もっきぃの映画館でみよう(もっきぃの映画館で見よう)

年間100本の劇場鑑賞、音声ガイドもやってました。そんな話題をきままに書きます。ネタバレもありますのでご注意を。

デビルズ・ダブル 主役の影武者もかすむフセイン大統領長男の暴走ぶり

2012-02-07 01:45:05 | その他(洋画)
もっきぃです。

先週は、転勤後7年で、初の雪による強制帰宅命令がでまして、JRも不通
のため、先輩の車で帰って参りました。今年は、雪多いですね。あまりの
寒さにコタツを買ったのですが、これがまた筆不精を悪化させております。
パソコンをコタツに移動してから作業効率が極端に落ちてしまいました。
さらに、気づけば朝の5時で洋服のまま寝ていたり、帰宅早々に寝巻きに
着替えれば瞬く間に寝てしまったり。雪の風景は美しいのですが、早く
暖かくなってほしいと思うこの頃です。

さて、年初から1本目2本目と感想を書き、その後とだえておりましたが
鑑賞は既に12本。年百本へ向けて好調なすべりだしてです。そこで、
本日の1本は今年期待の1本にもあげた「デビルズ・ダブル」イラクの
フセイン大統領の長男、ウダイの影武者のお話です。本物のウダイ氏は、
湾岸戦争前、アントニオ猪木さんが当時国会議員でプロレスの試合等
「平和の祭典」を成功させた翌日に、日本人の人質解放を最初に発表した
人です。なので、その頃の周辺の状況はどんなだったかなあという
興味もあって見に行きました。

主演のドミニク・クーパーの一人二役ぶりは違和感なかったのでまあ
よかったのでしょうが、ストーリーは何とも大味。主人公は影武者だと
思っていたのですが、本物の方も同じぐらいの比重で描かれ、しかも
とんでもない事件を起こし続けるのもですから、深く入るよりそこで
引いてしまいました。お仕事の場面はなくって、街でナンパか、
ナイトクラブのバカ騒ぎ。軽いノリでラリッてるか、怒ってるか。

冒頭は、影武者になる高校時代の同級生ラティフを呼び寄せて出会う場面
本物、ニタニタと『妹さんは、可愛かったなあ。』
影武者、まじめな顔で『妹は二人いる。』
本物『チチのでかい方だよ。一発やりたかったよ。』
とまあ、こんな感じ。この程度ならよかったのですが、14歳の女の子を
街でナンパして、ベッドに連れ込み、麻薬を吸わせて、死んだらポイ。
結婚式の花嫁をみて発情し、その会場の一室で犯すと、花嫁は飛降り自殺。
もう、この2件だけで、終身刑でしょう。ところが、この2件だけでは、
ほとんどおとがめなしというのが当時のデビル周辺のようです。
さらに後からWikiで読みましたが、この男、核物理学者になって、イラクを
核保有国にする夢をもってたというのですから、トップにならなくて
良かったと思います。

なぜこんなデビルになってしまったのか?人間、甘やかされて、金があって
怒る人がいないとこうなるものか?戦争が影響しているのか?・・・という
ことは残念ながら、映画では全く描かれていません。ダブル(影武者)の原作
ですし、その分影武者の苦悩が描かれているわけですが、あまりにもデビル
のインパクトが強いのと、デビルの周辺の人は苦悩だらけなので、影武者の
苦悩が相対的に印象が薄くなっでしまいました。見ているわたしが受取る
余裕がなくなってしまったともいえます。なので、満足度はやや低め55%

ところで、後半、マルタ島のバレッタがでてきます。5年前に1ヶ月間、隣町
に滞在したのですが、バレッタは中世がそのまま残っているような街全体が
世界遺産。懐かしく、美しかったです。

最後に、話を最初の人質解放にもどしますが、ウダイ氏の発表のあと、
フセイン大統領は日本人人質の全員解放を発表します。では、ウダイ氏の
発表は意味がなかったか?いえ、これはあったと思います。何度もイラク
入りした猪木さんへの配慮、危険を冒して現地入りした人質の妻への配慮。
映画としては、狂気一辺倒で描かれていて、それはそれでいいのですが、
そういう配慮もあった人だと思いたいものです。


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