monoろぐ

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古典の季節表現 二月

2013年02月01日 | 日本古典文学-春

二月
すでに睦月もうちすぎてきさらぎにうつれば
梅の花、やうやう散りぬるにをしつづ きてうば櫻もさきいでたり
八重のこうばいはなを色をあらそふ
やゝ春ふかくかすみわたりて人のこゝろもうきたち
山々の木のめはるへにけしきだちて月のなかばに成行まゝに
十五日は佛のねはんにいらせ給ふ
其ふるきあとをきくに天ぢくの狗邪那國はつたいかのほとり、しやらさうじゆのもとに八万の大衆十六の大からん天人りうしん五十二るい星(ほし)かなしみけん
其さまをゑにあらはしてねはんさうといふならし
本朝(ほんてう)の寺々この日にいたりて此ゑをかけねはんゑをおこなふなる
こうちたてゝめでたきわかゑびすをいはひおさむ千町万町のとりとさら五山(ごさん)のうち東福寺(とうふくじ)の繪(ゑ)はちやうてんすとかやいへる法師のかきたりけん
人々これに参りておがみたてまつるも貴し
(佛教大学図書館デジタルコレクション「十二月あそひ」より)