「びっくらこいた」は「驚いた」の意。
例文1
「びっくらこいた ずら」=「驚いたでしょう」
「こりゃー びっくらこいた」=「これは驚いた」
「びっくらこいた ふり しりや」=「驚いた振りをしましょう」
「なんだい まつもと に けーって きて いた だ かい。 こんな とこ で おめー に あう なんて びっくらこいた わ」=「なんだい松本に帰ってきていたのですか。 こんな所でお前に会うなんて驚いたわ」
「やまみち あるいてたら きゅう に あしもと から きじ が とびたった もんで しんぞう が とまる ほど びっくらこいて しまった」=「山道を歩いていたら急に足元から雉が飛び立ったものだから心臓が止まるほど驚いてしまった」
「あっこ の きっさてん の こーひー いっぱい 5000えん だって じ。 きいて びっくらこいた んね。 どんな ひと が のむ ずらい ね」=「あそこの喫茶店のコーヒーは一杯5000円だってよ。 聞いて驚きましたよ。 どんな人が飲むのでしょうね」
例文2
母子の会話
子供 ※物陰から大きな声で
「かあちゃん。」
母親 「うあー びっくらこいた。
どうしただ。」
母親 「おーそーか。
例文2の標準語(?)訳
子供 「お母さん。」
母親 「うあー 驚いた。
驚かさないでよ。
どうしたのです。」
子供 「お母さんが全然帰ってこないものですから ずーっとここで待っていたのですよ。」
母親 「そうですか。
お母さんは野良で仕事をしていましたので大分待ったでしょう。
家に着いたら桃の缶詰をあけてやるから 食べなさい。」