monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

冬の恋

2011年12月07日 | 日本古典文学-和歌-冬

冬の日を春よりながくなすものは恋ひつつ暮らすこころなりけり(千載和歌集)

峯の雪みぎはのこほりふみわけて君にぞまどふ道はまどはず(源氏物語)

冬の夜のなみだのかかるむば玉の髪はこほりにむすぼほれつつ(加茂保憲女集)

閨(ねや)さむきねくたれ髪のながき夜になみだのこほりむすぼほれつつ(新勅撰和歌集)

ひとり寝て恋ひあかしつる今宵しもいとど降りつむ雪のわびしさ(天慶二年二月二十八日貫之歌合)

思ひ侘びかへす衣のたもとより散るやなみだのこほりなるらむ(後拾遺和歌集)

こころさへ空にみだれし雪もよにひとりさえつる片敷きのそで(源氏物語)

いかにせむ片敷きわぶる冬の夜のとくるまもなき袖のこほりを

涙せく袖のこほりをかさねても夜半のちぎりはむすびかねつつ(続拾遺和歌集)

かたしきの袖ゆく水のうすごほり思ひくだけていく夜ねぬらん(新続古今和歌集)

(2009年12月30日の「冬の恋」の記事は削除しました。)