十八史略を読む-79 戦国の七雄-7 秦 その9 金を受け、拷問される
「十八史略:徳間書店発行、丸山松幸、西野広祥編訳、1987年7月九刷」から
武王の弟昭襄王(しょうじょうおう)が即位した。
この頃、魏の人、范雎(はんすい)は魏の中大夫の須賈(しゅか)に仕えていた。
須賈が使者として斉に派遣されたとき、范雎も随員として斉におもむいた。
斉王は、范雎の弁舌の才を人づてに聞き、范雎に金と酒を贈った。
須賈はこれを知ると范雎が魏の秘密を斉に売ったと思いこみ、帰国するとすぐに、これを魏の宰相の魏斉(ぎせい)に報告した。
魏斉は怒り,范雎を拷問にかけた。肋骨が折れ、歯が欠けるほどの責めだった。
范雎が死んだ振りをしていると、魏斉はこれを簀巻(すまき)にして、便所の中に放り込んだ。
酔客が入れ代わり立ち代わり小便をかける。二度とこのようなものが出ないように見せしめにしたのである。
范雎は折を見て、番人に頼み、かろうじて脱出することが出来た。そして名も張禄(ちょうろく)と改めた。
たまたま、秦の使者の王稽(おうけい)が魏にやってきたとき、彼は密かに范雎を秦に連れ帰り、昭襄王に推薦した。
こうして、范雎は秦の客郷に取り立てられた。
范雎は秦王に遠交近攻の策を献じて重用され、宰相となり、「応候」と称した。
「十八史略:徳間書店発行、丸山松幸、西野広祥編訳、1987年7月九刷」から
武王の弟昭襄王(しょうじょうおう)が即位した。
この頃、魏の人、范雎(はんすい)は魏の中大夫の須賈(しゅか)に仕えていた。
須賈が使者として斉に派遣されたとき、范雎も随員として斉におもむいた。
斉王は、范雎の弁舌の才を人づてに聞き、范雎に金と酒を贈った。
須賈はこれを知ると范雎が魏の秘密を斉に売ったと思いこみ、帰国するとすぐに、これを魏の宰相の魏斉(ぎせい)に報告した。
魏斉は怒り,范雎を拷問にかけた。肋骨が折れ、歯が欠けるほどの責めだった。
范雎が死んだ振りをしていると、魏斉はこれを簀巻(すまき)にして、便所の中に放り込んだ。
酔客が入れ代わり立ち代わり小便をかける。二度とこのようなものが出ないように見せしめにしたのである。
范雎は折を見て、番人に頼み、かろうじて脱出することが出来た。そして名も張禄(ちょうろく)と改めた。
たまたま、秦の使者の王稽(おうけい)が魏にやってきたとき、彼は密かに范雎を秦に連れ帰り、昭襄王に推薦した。
こうして、范雎は秦の客郷に取り立てられた。
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