシゴしたため、かなーりお腹いっぱいに
なった記憶があります(苦笑)
でも、とってもいいお蕎麦屋さんでしたよ。2軒とも有名店です。

そんなこんなで長~くなりましたが、谷根千はマクロ&蕎麦好きの
私には、とっても過ごしやすいエリア。しかも下町。長屋もあります。
そして、いかにも「きれいになりました♪」という雰囲気が全くない
昔ながらの自然な街。。。やっぱり散歩は体にも心にも、
そして、環境にもいい!

そしてそして、やっぱり、下町巡りはやめられませ~ん♪
(再開発なんて嫌いだ~