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文化というコトバ

2005-11-02 06:42:45 | 中国のことわざ
中国のことわざ-71 文化というコトバ

11月3日は文化の日である。文化の日にちなんで、10月30日、日曜日の日本経済新聞漢字コトバ散策覧に「文化」というコトバが取り上げられている。

「文化」を広辞苑で調べると①文徳で民を教化すること②世の中が開けて生活が便利になること。文明開化③(culture)人間が自然に手を加えて形成してきた物心両面の成果。衣食住をはじめ技術・学問・芸術・道徳・宗教・政治など生活形成の様式と内容とを含む。文明とほぼ同義に用いられることが多いが、西洋では人間の精神的生活に関わるものを文化と呼び、技術的発展のニュアンスが強い文明と区別するとある。

筆者の興膳宏氏によれば、「文化」の語は中国の「文選(もんぜん):中国の周から梁に至る千年間の文章・詩賦などを細目に分けて編纂した書」に見られるという。この「文化」の意味は文徳すなわち平和的な手段によって世を教化することを言うと書かれているので広辞苑の①にあたる。

文化の対立軸は武である。中国の歴史を見渡すと、歴代王朝は武力によって国を興し、文徳によって世を安定させた。文と武は常に一対の存在であり、歴代の帝王に、周の文王と武王、漢の文帝と武帝のように文武双方の贈り名が見られる。

「文化」は日本の年号1804-1818年として知られるが、文のつく年号として「文永」「文政」など頭に文のつくものが15あり、これに対して武の方は「建武」一つしかなく、年号だけは一貫して平和志向であったという。

* 文武両道とつかいますよね。右文左武(ゆうぶんさぶ)という複合語もあるそうです。詳しくは下記のホームページでどうぞ。

http://www.geocities.jp/tomomi965/ko-jien06/index.html


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