もっきぃの映画館でみよう(もっきぃの映画館で見よう)

年間100本の劇場鑑賞、音声ガイドもやってました。そんな話題をきままに書きます。ネタバレもありますのでご注意を。

リアル・スティール(リアル・スチール) 格闘技ほど父子を熱くするものはない!?

2011-12-10 23:58:34 | その他(洋画)
久々に、映画の話です。

満足度75%、Tジョイ京都

実は11月初旬で今年の年間映画館での鑑賞数が79になり、
今年も100本達成のめどがついたなあと思っていたのですが、先週日曜日に
ガイド試験(映画の音声ガイドではなく、観光の英語ガイド)があり、そのため
しばらく映画をお休みしておりました。久々に見たのが12月7日の「カイジ2」
8日「DOGxPOLICE純白の絆」、いずれも、私とは相性が悪く、今の時期に
無理して百本見ることに意味があるのだろうか?と考えだしていたのですが
昨日「リアルスチール」を見て、やっぱり映画はいいなあと再認識いたしました。

時代は2020年、人間の格闘技は消えて、ロボット同士がボクシングで戦う
ロボットボクシングが盛んという設定。主人公は、そのロボットの操縦士で細々と
生計を立てる、かつてのボクサー、チャーリー(色男ヒュージャックマン)、そして
その子供。マックス。なんとなく、昔の「シックスセンス」ハーレイ・オスメントを
思い出してしまう顔立ちです。(ダコタ・ゴヨ)。この親子の絆と、ロボットのメカ・CG
の面白さ、そしてロボットのボクシングは、いまの総合格闘技やプロレスのエンター
テイメント性入っており、格闘技ファンにはたまらないつくりになっています。

まず、目を見張るのはロボットの動き。トランスフォーマーを見たときも驚きましたが、
あれから4年、ますますロボットらしい映像になっています。のっけから意表を
ついた異種格闘技戦。ロボットVS牛。ありえねぇーと思いながらも、見ていると
こんなことが実現したいたらさぞかし面白いだろうなあ、実現するかもしれないぞ
実現したらこんな感じかもしれないなと思わせるリアリティがあります。CGだとすれば
いくらでも早くも、軽快な足の動きも可能だろうと思うのですが、そこはおさえて、
メカのロボットとして実感できる動きをしてくれているところに、のめり込んでいくので
ありました。

CG、実写、に対してこの2つを融合させたロボットの動きがリアリティを生んだように
ロボットボクシングにおいても、新世代vs旧世代のロボットというのがもうひとつの
テーマのようです。前者は、伝説の日本人設計者とロシアの富豪が作った、どこから
みても強そうなロボット、絶対王者ゼウス。後者は、まだ人間に似せたロボットが
全盛だった頃のロボットで模倣モードという人間の動きを真似る機能のついたアトム。
さ~て、どっちが強い?
模倣モードということで、その強さは、元ボクサーのチャリーに比例するわけで、
ヒュージャックマンのボクサーぶりに注目しながらみましたが、そこはボクサーとして
の復活より人間としての復活に重心がおかれていたので、やや物足りなさを感じました。
でも、ヒュージャックマンは、元ボクサーとしても申し分ないスタイルですし、
映画としては親子の絆がメインですから、それでよかったのだと思います。ちなみに
スタローンは別として、俳優のボクサーなりきり度としては、シンデレラ・マンの
ラッセル・クロウが最高。

もうひとつの私にとってのみどころは、その模倣モードを、一体どのように試合に
結びつけるのか?というところ。アイデアがよくっても、実際に映画になってみたら
ガックリとかそれほどでもなかったというのは結構よくある話だけれど、そのあたり
ストーリー的にも映像的にも、自然な流れにもっていってるところが、この映画を
私がオススメする理由です。楽しくみれました。

父子関係についていえば、この映画の父親は、昔の子供の親権を、お金で売る
ような堕落した親父です。でも、子供が拾ってきたロボットに関する取引については
子供にいろいろ文句をいいながらも、子供に最戦うか戦わないか売るか売らないか
最終的な判断は、子供(11歳)の決定に従っています。一人の独立した人間として
尊重することが、父子であれ絆のベースとして必要なことだと感じました。

最後に、もうひとつ、この映画、かなり日本を意識したつくりになっています。
絶対王者の設計者も日本人だし、彼の昔作ったノイジー・ボーイというロボットには
「超悪男子」って黄色の文字でかかれています。ちょっと笑えますが。
さらにパンフレットをみますと、東京のアンダーグラウンドでロボット・ボクシングが
発祥し、総合格闘技が、人間対人間から、人間対ロボットを経てロボット・ボクシングへと
移行してゆく歴史になっています。そういえば、映画の会場の乗りもボクシングというより
なんとなくですが総合系の乗りのようでした。パンフの歴史には載っていませんでしたが、
総合系といえば、私が思うに、前田日明のキングオブキングストーナメントが昔のひとつ
の頂点でさらに源流をたどれば、アントニオ猪木VSモハメッドアリの異種格闘技戦が、
あり、強引ですがやはりアントニオ猪木さんは偉大であると思ったのでありました。

PS.久々にパンフレットを買いました。700円。俳優、スタッフのインタビュー、ロボット
の解説、プロダクションノート等々、写真満載で楽しいのですが、ひとつだけ不満が。
映画評論家の解説がないんです。あまりパンフレットは、買わないので気のせい
かもしれませんが、昔と比べてパンフに映画評論家の登場が減っているのでは?
今回のパンフでは、タレント2人が、「レビュー」を書いているのですが、個人的観点
からの感想みたいなもので、それはそれでいいとしても、私はパンフレットには、
映画評論家の解説がないと物足りなく思うので、必ず入れてほしいと思います。


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (けん)
2011-12-14 15:01:46
TBさせていただきました。
またよろしくです♪
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。