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百花斉放

2006-07-02 10:59:04 | 中国のことわざ
中国のことわざ-235 百花斉放


広辞苑によれば百花斉放は「(種々の花が一斉に咲きそろう意)科学・文化・芸術活動が自由・活発に行われること」とある。



6月6日(火)の毎日新聞の朝刊、“記者の目”欄でこの成句を見つけた。

今年は文化大革命が始まって40年目にあたる。文化大革命は、これも広辞苑によれば、
「1966年に始まる中国の政治・思想・文化闘争。毛沢東・林彪らを主導者とし、直接大衆を組織することによって、党・行政機関の実権を劉少奇から奪った。その極左的傾向が弊害を生み、毛沢東の死後、江青らいわゆる四人組が責任者として逮捕され、77年終了が宣された。文革」とある。

記者の金子氏は“文革が終わって30年経つのに、中国共産党は文革を検証するシンポジウムや報道を許していない。しかも旧ソ連第20回党大会でフルシチョフ書記が行った「スターリン批判」50年を記念する報道も禁止している。今の中国では、個人の権威に依存する統治は今後続かないことは明らかである。毛沢東崇拝の否定が必要であって、出よ、中国のフルシチョフ、中国共産党は「中国のフルシチョフ・ゴルバチョフ」の出現を恐れてはならないと結んでいる。



また、「百家争鳴」というコトバがあるが、これは1956年に中国政府が「百花斉放」と併せ提唱したもの。その結果として、共産党批判が起こったため、反右派党争に転じ、やがて約10年後の文革へと続くのである。



また、ついでに「百花繚乱」というコトバもありますね。広辞苑によれば、「多くのさまざまな花が咲き乱れること。また、優れた人材や業績が一時に多数出現することのたとえ。
「繚乱」は花が咲き乱れるの意」と説明されています。「百花斉放」の意味に近いですね。



出典:毎日新聞6月6日(火)朝刊、広辞苑




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