monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

鷹狩(たかがり)

2011年12月23日 | 日本古典文学-和歌-冬

はしたかの木居のした草枯れしよりかくれかねてや雉子(きぎす)鳴くらむ(新後拾遺和歌集)

萩原も霜枯れにけり御狩野(みかりの)はあさる雉子のかくれなきまで(続拾遺和歌集)

御狩(みかり)するかた山かげのおち草にかくれもあへず立つ雉子かな(風雅和歌集)

降る雪に鳥立(とだち)たづ ねて今日いくか交野(かたの)の御野(みの)を狩りくらすらむ(新拾遺和歌集)

やかた尾のましろの鷹を引きすゑてうだの鳥(と)だちを狩りくらしつる(千載和歌集)

はしたかの身よりのつばさ白たへに我が袖かけて雪は降りつつ(延文百首)

はしたかのしるしの鈴の近づ けばかくれかねてや雉子(きぎす)鳴くらむ(堀河百首)

鈴の音(ね)はよそにもしるしはし鷹の白斑(しらふ)に雪は降りまがへども(新千載和歌集)

み狩りする山路に鈴のこゑはして白斑の鷹は雪にまがひぬ(夫木抄)

み狩りする交野の御野(みの)に雪ふれば黒斑(くろふ)の鷹も白斑とぞ見る(東塔東谷歌合)