Tik's little window 

スポーツ観戦&体験記、
映画&ドラマ鑑賞記、
日々の出来事などを、綴ってまいります

旧盆、必ず想い祈るー日航ジャンボ墜落事故

2010-08-12 00:00:00 | 事件
 25年前のお盆休み、一歳の長女を乗せ車で渋滞の中、やっと実家に到着した時、テレビから流れてきたニュース。

  『乗客500名以上を載せたジャンボ機が消息を絶った、行方は不明。』

 何度も何度も流れる台詞、暗闇となった山岳地帯を飛ぶ捜索隊ヘリの映像も。一夜明け、山からたなびく煙、その下には、山肌一帯に飛行機の残骸が。その残骸の中から、救助ヘリが、一人の女の子を吊り上げ救助する映像は、今でも、忘れられない。良かった!と心から思った。(その後、墜落直後は、生存者がまだいたと判明。)中でも、乗客名簿に、誰もが知っている歌手・坂本九さんいたと聞いたときは、本当に、ショックだった。
 
 犠牲者520人。衝撃的な、被害者の数。テレビでは、真夏の体育館いっぱいに並べられた棺や、その中から身内を探し出さなくてはならない遺族の悲惨な様子を伝えるレポーターが連日、放送されていた。原因究明はしばらく続き、多くの人々がその衝撃的なニュースを、平常心で聞けるくらいに時が経ち、知らない子どもも大きくなってきた頃に、正式に発表された。

 「クライマーズハイ」という事件を扱った映画が出来たと聞いて見に行ったが、新聞記者たちの熱い思いのほうが印象に残り、残念ながら、事件については、期待したほどは扱われていなかった。しかしながら、道なき道を登り、現場の光景を目にした記者の衝撃の度合いから、その悲惨さが伝わってきた。

 事件を生々しく語る機長たちのボイスレコーダーが、公開されたのもまた、相当な時間が経ち、記憶が薄れそうになってきた頃だった。そして、多くのドキュメンタリーも制作された。http://www.metacafe.com/watch/yt-ReowcEJu81I/

 25年経ち、初めて墜落現場御巣鷹山へ国土交通相が登った。事件は人為的ミスから起こった事を忘れてはならない。そしてそれ以上に、事故機の中で、頑張ったスタッフ、乗客の思いを、忘れてはならない。

 白無垢姿で袴姿の青年と写真に写る長女に、長い月日が経った事を感じながら、520名の方のご冥福を祈り、二度とあのような事故が起きないよう、年に一度心の中で手を合わせた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする