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戦国の七雄-1 斉その6 田氏、斉を乗っ取る

2005-07-26 12:16:22 | 十八史略を読む
十八史略を読む-29
「十八史略:徳間書店発行、丸山松幸、西野広祥編訳、1987年7月九刷」から

田氏の斉は、もとの姓が「ぎ」で、かつて陳の公子完(かん)の子孫である。完は斉に逃れてきて陳と名乗ったが、のちに田とあらためた。完は斉の桓王に仕えて、土木長官となった。

完から五代目が乞(きつ)である。乞は斉の景公に仕えて大夫となった。乞は人民から年貢を取り立てるときには小さな升ではかり、人民に穀物を貸し出すときは大きな升ではかるという個人プレイを行い、人気を集めようとした。景公がこれを咎めようとしなかったので狙い通り乞は人気を集め、やがて権力をほしいままにした。

乞が死ぬと子の成子恒(こう)があとを継ぎ、成子恒が死ぬと、襄子盤(じょうしばん)があとを継いだ。襄子盤は主家の斉を乗っ取るために韓氏、趙子、魏氏と親交を結び、太公和が田氏の当主となったとき、周の安王の大命を拝受して諸侯の地位を得た。

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