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鶏口となるも牛後となるなかれ

2005-08-02 07:20:39 | 十八史略を読む
十八史略を読む-43
 戦国の七雄-2 趙 その5 鶏口となるも牛後となるなかれ
「十八史略:徳間書店発行、丸山松幸、西野広祥編訳、1987年7月九刷」から

襄子、献子、烈候籍、武公、敬候、成候を経て粛候の時代になった。このころ勢力を強めた秦は、諸侯を脅迫して、土地の割譲を求めるようになった。

洛陽の人、蘇秦(そしん)は、初め秦を訪れたが登用してもらえなかった。そこで燕の文公のもとを訪れて合従策を説き、てはじめに、趙と合従するようにと進言した。

蘇秦は趙の粛候に「今、秦は勢力を強めていますが、諸侯の兵力を合わせれば、その10倍にはなり必ず西方の秦を破ることができます。大王にとっては、六国が合従して秦を倒す計略をとることこそ、最良のものと存じます」

粛侯はこれを聞き入れ、続いて他の諸侯の説得に赴いた。蘇秦は諸侯のもとを訪れると、きまって、「むしろ鶏口となるも、牛後となるなかれ」ということわざを持ち出した。かくて、燕,趙、韓、魏、斉、楚の六国による合従が成立した。

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